「手入れのいらない庭にしたい。」「庭の手入れを不要にしたい」
このお悩み、特に共働きのご家庭や、広いお庭を持つシニア世代の方から、このような悲鳴にも似たご相談をよくいただきます。
戸建ての庭や駐車場の目地、家の裏手などは、少し油断するとすぐに雑草だらけになってしまいますよね。
実は、庭の手入れが大変なのは、あなたの努力不足ではありません。「土」と「光」がある限り、雑草が生えるのは自然の摂理だからです。しかし、プロの視点で正しい「素材選び」と「設計」を行えば、庭の手入れの手間を限りなくゼロに近づけることは可能です。
そこでこの記事では、造園業歴20年の私、西原が「手入れのいらない庭」を実現するための具体的な方法や、失敗しない素材の選び方について解説します。
この記事でわかること
- 雑草と剪定の苦労から解放される「根本的な解決策」
- 人工芝・砂利・コンクリートなど、素材別のメリットと費用相場
- 植栽を楽しみつつ手間を減らす「植物選び」のコツ
- 実際に手入れ不要の庭にリフォームした施工事例と劇的変化

西原造園の代表で職人歴20年以上の現役の造園・庭・外構の職人。施工実績500件以上。施主様の生活背景や状況を理解し戸建ての庭のリフォームをメインに外構・造園・エクステリアプランを作成したり、特にお庭の問題を解決するのが得意。全国紙ガーデン&エクステリアの掲載歴があり、父は一級造園技能士、母は奈良新聞にも掲載された一級造園施工管理技士。仕える事と書いた仕事ではなく、志す事と書いた「志事」をするがモットー。
「手入れのいらない庭にしたい!」奈良県大和郡山市のY様のご相談事例

まずは、実際に私が担当させていただいた、奈良県にお住まいのY様の実例をご紹介します。
Y様は普段、お仕事が大変忙しく、お庭の管理にまで手が回らない状況でした。せっかくの休日も、朝から晩まで草むしりに追われてしまい、「休むために家にいるのか、草を抜くために休んでいるのかわからない」と、疲弊しきっていました。
さらにY様を悩ませていたのが、「ご近所への気遣い」です。伸び放題になった草木がお隣の敷地に入っていないか、景観を損ねていないかと、常に気を揉んでおられました。
「自分の力だけではもうどうにもならない」と感じたY様は、ついに庭の断捨離を決意され、「もう二度と手入れに悩みたくない」と私にご相談をくださいました。
しかし、ただ草を刈るだけでは、またすぐに元通りになってしまいます。そこで私たちは、Y様の「手入れゼロ」という願いを叶えるため、根本的な構造改革をご提案しました。
動画でご覧になりたい方はこちらをご覧ください。↓
手入れのいらない庭づくりとは?「土の面積」を減らすのがポイント

手入れのいらない庭を目指す上で、最も重要な考え方は「土の露出面積を極限まで減らすこと」です。庭のある一戸建てにおいて、管理の手間が発生する原因のほとんどは「土」にあります。
土があるから雑草が根付き、土があるから庭木が巨大化します。このセクションでは、なぜ手入れが大変になるのかという根本原因と、それを解決するための「減らす」アプローチについて解説します。
なぜ「庭の手入れ」が発生するのか?大変な雑草と剪定の原因
なぜ、一戸建ての庭はこれほどまでに手入れが大変なのでしょうか?その最大の原因は、「雑草の繁殖力」と「庭木の成長スピード」にあります。
まず雑草ですが、土の中には「シードバンク」と呼ばれる種子の貯蔵庫があり、何千何万もの種が眠っています。草むしりをして土を動かすと、これらの種に光が当たり、「発芽の合図」と勘違いして一斉に芽を出してしまいます。
つまり、良かれと思って草を抜く行為が、皮肉にも次の雑草を呼び覚ます招待状になっているのです。特に夏場は成長が早く、毎週抜いても追いつかないのが現実です。
また、庭木の手入れも大きな負担です。例えばシマトネリコのような成長の早い木は、放置するとすぐに巨大化し、台風での倒木リスクや隣家への枝の越境トラブルを招きます。
高齢になると、炎天下での作業は熱中症のリスクもあり、まさに命がけの重労働となってしまいます。
庭の整備を楽にする!メンテナンスフリーな「ゾーニング」の考え方

