「ドクダミを駆除したい…」
お庭の管理を楽にして、自分時間を奪われないお庭を造る、奈良県の造園業者、西原造園の宮原圧志がお送りします。
庭にドクダミが生え茂っていて、駆除に困っている人も多いのではないでしょうか。
ドクダミは、繁殖力と生命力が非常に強く、一度生えてしまうと、なかなか駆除ができません。
しかし、諦めないでください。ドクダミを駆除する方法はいくつかあります。
ここでは、ドクダミの駆除方法を、ドクダミ駆除の方法【5選】とおすすめの除草剤【3選】について解説します。
目次
ドクダミソウは雑草?どくだみの特徴

まず最初に、ドクダミの特徴からお伝えします。
ドクダミは東アジアが原産のドクダミ科の雑草で、北海道から沖縄まで日本全国に分布する多年草の植物です。
名前の由来は、毒や傷みに効くということから、「毒痛み」が転じたものといわれています。
また、ドクダミの葉は特有の臭気があるため、毒が入っているのではないかということで毒溜め(ドクダメ)と呼ばれるようになり、それがドクダミになったという説もあります。
ドクダミが生える場所や根の深さは?冬はどうしている?
ドクダミは湿度が高く、日陰のある場所によく生えます。
根の深さは地中約15-30センチに及びぶため、駆除をするのも厄介な雑草です。
例えば、庭の隅や建物や植木の影、または、排水が悪い場所などがドクダミが好む場所です。
冬になると、ドクダミは表面的には枯れて見えますが、実は地中の根は活動を続け、春を待っています。
このような特性を持ったドクダミですが、特性を理解すれば、駆除も容易になります。
生育環境を変え、根を十分に取り除くことがドクダミ駆除の鍵となります。
どくだみ根っこの増え方!ドクダミの繁殖力は土壌の地下茎にあった!
ドクダミはなぜ、こんなに繁殖力が強いのか?そう思ったことはないでしょうか?
その理由は地下茎と呼ばれるものにあります。
ドクダミを引き抜くと、根っこのようなものが現れますよね、実はこれは根っこではなく、地下茎と呼ばれる、土壌の地下にある茎なんです。
この地下茎がある事でドクダミは、非常に速く増え、強力な生命力を持っているのです。
例えば、一度ドクダミを刈り取ったとします。しかし、地下茎の一部が地中に残ったままだと、その一部から新しいドクダミが生えてしまいます。
つまり、ドクダミを完全に駆除するには、地中の地下茎を確実に取り除く必要があります。そうでないと、あっという間にまた新たなドクダミが生えてきてしまうというわけです。
ドクダミとスギナは増え方が同じ?
ドクダミとスギナの増え方は似ていますが、完全に同じではありません。
どちらも強力な生命力を持ち、根や地下茎から新しい植物を育てる点は同じですが、生育環境や適応力には差があります。
例えば、ドクダミは湿潤で半陰の環境を好むのに対し、スギナはより乾燥に強く、日なたでも生育します。
どくだみの害について
結論から言えば、ドクダミ自体は、人体に直接的な害を及ぼすものではありません。その理由は、ドクダミは日本では昔から食用や薬草として利用されてきた植物で、消化を助ける効果などがあります。
ですが、アレルギー反応を示す人もいるので注意が必要です。
このように、人体に有害なものではありません。しかし、ドクダミが庭や畑を侵食し、他の植物の生育を阻害したりもします。
要するに、人体に直接的な悪影響はないものの、あえて育てていない限り、他の植物にとっては厄介な雑草となるわけです。
ドクダミの駆除に適した時期はいつが最適?芽が生えたら除去すべき?
ドクダミの駆除に最適な時期は、春から初夏にかけてです。理由は、この時期になるとドクダミが新芽を出し始め、地上部がまだ小さい状態であるため、成長する環境が整っていないからです。
どういう事かというと、ドクダミは地下茎が成長することで、繁殖します。この地下茎が発達するタイミグは、葉っぱが開いて、花が咲く時期なのです。
つまり、花が咲く時期には、もう地下茎が繁殖しているという事です。
逆に言うと、地下茎を伸ばさないためには、地下茎が伸びる前、具体的には4月から5月頃の、新芽が出始めるじきに駆除しておくと、成長を阻むことができるというわけです。
春先にドクダミを見つけたら、葉っぱが小さいうちに駆除しておくと、年々ドクダミの繁殖を減らすことができるわけです。
ドクダミを根絶やしにしたい?根を枯らす方法は?
ドクダミの根を枯らす方法はいくつかありますが、最も手軽な方法は、十分に根っこ(地下茎)を掘り起こし、除去する事です。
先ほどお伝えしたように、ドクダミには地下茎という物があり、この地下茎が強力な再生力を持っているからです。表面だけを取り除いても、地下茎がある限り再び生えてきます。
そこで、地中深くまで掘り起こし、地下茎を完全に取り除くことで再生を防ぐというわけです。とはいえ、土を掘り起こして、地下茎を全て取り除くのは非常に困難です。そこで、次に簡単に庭のドクダミを駆除できないかと考える事かと思います。
とはいえ、簡単にできる方法はいくつかありますが、注意が必要です。次にやってはいけないドクダミの駆除の方法について、お伝えしていきます。
庭のドクダミ駆除でやってはいけい5つの方法

