庭をドッグランにして、水捌けをよくする方法

今回ご紹介するのは矢田町にお住まいのM様です。

M様は、「飼っているワンちゃんがお庭で遊んだ後に、泥だらけになってしまうのでなんとかしたい」「お庭の水はけを良くしたい」とお考えでした。

そのお庭がどのように変身したかというと。。。

水捌けと雑草 m_a

M様が抱えておられたお悩み

飼っている犬を庭で遊ばせた後、お腹に泥がついてしまう。足を洗って入ってはいるが、どうしても家の中に入れる時に土が入ってしまう。

ウッドデッキ前の水はけが悪く、雨のあとはジケジケした状態になってしまっている。靴の裏にも泥が付いてしまい、玄関周りが汚れる

毎日使うガレージと庭の間にあるちょっとした段差を越えるのが大変で往来を負担に感じる

花壇があるが、植物を植えても犬がほじくってしまうので花壇をなくしたい

玄関に続く通路が夜になると見えづらく、防犯上も危険なのでなんとかしたい

庭を歩いてから玄関に戻ると玄関がドロドロになる

このお庭の問題と原因

庭全体が全面土だったので、雨が降ると水浸しの状態になってしまう

地面が長時間乾かずに濡れているので、ワンちゃんを離すとお腹の毛が汚れてしまう

ウッドデッキ前が家の北側に面しているので、日当たりが悪くなかなか地面が乾かない

 ガレージとの動線上にあるブロックの段差が少し高い為、毎日の負担になってしまっている

花壇があるが、ワンちゃんが遊ぶスペースには不要なものになっている

門灯はあるが、お庭全体を照らせるものではなく、ぼんやりと明るい光のものが付けられている

このお庭に対する処方箋

M様に何が起こったのか?

M様はワンちゃんを8匹飼っておられるほど大の犬好きなご夫婦でした。

そんなM様ご夫婦は、ワンちゃんと暮らす上でもっと快適なお庭にしたい、というご希望をお持ちで今回ご依頼いただきました。

毎日お庭でワンちゃんたちを遊ばせたあと、外の水道で足を洗って、家の中に入る…という風にされていたのですが、お庭全体が土の状態のだったので、ワンちゃんの足を綺麗に洗っても土が残ってしまっていて、それが家の中に入り込んでしまったり、泥でワンちゃんの毛が汚れてしまったりとお困りな事がたくさん出てきたそうです。

ワンちゃんや人が通る通路には人工芝のマットを敷かれていたのですが、お庭全体の水はけが良くなかった事もあり、マットだけでは泥汚れを防ぐことはできていなかった、とのことでした。

「雨のあとは靴も犬もドロドロになってしまうし、玄関周りが汚れてしまって…とにかく土の状態をなくして、芝生にしたい!」と住まわれてすぐに感じられ、西原造園をネットで検索されました。

下見に行くと・・・・

お庭全体が土で覆われていたので、雨がたくさん降ると水浸しになってしまう状態でした。

更に、ウッドデッキ前は北側に面しているので、日当たりが悪くなかなか地面が乾かない状態でもありました。

ただ幸いなことに、ご連絡を頂いたのが新しくお家を建てられてすぐのことでしたので、お庭部分に雑草は生えておらず、とてもきれいな状態でした。

ですので、「お庭の土をすべて入れ替えないといけない…」といった事はありませんでした。一旦雑草が生えてしまうと、根っこから土を掘り起こさないと、またすぐに雑草が生えてきやすい環境になってしまうからです。

お庭からガレージ兼物干しで使われていた場所までは、20cmほどの高さがある段差を越えなければならず、毎日使う通路にこの段差があると、上り下りが負担に感じられるだろうなと思いました。

ワンちゃんがお庭で遊んでも汚れないように、更に、ワンちゃんのお世話をしやすいお庭作りをM様ご夫婦と考えながら、解決方法を見つけていきました。

どんなドッグランにしたのか?

一番に気にされていた、ワンちゃんの足に土や泥が付いてしまう事に関しては、ワンちゃんの足に負担がかからず、走りやすい状態の地面にするために、クッション性のある芝生を敷くご提案をさせていただきました。

こうすることで、ワンちゃんの毛に土が付くことはなくなるので、家の中に入る時にもサッと足を洗うだけで良くなります。

水はけの悪さを解消する方法だけを考えると、コンクリートを打てば良いのですが、ワンちゃんをとても大事にされていたM様ご夫婦でしたので、ワンちゃんが快適に過ごせる空間を第一に考えました。

