法面に土留めをして庭を広げ、有効活用する方法

こんにちは。奈良県のにしはら造園の西原輝です。

新築時の外構で法面になっている方も多いことかと思います。法面は斜面なのでなかなか活用する事がむずかしいですよね。芝生や植木を植えるにしても、管理が大変です。

また、法面だと雨等で土が道路や隣の家に流れていくという心配から、土留めをしたいと思われる方も多いことでしょう。

そこでここでは、私達奈良県のにしはら造園が実際に行った工事を元に、法面に土留めをして庭を広げ、庭を有効活用する方法についてお伝えします。

では早速。

今回ご紹介するのは生駒郡にお住まいの敷地の高低差で悩まれたいたS様です。

S様は、「敷地を法面のままにしておいても使いようがないので勿体なくて…」と仰っていました。

そのお庭がどのように変身したかというと。。。

S様が抱えられていたお悩みと問題点

お庭の法面をそのままにしておいても雑草の管理だけをしないといけない状態だった

せっかくのご自分の敷地を法面のままにしておいても全く使い道がなく勿体ない 

小さなお子様がおいでにも関わらず、落下防止用のフェンスなどがない状態であった 

玄関ポーチのタイルの高さが低く、土で基礎が見えないように作られていた 

縦列で車を停められるようになっていたが、実際停めようと思うと車が半分しか乗らない状況だった

外構に関して不明な点が多かった為、説明をきちんとしてくれる業者を探しておられた 

このお家の問題に対する処方箋

日本園芸協会認定 ガーデンコーディネーター 西原輝

こんにちは。にしはら造園の西原輝です。今回は、敷地の法面を有効活用できるようにされたS様のお話です。

ご相談頂く前に、S様は敷地の斜面をそのままにしておいても無駄なスペースになるのでフラットになるようにできないかと悩まれていました。

そこで何とかならいものかと、弊社にご相談頂きました。

現地調査に行って、S様のご相談を伺い、実際に法面の箇所を見てみると、小さなお子様にはとても危険な状態でした。

このまま放っておくと、雑草の管理だけをしないといけない箇所になってしまいます。また、雨が降ると、土がお隣や裏の駐車場などに流れていきます。雨水も全てお隣に流れていってしまいます。ですが、一番はやはりお子様にとってかなり危険ということです。実際に私は4歳の頃落下した経験があります…

そうならないために、S様には、土留めの壁を作ってフェンスを取付けてはどうかという事をお伝えさせて頂きました。

この問題をどうやって改善したのか?

解決ポイント1 法面を無くして、お子様の安全が手に入るように

S様の一番のお悩みは、お庭の法面がお子様にとって危険であり、全く活用できないスペースになるため勿体ないということでした。

この状態では、駐車場のコンクリートの上にも土が流れてきますし、縦列で車を停める箇所も非常に狭い状態ですので、半分しか車が入りません。

法面に芝を張るとある程度土は止まりますが、数年後には芝生の管理ができなくなるというパターンが非常に多いです。お子様にとってもせっかく遊べるスペースがあるのに、この状態では危険な為、わざわざ公園に行かないといけなくなってしまいます。

また、家の裏に関しては更に危険な状況でした。

土は止まっていますが、落下防止のフェンスが無いため、小さなお子様にとっては非常に危険です。

これらを土留めの壁を作ることで解決しました。それによって有効活用できる面積が広がり、お子様と安全にお庭で過ごすことができるようになりました。

全面に落下防止のフェンスを取付けて土も埋め戻しフラットの敷地が出来上がりました。法面にしていても使うことができなかったお庭をフラットにすることで、お子様とも遊べて、家庭菜園もできてお洗濯物も干せるようになりました。

土を埋め戻す時も、転圧という作業を繰り返しながら土を埋めていきます。そうすることで、完成後の土の沈みを少しでも抑える事が出来ます。

お庭から駐車場に出入りがしやすいように階段も付けました。これで安全にお子様も出入りすることができます。

解決ポイント2 コンクリートを打って、車を入れやすくする

S様に「玄関ポーチの右側の段差は手摺りなどないですが、お子様が落下しないかなど特に気にならないですか?」と伺い、やはり気になるということで高低差を減らすという形でご提案させていただきました。尚且つ縦列で車が停められるようにしてある箇所は車が半分しか乗らず、前面道路は坂道の為駐車しにくい状況でした。