これまで、ドクダミの特徴や、地下茎で繁殖するので、駆除がやっかいである事をお伝えしてきました。
そんな厄介なドクダミですが、具体的にどんな駆除方法があるのか?
さまざまなサイトでは簡単できてお勧めと書かれている事が多いですが、実際のところどうなのか?
次に、ドクダミの基本的な抜き方と、やってはいけない5つのドクダミの駆除方法についてお伝えします。
ドクダミの抜き方

ドクダミを抜く最も効果的な方法は、地下茎を含めて完全に引き抜くことです。ドクダミの地下茎が強力な再生力を持っているので、地下茎が残ると再び生えてきます。
そこで、まず地表のドクダミの周辺をスコップなどを使い、軽く掘り起し土を緩めます。次に、地表に出ていたドクダミの葉を優しく引っ張り、地下茎を探し出し、できるだけ長く地下茎を引き抜きます。
この作業で、ある程度ドクダミを除去することができます。手間がかかるかもしれませんが、その結果として、効果的にドクダミの駆除が可能となります。
とはいえ、労力がかかりますよね、次になるべく労力がかからない方法についてお伝えします。
✖ ドクダミの駆除方法1【熱湯(お湯)】

熱湯は、ドクダミの駆除に一定の効果があります。
なぜ熱湯がドクダミを駆除できるのかというと、例えば、熱湯を直接ドクダミの茎や葉、特に地下茎に向けて注ぐと、細胞に損傷を与えて枯死させることができるからです。
ドクダミに火傷を負わす事で枯らすというイメージです。
とはいえ、地中にある地下茎まで熱湯の熱を伝えるのは困難です。
また、熱湯をかける方法は、一度だけでは完全に駆除するのは難しく、何度も熱湯をドクダミにかかけるという行為を繰り返す必要があります。
熱湯を使ったドクダミの駆除は、化学薬品を使いたくない場合の選択肢の一つではありますが、何度もお湯を沸かしてかけないといけないというデメリットもあります。
雑草対策で熱湯が効果的か?に関しては次の記事を参考にしてください。
✖ ドクダミの駆除方法2【重曹】で除草する方法

ドクダミの駆除に重曹を使う方法は、自然環境への影響を最小限に抑えたい場合に良い選択肢となります。理由は、重曹の主な成分であるナトリウムを大量に与える事で、ドクダミをの細胞は機能を停止し、最終的には枯死に至るからです。
具体的には、水1リットルに対して重曹を大さじ1杯程度溶かし、これをスプレーボトルなどに入れて使います。ドクダミの茎や葉、そして特に地下茎に重曹溶液を直接吹きかけます。
しかし、この方法は草刈りなどで傷をつけてから、葉や茎から浸透させないと効果的でないため、ただ単に葉っぱに直接吹きかけてても効果が見込めません。
草刈りをした後に、重曹を撒けば良いように思えますが、それほど期待した効果は見込めないのでご注意下さい。
✖ ドクダミの駆除方法3【塩】でする方法

