「防草シートの上に花壇や家庭菜園を作っても大丈夫かな?」そう思っていませんか?
この記事では、
- 防草シートの「上」に花壇や家庭菜園を作る事をお勧めしない3つの理由
- 花壇や家庭菜園で防草シート使う事をお勧めしない2つの理由
- 花壇や家庭菜園の雑草対策はどうすれば良いか?
- 実際の事例
について解説しています。
また、私達、奈良の造園・外構業者の西原造園が実際に行った施工事例も同時にお伝えします。
防草シートの上に花壇や家庭菜園を作る事をお勧めしない3つの理由
こんにちは。奈良県の造園業者で、手入れを楽にして自分時間を奪われないお庭を作る西原造園の西原智です。
今回は防草シートは花壇や家庭菜園に使えるか?というお話です。
防草シートの上に花壇や家庭菜園を作ることは一見良いアイデアのように思えますが、率直に言うと、「防草シートの上に花壇や家庭菜園を作る事はお勧めできません。」
「え!?なんで!?」と思われたかもしれませんね。
それはなぜなのか?詳しく見ていきましょう。
理由1:防草シートの上に土が乗ると雑草が生えてくるから
防草シートは、その名の通り、雑草の成長を防ぐために設計されています。
ですが、この除草シートの上に土を直接置くと、予期せぬ問題が発生します。
それは何かというと、防草シートの上に土が乗ると、そこから雑草が生えてくるからです。
そもそも防草シートの役割は、「太陽の光を遮る事で雑草の成長を妨げる」という効果をねらっています。
そのため、防草シートの上に土が乗ると、防草シート本来の狙いが意味をなさなくなるわけです。
なので、防草シートを敷いて土を敷けば、少なからず雑草対策になるのでは?と考える方も中にはおられますが、実際のところ意味がありません。
そればかりか、せっかくお金をかけて防草シートを敷いたのにも関わらず、雑草が生えてきて、防草シートの意味がないという経験をする方とてもが多いです。
例えば、次の写真をご覧ください。
このように、防草シートの上に土が乗るとそれだけで、雑草が生えてきます。
防草シートを敷いて損をしたくない場合は次の記事を参考にしてみてください。
要するに、防草シートの上に土が乗ると、雑草が生えてくるという事です。
このような理由から、防草シートの上に直接花壇や家庭菜園を作ることはお勧めできません。次に、この選択が適さない理由の二つ目を見ていきましょう。
理由2:花壇や畑の水はけが悪くなるから
防草シートを使うと、花壇や家庭菜園の水はけが悪くなります。
防草シートは基本的に、水を通すようにできています。しかし、それはあくまで、水溜りにならないようにするためで、ものすごく排水性が高いというわけではありません。
また、防草シートも布なので、水をせき止めてしまい、水がうまく流れなくなるんですね。
そのような事から、防草シートの上に花壇や家庭菜園を作ると、水はけが悪くなります。
水はけが悪いと、植物の根が腐ったり、他の健康問題を引き起こす原因になってしまいます。
特に雨が多い地域では、水が溜まりやすくなり、植物の根にとって良くない環境ができてしまいます。
要するに、防草シートが水を堰き止め、土中の水はけが悪くなり、植物が上手く育たなくなるというわけです。
元気に花や野菜を育てるためには、きちんと水が流れることがとても大切なわけです。
理由3:防草シートの上にレンガを敷くと固定されないから
土留めのために、防草シートの上にレンガを敷くと良いと思われる方も中にはおられるでしょう。
もちろん、敷くこと自体は問題ありません。
しかし、大きなデメリットがあります。それは何かというと、防草シートの上にレンガなどの構造物を乗せると、しっかりと土に固定されにくくなります。
これにより、土留めが不安定になったり、時間の経過と共に崩れたりする恐れがあります。
例えば、防草シートの上にモルタルを敷いてレンガを敷いた場合、防草シートを引っ張ればレンガも同時に動きます。
また、防草シートは布なので、ヨレやシワができます。そのヨレやシワの上にレンガを据え付けるのは非常に困難です。
以上の理由から、防草シートの上に直接レンガを敷いたり、花壇や家庭菜園を作ることはおすすめしません。
花壇や家庭菜園で防草シートを使う事をお勧めしない2つの理由
花壇や家庭菜園を美しく保ちながら、雑草の手間を省くために防草シートを使うことを考えたことはありませんか?
「これで雑草との戦いから解放される!」と思っていたけれど、実はそうではないかもしれないと知ったらどう思いますか?実は、防草シートを使うことにはいくつかのデメリットがあるんです。
理由1:土作りができなくなるから
お花や野菜を元気に育てるためには、良い土作りが大事ですよね。
でも、防草シートを敷いてしまうと、土を耕したり、肥料を加えたりするのが難しくなってしまうんです。
また、土をいじるためには、防草シートを剥がす必要があり、これが想像以上に面倒な作業になります。
理由2:植え替えが困難になるから
草花や野菜は、花が散ったり終わりを迎えたり、野菜の収穫が終わると、次の草花や野菜の植え替えが必要になりますよね。
そんな時に、防草シートが敷かれていると、植え替えが非常に困難になります。
植物を取り出すためにはシートを剥がさなければならず、土づくり同様これが結構な労力を要するんです。
さらに、植え替えの際に新しい土や肥料を加えることも難しくなり、植物の生育具合にも悪影響を与えかねません。
そのような事から基本的には、花壇や家庭菜園に防草シートを敷く事はお勧めではないわけです。
花壇や家庭菜園の雑草対策はどうすれば良い?