メンテナンスフリーな庭を実現するために、私が現場で必ず提案するのが「ゾーニング」という設計手法です。これは、庭を用途ごとにエリア分けし、手入れが必要な場所を限定するという考え方です。
多くの失敗例は、庭全体に植物を点在させてしまうことです。これでは庭中の雑草取りが必要になります。
成功の秘訣は、「植栽ゾーン」を家の一角や花壇だけに集約し、それ以外の「通路」「物干し場」「子供の遊び場」などは、舗装や砂利で完全に覆ってしまうことです。
こうすることで、土の面積が減り、管理すべき場所が明確になります。例えば「主庭は人工芝とデッキで手入れ不要にし、玄関脇だけ季節の花を楽しむ」といったメリハリをつけることで、庭のある暮らしを楽しみながら、苦痛な作業だけを取り除くことができるのです。
【年代別】「老後の庭の手入れ」まで見据えたライフスタイル別対策
庭づくりは、現在の家族構成だけでなく、将来のライフスタイルも見据えて行う必要があります。私がお客様に提案する際も、年代によって優先順位を変えています。
30代~40代(現役・子育て世代)
仕事と育児で最も時間がないこの世代は、「時短」と「活用」がテーマです。週末を草むしりで潰さないよう、新築時やリフォームで早めに防草対策を行うことが重要です。子供が裸足で遊べる人工芝や、BBQができるタイルデッキなど、機能性を重視した素材選びをおすすめします。
50代(ミドル世代)
子供が独立し、ご自身の体力にも変化が出始める時期です。ここは「庭の断捨離」のタイミング。管理しきれなくなった大きな庭木はプロに依頼して伐採・抜根し、雑草だらけの裏庭は防草シートと砂利で封鎖するなど、管理規模を縮小するリフォームが有効です。
60代以上(シニア世代)
老後の安心が最優先です。足腰への負担を減らすため、段差をなくし、滑りにくい舗装材を選びましょう。天然芝の管理が難しくなったら人工芝へ張り替えたり、高木を撤去して背の低い低木へ植え替えたりと、「安全」で「頑張らなくていい庭」への転換が必要です。
庭の手入れ・雑草対策を不要にする方法5選!メンテナンスフリーな素材選び
ここからは、具体的にどのような素材を使えば手入れが不要になるのか、プロが推奨する5つの方法をご紹介します。それぞれに特徴や費用感、向き不向きがありますので、ご自宅の庭の状況や予算に合わせて選んでみてください。
①人工芝|手入れ不要で一年中きれい!子供やペットがいる広い庭にも最適

「庭を緑にしたいけれど、手入れはしたくない」という方に最もおすすめなのが人工芝です。
天然芝のような芝刈り、水やり、肥料やりは一切不要。最近の製品は非常にリアルで、冬でも青々とした美しい景観を保てます。クッション性があるため、小さなお子様が走り回ったり、ペットのドッグランとして活用したりするのにも最適です。
施工のポイントは「下地」です。単に土の上に敷くだけでは、デコボコになったり隙間から雑草が生えたりします。プロの施工では、雑草を根こそぎ取り除き、真砂土という綺麗な土を入れて、トンボや定規という棒で丁寧に整地を行います。
初期費用はかかりますが、耐用年数は7〜10年ほどあり、その間のメンテナンスがほぼゼロになることを考えれば、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。
②砂利・防草シート|庭の砂利手入れは楽?コストを抑えて防犯対策にも

家の裏手や通路など、「見た目はそこそこでいいから、とにかく安く雑草を止めたい」という場所には、防草シートと砂利敷きの組み合わせがベストです。
この工法の最大のメリットはコストの安さです。他の舗装材に比べて材料費・施工費ともに抑えられます。また、砂利の上を歩くと「ジャリジャリ」と音がするため、防犯対策としても有効です。
ただし、絶対に妥協してはいけないのが「防草シートの質」です。ホームセンターで売られている安価な織布性のシートは、数年で劣化し、スギナなどの強い雑草が突き破ってきます。
私は、公共工事でも使われる「ザバーン(デュポン社製)」などの高耐久シートを強く推奨しています。これを使えば、砂利の下で半永久的に効果を発揮し、メンテナンスの手間を劇的に減らすことができます。
③土間コンクリート|最強の雑草対策!庭の手入れを一番簡単にする方法

「草一本たりとも生やしたくない」という完璧主義の方や、駐車場を兼ねたスペースには、土間コンクリートが最強の解決策です。
地面をコンクリートで完全に覆ってしまうため、物理的に雑草が生える余地がありません。耐久性は圧倒的に高く、10年以上メンテナンスフリーで使い続けられます。
汚れてもブラシで擦ったり高圧洗浄機で洗ったりするだけで、新品同様の白さが蘇ります。
デメリットとしては、夏場の照り返しがきつくなることと、無機質な印象になりがちなことです。そのため、広い面積を施工する場合は、目地(スリット)を入れてデザイン性を出したり、一部に人工芝を組み合わせたりして、温度上昇と見た目のバランスを調整する提案をよく行っています。
④タイル・レンガ|おしゃれな庭づくりと手入れの楽さを両立