奥行きを持たせれば車も入れやすくなるということで高低差の件と兼ね合わせてお話を進めさせて頂きました。

この状態では、万が一お子様が向こう側に落下されてしまった場合、高低差が高く危険な状態です。駐車スペースのことだけを考えるとコンクリートを奥に打てば良いだけですが、現状のままコンクリートを打つと奥側の土がドンドン流れてきてしまう上に高低差の問題が解消されません。

そこで、①高低差の問題と②車を停めやすく、③尚且つ土が流れてこないように全てをクリアする条件を考え、ご提案させて頂きました。

土をブロックの高さと同じぐらいまで入れて完成です。

こうする事で玄関ポーチからの高低差もほぼ無くなり安全面も確保できます。

駐車スペースも以前より奥行を広く取ったので縦列でも駐車しやすくなりました。

土も完全に止めることができているので、雨が降っても流れ出てくる心配はありません。

更に花壇や植え込みに使えるようによい土を入れてあるので後々お好きな植木や草花を植えられるようにしました。

ブロックの中にも鉄筋を絡ませているので強度も高まります。

車が乗る前提ですので、メッシュ筋は太い物を使用し、下に石を噛ましてコンクリートを打ちます。石を挟み込むことでメッシュ筋が浮いた状態になるのでコンクリートと絡みやすくなります。

完成の状態です。玄関ポーチからの高低差も約60cmは高くなり角にはかわいい植木を置いてお子様にも安全な状態になりました。

解決ポイント3 車から荷物の出し入れを楽にするために

現地を見させていただき1点だけ気になることがありました。それは、玄関ポーチの側面のタイルの下だけ物凄く土が盛り上げてあるということでした。

この状態では、普通にコンクリートを打つと玄関ポーチの基礎が見えてしまいます。もしくは、この箇所だけすごく急斜面でコンクリートを打つということになってしまいます。

基礎が見える事は見た目だけでなく強度の問題も出てきますので、埋もれていることが大事です。また、急斜面でコンクリートを打つと、自転車やお子様の乗り物などを停める事も出来ずまた使い道のないスペースを増やしてしまうことになってしまいます。

どのように対処するかをS様と話し合い、最終的には花壇にするか花台の様な物にするかのどちらかになりました。

S様には小さいお子様がお二人いらっしゃいます。お買い物やお仕事からお帰りになられた時に駐車場の方から玄関ポーチに荷物を置いたり、手摺りにかけたりできると助かるのではないかというお話になり、踏み台のようにも使えるような方法をとりました。

必要な高さまでレンガを積み上げた状態です。

これで、駐車場のコンクリートも急斜面にならずに打つことができ、玄関ポーチの基礎も見える事はありません。この中に踏んでも大丈夫なように石を貼りました。

こうすることで、おしゃれな踏み台兼花台にもなります。ちょっとしたベンチにもなりそうですね。

駐車場のコンクリートを打った状態です。タイルの箇所を見て頂くとお分かり頂けると思いますが、タイルは上から3枚分しか貼っていなかった為、レンガの台なしでこのようにコンクリートを打とうと思うと、ちょうどレンガの高さ分の基礎が丸見えになってしまします。

ただ玄関ポーチの基礎が見えないようになっただけでなく、荷物の出し入れも楽になり、ちょっとした台としても使っていただけるのでオブジェや飾り物を置いても素敵になりそうですね。

S様と話し合い、最近良く見かける駐車場のスリットは完全に無くして施工しました。

スリットに緑がある方がデザイン的にも良くなり、抜け感もある為、最初はきれいに見えます。

ですが、数年後に「駐車場の隙間の草引きが大変だから埋めて欲しい」という依頼が非常に多い為、S様のおうちでは、将来やり替える必要がないようにメンテナンスの事も考え、べたっとコンクリートを打ちました。

実際にお住まいになられている方の将来の事も考えてプランニングと施工をすることが我々の志事だと感じております。

実際に頂いたお客様の声

 

ABOUTこの記事をかいた人

日本園芸協会認定ガーデンコーディネーター。聖徳太子ゆかりの地の額安寺の施工に携わった経歴を持つ職人歴10年の現役のプロ職人。施工実績300件以上。施主様の生活背景や状況を理解し外構・造園・エクステリアプランを作成するのが得意。仕える事と書いた仕事ではなく、志す事と書いた「志事」をするがモットー。