ドクダミの駆除に塩を使用するのは、土壌への悪影響が大きいため、避けましょう。
なぜなら、塩はドクダミを枯らす一方で、土壌の塩分濃度を高め、他の植物の生育を妨げる可能性があるからです。
たとえば、塩を直接ドクダミにまくと、ドクダミは脱水して枯れますが、その塩は雨水などで土壌に溶け込み、土壌の塩分濃度を上昇させます。
それにより、その後、同じ土壌に他の植物を植えると、塩分濃度が高すぎて育ちにくくなります。
そのため、塩によるドクダミ駆除は土壌へのダメージが大きく、後々の植栽にも影響を及ぼすため、適切な手段とは言えません。他の方法を選択することを強くお勧めします。
✖ ドクダミの駆除方法4【苦土石灰】

ドクダミ駆除に苦土石灰(くどせっかい)を使用すると、ドクダミを枯らす事が出来ると言われています。
そもそも苦土石灰とは、主に農業で使われる肥料の一種で、農地の土壌改良剤として利用されます。
この名前は「石灰」の一種であることと、マグネシウム(古名:苦土)を含むことに由来しています。
主成分はカルシウムとマグネシウムで、土壌の酸度を調整し、栄養分の供給を促進します。カルシウムとマグネシウムは植物の成長に必要なミネラルであり、特にマグネシウムは光合成の中で重要な役割を果たします。
土壌が酸性に傾いたとき、つまりpHが低いときに苦土石灰を施すと、土壌のpHを中性に近づけ(アルカリ性にする)ことができます。ただし、適量を超えて使用すると、土壌が過度にアルカリ性になり、植物の成長が阻害される可能性があります。
この苦土石灰がドクダミとどいう関係があるのかというと、ドクダミは酸性の土壌を好みます。苦土石灰は土壌をアルカリ性にします。土壌をアルカリ性にする事で、酸性の土壌を好むドクダミを枯らすことができるという事です。
とはいえ、苦土石灰を使用して枯らす方法は、その後の土壌の使い方を考慮すると避けるべきです。
というのは、苦土石灰はドクダミに直接害を与えるわけではないものの、過剰に施用すると土壌のpHバランスを崩し、他の植物に影響を与える可能性があるからです。
例えば、苦土石灰を過剰に散布すると、土壌が過度にアルカリ性に傾き、他の酸性を好む植物が生育できない環境を作り出すことがあります。また、苦土石灰はマグネシウムを含むため、過剰になると、他の植物が生育障害をおこす可能性もあります。
結論として、苦土石灰を用いたドクダミ駆除は、理解したうえで使用しないと、土壌の健康を損なう可能性があるため、推奨しません。
✖ ドクダミの駆除方法5 【ミント】

ドクダミの駆除にミントを植えれば効果的という方法もあります。
しかし、ミントでドクダミを駆除する方法は、あまり推奨できません。
その理由は、ミント自体が非常に強い生命力と繁殖力を持っており、庭をミントで埋め尽くす可能性があるからです。
というのは、ミントは急速に広がり、新たな株を形成します。この点で、ドクダミと似た習性を持っています。
結局、ドクダミを駆除する代わりに、ミントの管理に悩むことになるでしょう。
そのため、ドクダミの代わりにミントを植えるのは注意が必要なのです。
芝生のドクダミを駆除する方法
芝生のドクダミを駆除する最良の方法は定期的な芝刈りとスプレータイプの除草剤です。
例えば、芝刈りを行うと、ドクダミの葉の成長が抑制され、光合成を十分に行えなくなります。
これによりドクダミのエネルギー供給が滞り、生育が衰えます。
もしくは、ドクダミスプレータイプの除草剤を吹きかけると、再生の源である地下茎まで枯らすことができるので、ドクダミの生育を抑制できます。
ただし、ドクダミの葉に除草剤を吹き付けると、芝生も枯らしてしまうので、吹き付けたいドクダミの近くは養生して芝生に除草剤がかからないようにしておくことが大切です。
どくだみ駆除には【防草シート】がおすすめ!その理由とは?