芝の種類もM様ご夫妻とお話を進めていく中で決定致しました。

ワンちゃんがハスキー犬で力強く走るため、芝がめくれてもまた伸びてくるようにしたいとのことで、今回は西洋芝のティフトンというものを使用しました。

芝を敷く前に透水管という管を地中に埋めておくことで水はけも改善します。

また芝を敷く際に勾配をとって地面を整えておくことで、表面の排水もとることができます。

次に、ガレージとの間にあるブロックを越えなければないという事に関しては、階段のように1段増やす事で高さを上げて、上り下りが楽にできるようにしました。

ブロックの高さは20センチ程あったので、お庭側の高さを調節した後、新たに石を据え付けることで階段状にしました。ガレージ兼ワンちゃん用品の洗濯物干場として、毎日使われていた通路でしたので、より細やかな高さの調節が必要になります。

ちょっとした段差でも、毎日のこととなると、知らず知らずのうちにストレスにもなってしまいますからね。

ウッドデッキ前の水はけの悪さを解消するための方法ですが、まずは水の流れを作る為に、お庭に高低差を付け高さを調節しました。お庭部分は芝生ですので、パラパラと降る程度の雨であれば、水は地面に浸透していきます。

浸透が追い付かないほどの大雨になった時には、この高低差がある事で、水が流れる方向が一定になり水が集まりやすくなります。

ウッドデッキ横にU字溝を配置し、そこに水が流れこむようにすることで、水はけの良いお庭になります。

花壇は、土の状態で残しておくと雑草が生えてしまい、奥様は「お花を植えるより犬が土をほじくらないようにしたい」とのことでしたので、アプローチを囲うように石張りにし、玄関までを華やかに魅せるようデザインしました。

門灯が暗かったことについては、新たに明かりを設ける事で解消しました。こちらをつけることにより、暗い時間帯でもワンちゃんと遊ぶ事ができますし、夜、ご友人と外でBBQをする時にも、明るい中で楽しむことができるようになります。

また、こちらの照明にはセンサーが付いているため、暗くなったら自動で点灯し、明るくなったら自動で消えるので、スイッチを押す必要もありません。

遅くにお帰りになられても照明が点いた状態でお帰りになられるので、足元も安全ですし、お留守中の防犯上も安心です。

【職人の技】この問題をどうやって改善したのか?

大切なワンちゃんとの思い出をお庭に…

花壇のように見えますが、これは将来のワンちゃんのお墓です。M様ご夫婦が「いつも近くにいれるように」と想いを込めて一部分だけ土のスペースを作りました。

寂しいですがいつか別れはきます。将来、大切なワンちゃんが亡くなった時に、お庭にお墓があるので、いつでもお参りしてあげられるように…普段はお墓と分からないように上におしゃれな石を置きました。

こうしておくとワンちゃんもほじくることができないですし、少しでも雑草対策になります。上に乗せてある5枚の石はご自身で手で取り外しできるようにしました。

このような、かけがえのない大切な時間や想いも大事にしていきたいものです。

ドッグランに最適の芝生とは?

芝生はティフトンという「西洋芝」を使いました。一般的には「高麗芝」を使うのですが、大きなワンちゃんを飼われている事を考慮し、こちらを植えることになりました。

西洋芝は、お米の苗のように点々と植えた後、広がって生えていくという特徴があります。飼われているワンちゃんが元気な大型犬だったので、一般的な高麗芝を敷いてしまうと、遊んで走っているうちに土や芝がめくれ上がってしまう恐れがありました。

そこで、仮にめくれ上がっても、「なるべくすぐに再生できる芝」という事で、今回は「西洋芝」を使いました。復活する能力の高い芝をつかうことによって、めくれ上がって芝に穴が開かないようにすることができます。(今回はポット状の物を使用。約半年で全体的に芝が広がります。)

この部分は日が当たらず、芝が育たない可能性が考えられたので、人工芝を敷いている状態です。

環境と目的に合わせてプランを作成しました。

腐らない通路

毎日使う通路に今までは人工芝を敷かれていました。

泥はねは改善できますが、現状より更に歩きやすくするために木目調のコンクリート材を敷きました。

木ではなくコンクリート材を使う事で、耐久性に優れシロアリの発生も防ぐ事ができます。

また、お庭の水を流すために、新たに作った溝の上にも蓋を付ける事で通りやすくなりました。

【実際に頂いたお客様の声】

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ABOUT US
西原 智
西原造園の代表で職人歴10年の現役の造園・庭・外構の職人。施工実績300件以上。施主様の生活背景や状況を理解し外構・造園・エクステリアプランを作成するのが得意。父は一級造園技能士、母は一級造園施工管理技士。仕える事と書いた仕事ではなく、志す事と書いた「志事」をするがモットー。