「庭をおしゃれなカフェのようにしたい」「リビングの延長として使いたい」という方には、タイルやレンガ、インターロッキング(コンクリート平板)の敷設がおすすめです。
これらは土の上に砂やコンクリートの下地を作って並べるため、雑草対策としても極めて優秀です。特にタイルテラスは、BBQをした後の油汚れなども水で洗い流せるため、清潔に保ちやすいのが特徴です。
デザインの自由度が高く、洋風ならベージュ系のタイル、和モダンならグレー系の平板など、家の外観に合わせて選べます。初期費用はコンクリートよりも高くなる傾向がありますが、経年劣化が少なく、高級感のある美しい庭が長期間続きます。
⑤ウッドデッキ・タイルデッキ|庭の土部分を減らして「部屋の一部」にする

リビングの掃き出し窓からフラットに繋がるデッキを設置するのも、有効な雑草対策の一つです。
デッキを設置した部分は土が完全に隠れるため、その下の雑草ケアは不要になります(※デッキ下には防草シートの施工が必須です)。何より、庭が「外の空間」から「部屋の一部」に変わることで、心理的にも活用頻度が上がります。
天然木のウッドデッキは塗装などの手入れが必要ですが、現在は樹脂製の「人工木デッキ」が主流です。腐食やシロアリの心配がなく、色あせもしにくいため、ほぼノーメンテナンスで長く使えます。庭の一部をデッキで塞いでしまえば、残りの土の面積が減り、トータルの管理負担を大幅に下げることができます。
植栽も楽しみたい!「手入れが楽な庭」にする植物・庭木の選び方
「手入れは楽にしたいけれど、コンクリートだけの殺風景な庭は嫌だ」という方も多いはずです。実は、植物選びさえ間違えなければ、緑を楽しみながら手間を最小限にすることは可能です。ここでは、忙しい方におすすめの「賢い植物選び」について解説します。
庭木の手入れ不要?成長が遅く剪定頻度が少ない「常緑樹・低木」

庭木を選ぶ際の鉄則は、「成長が遅いこと」と「落ち葉が少ないこと」です。
私がおすすめするのは、「ソヨゴ」や「アオダモ」、そして低木の類です。特にソヨゴは常緑樹なので、冬に大量の葉を落として掃除に追われることがありません。成長も比較的ゆっくりで、剪定は年に1回程度、形を整えるだけで済みます。
また、どうしてもシンボルツリーを植えたい場合は、最初からあまり大きくならない品種を選ぶか、鉢植えで管理する方法もあります。地植えにする場合でも、足元に「タマリュウ」などのグランドカバーを植えておけば、土埃を防ぎつつ雑草の侵入も抑えられます。
ガーデニングの手入れが減る!水やり不要な「ドライガーデン」向き植物

最近人気が高まっているのが、水やりの手間がほとんどかからない「ドライガーデン」というスタイルです。
ユッカ、アガベ、サボテンといった多肉植物や、乾燥に強いオーストラリア原産の植物などを組み合わせます。これらは元々乾燥地帯の植物なので、一度根付けば雨水だけで育ち、毎日の水やりから解放されます。
砂利や大きな石と組み合わせるロックガーデンスタイルにすれば、土の面積も減らせて一石二鳥。虫もつきにくいため、消毒の手間も省けます。「旅行に行きたいけど、庭の水やりが心配」という方には、まさにうってつけの選択肢です。

【要注意】庭の手入れが大変になる?成長が早すぎて後悔する植物リスト

逆に、「これだけは植えてはいけない」という植物も存在します。見た目の良さだけで選ぶと、後で大変な後悔をすることになります。
筆頭は「シマトネリコ」です。おしゃれで人気がありますが、成長スピードが凄まじく、切っても切ってもすぐに伸びます。また、「ミント」や「竹・笹」の類も絶対に地植えしてはいけません。地下茎で爆発的に増殖し、他の植物を駆逐するだけでなく、家の基礎や隣の敷地まで侵入してトラブルの原因になります。
その他、毛虫(チャドクガ)がつきやすいツバキやサザンカも、虫嫌いな方や小さなお子様がいるご家庭にはおすすめしません。植物を選ぶ際は、「今の見た目」だけでなく、「10年後の姿」を想像して選ぶことが大切です。
シンプルでおしゃれな庭へ!手入れ不要なデザイン実例(Before/After)
「手入れ不要な庭=無機質で冷たい庭」ではありません。素材の組み合わせ次第で、機能的かつおしゃれな空間に生まれ変わります。ここでは、実際にリフォームを行った3つの事例をご紹介します。
【事例1】広い庭×人工芝×タイルデッキで作る「ナチュラルモダン」