防草シートがドクダミ駆除に効果的である理由は、その特性によります。防草シートは、日光を遮断することで植物の成長を抑制する役割を果たします。
ドクダミは日光と水分があれば容易に繁殖しますが、防草シートにより日光が遮断されると、その成長を抑制することができます。
防草シートのメリットとしては、次の3点が挙げられます。
- 手間が少ない:防草シートを設置すれば、一度で広範囲のドクダミを抑制することが可能です。
- 持続性がある:除草剤と違い、効果が持続します。シートが存在する限り、日光を遮断し続けるため、再びドクダミが生えるのを防げます。
- 人に優しい:化学物質を使用しないため、土壌への影響が少ないので、人体への影響を心配する必要がありません。
一方で、デメリットもあります。
- 見た目:防草シートを敷いた地面は自然な見た目ではなく、風景に影響を与えるかもしれません。
- 設置の手間:一度に広範囲をカバーするため、設置には手間と時間がかかります。
- 隙間から生えてくる:防草シートは機械的な損傷に弱く、裂けたり穴が開いたりすると効果が薄れます。
このように、防草シートを使ったドクダミ駆除はメリットとデメリットがありますが、適切に使用すれば非常に効果的な手段と言えます。
ドクダミ駆除に除草剤を使う時のポイント

ドクダミ駆除に除草剤を使用することで、土を掘り起こす手間なく、地下茎まで枯らすことができます。
除草剤には大きく分けて、2種類の除草剤があります。
1つは、「茎葉処理剤(液体の除草剤)」で、もう一つは「土壌処理剤」です。
まず最初に茎葉処理剤について解説します。
茎葉処理剤(液体の除草剤)とは?

茎葉処理剤とは、植物の茎や葉に直接散布することでその効果を発揮するものを指します。
また、既に生えているドクダミを駆除するのに適しています。
その理由は、葉っぱから除草剤の成分を吸収させる必要があるからです。
なので、地中で眠っているような、これから生えてくる雑草を狙っても効果は薄いです。
ドクダミの場合は、6~8月に急成長しますが、その前の5月頃にこの除草剤を散布すれば効果的です。
しかし、注意点としては、雨の日や風の強い日には散布を避けることです。雨が降ると除草剤が流れてしまい、風が強い時は近くの他の植物も影響を受ける可能性があります。
また、茎葉処理剤の除草剤には希釈タイプとストレートタイプがあります。
コスト面や携帯性から希釈タイプが人気ですが、希釈倍率が間違っていると効果が得られないので注意が必要です。
反面、ストレートタイプは希釈の必要がないため、誤りがなく安心です。
それらを踏まえて、適切な時期と方法で散布すれば、効果的にドクダミを駆除することが可能です。
土壌処理剤(粒剤の除草剤)とは?

次に、土壌処理剤について解説します。
土壌処理剤とは、その名の通り、土壌に直接施用することで雑草の生育を抑制する除草剤の一種です。
土壌処理剤は雑草の種子が発芽するのを防ぐ役割を果たします。
これにより、雑草が生えること自体を防ぐため、定期的な管理が困難な場所や雑草の侵入を完全に防ぎたい場所で使用されます。
土壌処理剤を土の表面に撒くことで、粒剤が土壌に浸透し、種が発芽する機会を奪うのが、土壌処理タイプの除草剤です。
また、効果機関も比較的長く、種除草剤にもよりますが、5から6か月間除草剤の効果を発揮させることができます。(各)
とはいえ、近くに枯らしたくない植木などがある場合、同じように枯らしてしまう可能性があります。
そのため、枯らしたくない植木がある場合は、液体の除草剤を使って駆除することがお勧めです。
ドクダミに除草剤が効く時期はいつ頃撒くのがベスト?
ドクダミに除草剤が最も効く時期は春から初夏、具体的には4月から6月頃です。この時期はドクダミの成長が活発で、除草剤の成分が葉から根まで効率的に吸収されるためです。
春に新たに出てきたドクダミの若葉に、適切な濃度の除草剤を散布することで、ドクダミの成長を抑えることが可能となります。
ドクダミに除草剤を塗ると効果的?
除草剤をドクダミの葉面に直接塗布する方法も効果的です。
これは、除草剤がドクダミの葉面から根系に効率良く浸透し、成長を阻害するからです。
特にブラシやスプレーを使って、葉全体に均一に除草剤を塗布することで、ドクダミ全体に対して直接的な影響を与えることが可能です。
ドクダミを枯らす除草剤で専用除草剤はある?
ドクダミを枯らす専用の除草剤は、市販ではあまり見かけません。
しかし、成分にグリホサートが含まれるような広範囲に効果的な除草剤を選択すれば、ドクダミの駆除にも効果を発揮します。
グリホサートは植物の成長を阻害する作用を持つため、ドクダミだけでなく、他の雑草にも使用可能です。
100均の除草剤でドクダミは退治できる?
100均の除草剤でもドクダミの駆除は可能ですが、その濃度や含有成分によっては、完全な駆除には時間と手間がかかることが多いです。
一度の施用では全てのドクダミを枯らすことは難しく、定期的に施用を繰り返すことで、少しずつドクダミの成長を抑えることが可能となります。
ドクダミ除去に効く除草剤!おすすめの3選
ドクダミ駆除の除草剤1 ラウンドアップの使い方