これまで、防草シートを花壇や家庭菜園で使うデメリットをお伝えしてきましたが、とはいえ、雑草との戦いは、花壇や家庭菜園を持つ全ての人が直面する難題ですよね。
当然、あなたも雑草だけ生えてこないようにできないものか?と頭を悩ませていることかと思います。
そこで、次に花壇や家庭菜園の雑草対策についてお伝えします。
畑の場合は黒マルチを敷く
家庭菜園、特に広い畑の場合、黒マルチの使用が効果的です。
黒マルチは、雑草の光合成を阻害し、その成長を抑制します。さらに、黒マルチは土壌の温度を保ち、水分を保持する効果もあります。
これにより、植物の根がより快適な環境で成長することができます。
黒マルチを使用する際のポイントは、しっかりと地面に固定し、植物の根元周りに十分なスペースを確保することです。
これにより、植物が健康的に成長し、同時に雑草の発生を効果的に抑えることができます。
この方法は、防草シートを使うよりも、土壌の健康を維持しつつ、雑草を抑えるのに役立ちます。
また、剥がすのも簡単で、使用後も捨てやすいのでお勧めです。
特徴 | 詳細 |
---|---|
商品名 | 黒マルチ |
厚さ | 0.02mm |
幅 | 135cm |
長さ | 200m |
本数 | 3本セット |
材質 | ポリエチレン |
用途 | 農業用マルチ、防草シート、家庭菜園、園芸用品など |
特徴 | 耐候性、耐熱性、雑草防止、肥料流亡の抑制、土の固まり防止、病気予防 |
製造国 | 国産 |
価格 | 8640円 |
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安価な防草シートに穴を空けて植物を植える
もし防草シートを使用したい場合は、安価な防草シートに穴を空けて植物を植える方法があります。
この方法では、シートに必要な部分だけ穴を開けて植物を植えます。
これにより、植物が必要とするスペースは確保しつつ、周囲の雑草の成長を効果的に抑制することができます。
注意点として、穴開けた箇所に雑草が生えてくるので、定期的なメンテナンスが必要です。
ちなみに、安価な防草シートを選ぶ理由は、金銭的に張り替えがしやすいからです。
とはいえ、この方法では土作りが難しくなるというデメリットがあります。
穴の部分からしか土をいじることができないため、土壌の管理には工夫が必要になります。
また、シートを使用することで土壌の通気性が低下する可能性もあるため、注意が必要です。
安価な防草シートを使用する場合は、これらの点を考慮し、植物の成長に合わせた適切なケアを行うことが大切です。
防草シートは通路に使う
防草シートの賢い使い方として、花壇や家庭菜園の通路部分に使用することです。
この方法では、植物が生育するエリアではなく、人が歩く通路部分に防草シートを敷きます。
こうすることで、植物の成長エリアでは土壌の通気性や水はけを保ちつつ、通路部分での雑草の発生を防ぐことができます。
通路に防草シートを使う場合、シートの上に砂利や木のチップを敷くことも効果的です。
これにより、通路が安定し、歩きやすくなるだけでなく、見た目も美しくなります。
また、この方法は、通路のメンテナンスを容易にし、雑草の手入れの手間を大幅に軽減します。
防草シートを通路に使用することで、花壇や家庭菜園全体の整備が容易になり、時間と労力を節約することができます。
ただし、防草シートの上に土が流れてこないように土留めをしておくことが重要です。
以上のように、防草シートの使用方法を工夫することで、花壇や家庭菜園の美しさを保ちながら、雑草の問題を効果的に解決することができます。
特徴 | 説明 |
---|---|
透水性・通気性 | エンボス加工により水や空気を通しやすく、土に影響を与えない |
雑草抑制機能 | 高い遮光性により光合成を防ぎ、除草剤不使用で雑草の成長を抑制 |
取り扱いやすさ | 初心者でも簡単に扱え、ハサミでサイズ調整や施工が可能 |
耐用年数 | 約3年間の使用が可能で、環境によって異なる場合あり。砂利下施工でさらに長期使用が可能 |
適用場所 | 庭、通路、物干し場、ウッドデッキ下、駐車場、畑、菜園、果樹園、花壇、空き地、墓地など多岐にわたる場所で使用可能 |
素材 | 通気性と透水性を兼ね備えたポリプロピレン素材のクロス |
サイズ | 1m×5m |
メーカー型番 | – |
カラー | ブラック |
本体サイズ | 奥行500cm、横幅100cm |
価格 | 1000円 |
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防草シートと土の境目に囲いを作る
花壇や家庭菜園で防草シートを使う場合、除草シートと土の境目に囲いを作るのが効果的です。
これには畝(畦)ガードを使用する方法があります。
畝ガードは、防草シートの端と土壌の間にしっかりとした境界を作り出し、雨で土が流れてくるのを防ぎます。
また、レンガやブロックで囲いを作るのも良い方法です。