もともとは天然芝と雑草が入り混じり、週末のたびに草刈りに追われていた50平米ほどの広いお庭の事例です。
リフォームでは、思い切って庭全面を人工芝に張り替えました。そしてリビング前には、明るいベージュのタイルデッキを新設。
結果、雑草取りの時間はゼロになり、緑とベージュのコントラストがおしゃれなリゾート風の庭が完成しました。
人工芝の上はお子様の遊び場やドッグランとして活用され、デッキではBBQを楽しめるように。「庭を見るたびに憂鬱だったのが、今はカーテンを開けるのが楽しみになった」とのお声をいただきました。
この事例の詳細は次の記事をのぞいてみてください。

【事例2】狭小地×擬木アプローチで作る「管理ゼロ」の癒やし空間

「狭い庭は雑草と不用品の置き場にしかならない」と諦めていたA様。腐食したウッドデッキと生い茂る雑草、歩きにくい玄関アプローチに、「帰宅するたびにため息が出る」と悩んでおられました。
そこで、まずはウッドデッキを撤去し、管理が楽なレンガ花壇へ変更。地面には高耐久の防草シートと高級感のある「信楽砂利」を敷き詰め、アクセントに腐らないコンクリート製の擬木枕木で通路を作りました。玄関前もウッドチップと栗石でマルチングし、既存の植木を剪定して再配置。
結果、狭さを感じさせない奥行きのある空間が誕生。雑草取りの苦労から解放され、機能的で美しいエントランスへと生まれ変わりました。

【事例3】コンクリート×固まる土の「いいとこ取り」で叶えたK様邸

「毎週末の草むしりに限界…でも全面コンクリートで無機質になるのは避けたい」と悩む香芝市のK様。お子様と愛犬が安心して遊べる庭をご希望でした。
そこで、負荷がかかる手前の駐車スペースには高耐久の「土間コンクリート」を、奥の主庭には熱を持ちにくく自然な風合いの「固まる土」を採用するハイブリッドプランをご提案。 これなら砂利による怪我の心配も、人工芝の臭いもありません。さらに目隠しフェンスでプライバシーも確保。
場所に合わせて最適な素材を使い分けることで、雑草ゼロの機能性と、家族がくつろげる温かみを両立した「賢い庭」が完成しました。

庭のDIY?リフォーム業者?手入れ不要にする費用と判断基準
庭のリフォームを考える際、「自分でやって費用を抑えたい」と考える方も多いでしょう。DIYと業者依頼、それぞれのメリットと判断の境界線について解説します。
【比較表】各工法(人工芝・砂利・コンクリ)の費用相場と耐久年数
まずは、主な工法の費用と耐久性の目安をご覧ください。
| 工法・素材 | 初期費用目安(㎡単価) | 耐久年数(目安) | 備考 |
| 防草シート+砂利 | 3,000~6,000円 (DIYならもっと安価) | シート5~10年 | 安価だが砂利の補充が必要 |
| 人工芝 | 5,000~8,000円 | 7~10年 | 下地作りが仕上がりを左右する |
| 土間コンクリート | 7,000~12,000円 | 10年以上 | ほぼ永久。DIYは極めて困難 |
DIYで対応できる範囲
30平米以下の平坦な庭で、「防草シート+砂利敷き」を行う程度なら、DIYでも十分に可能です。ホームセンターで材料を揃えれば、費用を数万円に抑えることもできるでしょう。
業者に頼むべきケース
一方で、50平米を超える広い庭や、傾斜がある場所、そして「土間コンクリート」や「人工芝」の施工は、プロに任せることを強くおすすめします。
特に人工芝は、下地の整地(転圧)が甘いと数年でデコボコになり、継ぎ目が浮いてきてしまいます。また、土の処分や抜根といった重労働も、DIYでは限界があります。
「安く済ませたいから」と無理にDIYをして失敗し、結局やり直しで高くついたというケースも少なくありません。ご自身の体力と求めるクオリティを天秤にかけ、賢く選択してください。
施工後もキレイを維持!手入れ不要な庭を助ける「三種の神器」アイテム
リフォームで「手入れ不要の庭」を作っても、落ち葉や砂埃などの汚れはどうしても発生します。そこで、最小限の労力でキレイを維持するための便利なアイテムを3つご紹介します。
①ブロワーバキューム|砂利に落ちた枯れ葉掃除を秒速で終わらせる