ドクダミの駆除にはラウンドアップという除草剤がよく使われます。
ラウンドアップは茎葉処理タイプの除草剤(液体の除草剤)で、主成分にグリホサートカリウム塩液剤を48%含んでおり、植物の葉などにかける事で、根まで枯らすことができます。
また、ラウンドアップにはALとAL2の2種類があります。ALは通常のタイプで、AL2は速攻性のタイプです。
そもそもラウンドアップは効果が出るまでに遅い遅効型の除草剤です。そのデメリットを補ったものがAL2で、AL2は散布後の翌日から雑草が枯れ始める速さを持ち合わせています。
ドクダミ駆除の除草剤2 サンフーロンを使う

サンフーロンはラウンドアップのジェネリック品で、主成分はグリホサートイソプロピルアミン塩液剤を41%含んでいます。
ラウンドアップ同様、茎葉処理タイプの除草剤(液体の除草剤)なので、葉に直接かける事で効力を発揮することができます。
ラウンドアップよりも安いというのがサンフーロンの魅力です。
ドクダミ駆除の除草剤3 ネコソギトップW粒剤

ネコソギトップW粒剤は、土壌処理型の除草剤です。
最長9か月雑草の発生を抑える事ができます。雑草が生えてくる前か、生え始めに撒くことで、少量で使用することが可能なで経済的です。
次の動画が参考になります。
ドクダミの予防方法
雑草対策でどくだみを予防するには?
ドクダミの予防対策は、防草シートと除草剤を併用する方法が得策と言えます。
理由は、ドクダミは地下茎を使って広がるため、一方だけの対策では不十分だからです。
例えば、まずは庭に防草シートを敷くことから始めます。防草シートで日光を遮断し、草が生えるのを物理的に防ぎます。
ただし、シートの隙間からドクダミが生えてきます。そこで登場するのが除草剤(液体の除草剤)です。
生えてきたドクダミに対して液体の除草剤を使い、地下茎まで成分を浸透させることにより、地下茎の成長を止めます。
このように、ドクダミの予防には防草シートと除草剤を併用することが効果的です。
一方だけではなく、両方の対策を講じることで、より広範囲の防御が可能になります。
また、防草シートを使用することで、除草剤の使用量も減らすことができます。
なので、お子様やご自身の体のために除草剤を大量に使うのは心配な方にとっては、併用がおすすめです。
除草剤がどうしても無理な方は、防草シートの隙間から生えてきたドクダミを、見つけ次第草取りすることで、光合成を防ぎ、地下茎の成長を阻むことができます。時間はかかりますが、少しづつドクダミが減っていくことでしょう。
ドクダミ の「根止め」で繁殖を予防する
ドクダミの予防対策として「根止め」をするのも効果的です。
ドクダミは地下茎が伸びて成長するので、地下茎が伸びてこないよう、物理的に「根止め」をしておくことで、繁殖範囲を限定的させる事ができます。
具体的な手法としては、ドクダミが生えている区域周辺に溝を掘り、そこにコンクリートブロックや防草シートを縦に敷いて「根止め」を設置します。
これにより、地下茎が拡がるのを防ぐことができます。
但しコンクリートブロックロックは、ブロックとブロックの間に隙間が出来ます。そのわずかな隙間からドクダミは侵食してくるため、防草シートを縦に使って根止めを行う方が効果的です。
ドクダミに勝つ植物は?どくだみより強い植物を使って予防してもよい?
ドクダミに勝つ植物として代表的なものが、ミントです。
とはいえ、先ほどもお伝えしましたが、ミント自体の繁殖力が強いため、ドクダミが駆除的でも、ミントに悩まされることになるでしょう。
なので、根本的に解決しようと思うと、やはり防草シートと除草剤の使用がおすすめです。
ドクダミ草の駆除に準備しておきたい撃退グッズ
背抜きゴム手袋