この囲いは、花壇や家庭菜園を整然とした美しい外観にすると同時に、防草シートを固定し、防草シートの上に土が溜まらないようにする役割を果たします。
レンガやブロックの囲いは、ガーデンのデザイン要素としても機能し、おしゃれで見た目を良くすることができます。
この方法を採用する場合、モルタルを使ってしっかり固定し、レンガとレンガの隙間(目地)の部分から土が流れてこないようにすることが重要です。
目地までしっかり土が流れ出てこないように、防草シートの上に土が溜まらず、雑草の手入れもずっと楽になります。
特徴 | 詳細 |
---|---|
商品名 | 畦板波 |
サイズ | 長さ120cm × 厚さ4mm × 幅60cm |
耐久性 | 10〜15年の耐久性 |
用途 | アゼ水止めに最適 |
価格 | 1120円 |
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花壇の雑草対策はウッドチップやバークチップ・バーク堆肥を敷くとおしゃれになる
ウッドチップやバークチップ・バーク堆肥は、土の表面に敷き詰めることによって、ある程度の雑草対策になります。
また、通気性や保水性を高める効果もあるので、土壌環境を改善し、植物の成長を促す効果もあります。
さらに、ウッドチップやバークチップ・バーク堆肥は、木材を原料とした資材なので、自然な風合いがあり、花壇をよりおしゃれに演出することができます。
具体的には、以下の効果が期待できます。
- 雑草の発芽・成長を抑制する
- 土壌の保水性・通気性を高める
- 土壌の酸度を下げる
- 土壌の微生物の活動を活性化する
- 害虫や病原菌の繁殖を抑制する
- 見た目をおしゃれに演出する
ただし、ウッドチップやバークチップ・バーク堆肥は、定期的に補充する必要があります。また、雑草の種子が混入している可能性もあるので、植え付け前に土壌を十分に耕して、種子を除去しておきましょう。
特徴 | 詳細 |
---|---|
商品名 | ウッドチップ |
容量 | 100L/袋(充填時) |
材料 | 国産の伐採樹木・剪定枝を粉砕・ふるい分け |
用途 | 堆肥の材料、圃場の保温、雑草防止など |
特記事項 | 海水で貯木した樹木は使用せず、国産材料のみ使用 |
価格 | 5000円 |
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【事例】家庭菜園での防草シートの使用とその効果
私達、奈良県の造園業者の西原造園が実際に施工した、奈良県の広陵町に住むH様の庭の工事の事例です。
H様は、お庭で家庭菜園を楽しむ一方で雑草の問題に直面していました。
庭の手入れと家庭菜園の両立は難しく、特に雑草対策が大きな悩みの種でした。
解決策として、防草シートの上に砂利を敷く事をご提案しました。
しかし、単純に防草シートをただ敷くだけでは、雨で土が流れ、防草シートの上に土が堆積し、そこから雑草が再び生える可能性がありました。
そこで、家庭菜園と防草対策を行う箇所の境界にレンガを設置することにしました。
ここでのポイントは、土よりもレンガが高くなるように作ることです。そうすることで、土の流出を防止できます。
これにより、土が流れ出るのを防ぎつつ、雑草対策を行い、草引きに費やす時間を減らすことができ、家庭菜園をより楽しむことができるようになりました。
この事例のポイントは、家庭菜園での防草対策には、単にシートを敷くだけでなく、土の流出を防ぐことが大切であるということです。
ビフォー
アフター
実際に頂いたお客様の声
花壇や家庭菜園の雑草対策について色々調べけど、自分ではできそうにない人へ
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。
毎月5名限定なので、今すぐ次のボタンをクリックして詳細を確認してみてください。
今月はあと3名
お問合せフォーム受付時間:24時間 年中無休
まとめ
花壇や家庭菜園を美しく保つためには、効果的な雑草対策が重要です。防草シートは一見便利に思えますが、いくつかの問題点があります。
そのため、以下のような代替策を検討することをお勧めします:
畑の場合は黒マルチを敷く:黒マルチは雑草の成長を抑制し、土壌の温度と水分を保持します。
安価な防草シートに穴を空けて植物を植える:必要な部分だけ穴を開けることで、雑草の抑制と植物の成長のバランスを取ります。
防草シートは通路に使う:植物が生育するエリアではなく、通路にシートを使用して雑草の成長を防ぎます。
防草シートと土の境目に囲いを作る:畝ガードやレンガ、ブロックなどで囲いを作り、雑草の侵入を防ぎます。
ウッドチップやバークチップ・バーク堆肥を敷く:土壌環境を考慮しつつ、雑草対策ができる。
これらの方法をうまく組み合わせることで、花壇や家庭菜園を整理整頓しつつ、雑草の手入れを効率化することができます。土壌の健康を保ちながら美しいガーデンを維持するために、これらの雑草対策を活用してみてください。