砂利敷きの庭で一番厄介なのが、隙間に入り込んだ落ち葉掃除です。ほうきで掃こうとすると砂利まで一緒に動いてしまい、うまくいきません。
そこで活躍するのが「ブロワーバキューム」です。風で落ち葉だけを吹き飛ばして集め、バキューム機能で吸い取ることができます。これを使えば、砂利を動かさずに掃除ができ、作業時間が従来の1/10以下になります。特に秋の落ち葉シーズンには手放せないアイテムです。
②高圧洗浄機|コンクリートやタイルの汚れを「楽しみながら」落とす

コンクリートやタイルの黒ずみ、コケ汚れには「高圧洗浄機」が最適です。
洗剤を使わず、水の力だけで汚れを吹き飛ばすので、庭木やペットへの影響も心配ありません。何より、真っ黒だった床がみるみる白くなっていく様子は見ていて爽快です。「掃除」というより「遊び」感覚で楽しめるので、ご家族で楽しみながらメンテナンスができます。
③シェード(日除け)|照り返しの強い庭でのプール遊びに必須

コンクリートや人工芝などの舗装面は、夏場に表面温度が高くなりがちです。そこで必須となるのが「シェード(日除け)」です。
テラスや窓際に設置して日陰を作ることで、地面の温度上昇を劇的に抑えられます。お子様がプール遊びをする際も、シェードがあれば熱中症や日焼けのリスクを減らし、安心して遊ばせることができます。
インターロッキングと防草シートで庭の手入れを不要に!Y様邸の解決策

最後に、冒頭でご紹介した大和郡山市のY様邸が、どのように生まれ変わったのか、その施工内容の詳細をお伝えします。Y様の庭の悩みを解決するために私たちが選んだのは、「インターロッキング」と「最強の防草シート」を組み合わせたプランでした。
植木の伐採・抜根と雑草の撤去

まず最初に行ったのは、長年庭を覆っていた草木との「お別れ」です。
表面の草を刈るだけでは意味がないため、重機を使って地中深くに眠る「根」ごと掘り起こしました。この時、木の根が地中のガス管に複雑に絡みついているという予期せぬ事態が発生しましたが、職人の手作業で慎重に根とガス管を切り離し、無事に撤去を完了させました。二度と悩まなくていいよう、地中のリセットを徹底しました。
土の鋤取り(すきとり)と転圧

根を取り除いた後は、「鋤取り(すきとり)」という作業を行いました。これは、雑草の種(シードバンク)が含まれている表面の土を5cmほどごっそり削り取る作業です。

その後、砕石を入れて地面を強固に締め固める「転圧」を行いました。完成したら見えなくなる部分ですが、この「見えない土台作り」こそが、10年後も凸凹しない美しい庭を維持するための最重要工程です。
インターロッキング平板の設置

お庭のメイン部分には、コンクリートで固めるのではなく、水はけとデザイン性を兼ね備えた「インターロッキング」を採用しました。
下地となる砂をミリ単位で平らにならし、職人が一つ一つ手作業でブロックを並べていきました。無機質になりすぎないよう、温かみのある色味を選定し、おしゃれな空間を演出しました。
高耐久防草シート「ザバーン」と砂利敷き

平板以外のスペースには、防草シートの中でも最強クラスの耐久性を誇る「ザバーン」を隙間なく敷き詰めました。これにより、光を完全に遮断し、頑固な雑草の突き上げも許しません。

さらにその上から、紫外線を防ぐ「重し」として厚めに砂利を敷設しました。「土」「光」「水」という雑草の生育条件を物理的にコントロール下に置くことで、半永久的に機能する防草構造を作り上げました。
Y様邸 Before After

工事が完了し、Y様邸のお庭は見違えるように生まれ変わりました。

鬱蒼としていたジャングルのような庭は、明るいインターロッキングとすっきりとした砂利敷きの空間に変身。

Y様からは「休日のたびに憂鬱だった草むしりから解放されて、これからは安心して暮らせます」と、安堵の笑顔をいただきました。

庭全体がパッと明るく広々とした印象になり、これからはこのスッキリとしたお庭で、ガーデニングや新しい趣味を存分に楽しんでいただけることでしょう。




庭の手入れを不要にしたいけど、どうしたらいいか分からなくなった人へ
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。
毎月5名限定なので、今すぐ次のボタンをクリックして詳細を確認してみてください。
今月はあと5名
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