ドクダミの除去で嫌なのが、その独特の臭いではないでしょうか?
軍手だと臭いが手について、手を洗ってもしばらく臭いが残ってしまいます。
そこで、手のひらの部分にゴムがコーティングしてある手袋を使う事で、臭いが手につきにくくなります。
また、ゴムなので道具を持っても滑りらず、しっかり力を入れて作業をする事が可能です。
ねじり鎌

ねじり鎌とは、通常の鎌と違って、葉が平らでレーキのような見た目の鎌です。ねじり鎌は通常の鎌と違って、土を削りながら草を刈り取ることができます。
また、刃の面積が広いので、刈った後の雑草をかき集めたり、土を均すなどの事もできます。
ドクダミの地下茎を探すにも楽なのでお勧めです。
充電式草刈り機

充電式の草刈り機は、エンジン式の草刈り機に比べてお手軽に使う事ができます。
エンジン式と違ってボタン一つで動作するので、紐を何度も引っ張たり、ガソリンを入れたりする必要がありません。
女性でも手軽につかえるのでお勧めです。
スプレータイプの除草剤

防草シートを敷いても、ドクダミはしぶとくわずかな隙間から生えてきます。
とはいえ、大量に生えてくるわけではありません。
なので、液体の除草剤を大量にかける必要もありません。
そこで、スプレータイプの除草剤を使う事で、ドクダミをピンポイントで枯らす事ができます。
また、根まで枯らすタイプのスプレーの除草剤を使う事で、地下茎の繁殖も防ぐことができます。
見かけたら、スプレーするを繰り返すと、ドクダミも劇的に減るので手軽でお勧めです。
不織布の防草シートを使う

防草シートには大きく分けて、織布の防草シートと不織布の防草シートがあります。
織布の防草シートは紫外線に弱く、数年で破れてしまいます。そのため、不織布の防草シートを使用することがお勧めです。
代表的なものにザバーンなどがありますが、ドクダミは先が尖っていない事と柔らかいので、不織布であればザバーン以外でも問題ないでしょう。
とはいえ、シートとシートの隙間から生えてくるので、防草シートの繋ぎ目は防水テープなどで止めておくとよいでしょう。
防草シートの上に化粧砂利を撒く

防草シートは紫外線に弱く、何も上に敷かないと劣化してしまいます。
そこで、防草シートの上に砂利を撒くことで、防草シートを紫外線から守ってくれます。そうすることで、ザバーンなどは半永久的に使えます。
とはいえ、砂利そのものに土が残っているものもあります。砂利に付着した土が雨で洗い流されて、防草シートの上に溜まると、そこから雑草が生えてきます。
とはいえ、ともて少量であったり、スルッと抜けるので、それほど負担にはならない事でしょう。
また、防草シートを敷いただけだと、お庭の景観が損なわれるので、化粧砂利を撒くことでおしゃれに見せる事が可能です。
ドクダミ駆除について色々調べけど、自分ではできそうにない人へ
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。今すぐ下のボタンを押して、内容を確認してみて下さい。
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まとめ
ドクダミの駆除について、やってはいけない方法5選と除草剤についてお伝えしました。
ドクダミの駆除で最も効果的なのは、防草シートを敷いた後に隙間から出てくるドクダミにスプレーの除草剤をかける方法です。
防草シートを敷く手間はかかるものの一度敷くと、他の雑草も生えてこないですし、長持ちします。
今回の記事を参考にして、ドクダミの駆除を頑張ってみてくださいね!