人工芝 の排水対策は、すべての庭で同じ答えになるわけではありません。水はけの良さは、人工芝本体の性能だけでなく、元々の土質や地面の勾配、排水の逃げ先があるかどうかによって大きく変わります。
特に、雨の後に水たまりが残りやすい戸建ての庭では、見た目や費用だけで商品を選ぶと、「敷いた後に余計に水はけが悪くなった」と後悔しやすいです。芝そのものより、その下にある下地の作り方や、水の逃げ道である側溝・雨水桝との連携が重要になります。
そこでこの記事では、人工芝の水はけが悪くなる根本的な原因と、状況に合わせた具体的な改善方法、DIYか業者依頼かの判断基準を解説します。
この記事を読むと以下のことがわかります:
- 人工芝の排水に関するよくある誤解
- 水はけが悪くなる根本的な原因
- 状況別の正しい水はけ対策と手順
- DIYで直せる範囲と業者に任せるべき基準
- ベランダやコンクリート上で施工する際の注意点

西原 智(西原造園 代表)
奈良県で庭リフォーム・外構工事を行う現役職人
奈良県を中心に庭リフォーム・外構工事を行う西原造園代表。
西原造園は創業40年を超え、奈良県内での施工実績は2000件以上。googleの口コミ評価・星4.6を獲得。
これまで「雑草管理が限界になった庭」「人工芝を選んだ庭」「生垣をフェンスに変えた庭」など、個人宅の庭づくり・リフォーム工事を中心に奈良県特有の土壌・気候・生活背景を踏まえた庭の悩みを数多く解決してきた。
本記事で紹介している内容は、実際の施工現場で判断し、改善してきた事例・経験に基づくものであり、カタログや机上誌知識ではなく「現場で結果が出た方法」のみを解説している。
奈良新聞や全国紙「ガーデン&エクステリア」掲載歴あり。父は一級造園技能士、母は一級造園施工管理技士。地域に根ざし、「あとで後悔しない庭づくり」を第一に考えることを信条としている。
人工芝の排水・水はけでよくある誤解
庭に人工芝を検討する際、「水抜き穴があるから大丈夫」「防草シートを敷くと水が溜まる」といった表面的な情報だけで判断すると、施工後に水たまりやカビに悩まされることがあります。ここでは、現場の経験から見えてくる、人工芝の排水に関するよくある誤解と、本当に見るべきポイントを整理してお伝えします。
人工芝の排水穴の本当の役割と人工芝の排水性
多くの景観用人工芝には、裏面に等間隔で水抜き穴が空いており、メーカーの仕様書でも「透水性がある」と記載されています。しかし、実際の庭の施工において、この排水穴はあくまで「水の入り口」に過ぎません。
私の現場経験でも、「透水性の高い人工芝を選んだのに水たまりができた」とご相談を受けることがあります。原因を探ると、芝自体は水を通しているのに、その下にある土が水を吸わず、穴の下で水が滞留しているケースがほとんどです。また、コンクリート面への接着施工で、水抜き穴を接着剤で塞いでしまっている失敗もよく見かけます。
つまり、人工芝の排水穴が機能するためには、「穴を通った水を受け止める下地」と「その水を逃がす経路」がセットで整っていることが必須条件になります。

人工芝の水はけが悪い原因は人工芝そのものとは限らない
雑草や水たまりの手入れを減らしたくて、人工芝を選ばれるご家庭は多いです。ですが、「水はけが悪いのは人工芝そのものが原因だ」と考えて、芝だけを別の商品に替えても、根本的な解決にはつながりません。
屋外の雨水は、大きく分けると「土にしみ込む」か「傾きに沿って流れていく」かのどちらかで処理されます。たとえば、もともとの土が粘土質だと、水は地面の中にしみ込みにくくなります。
その状態では、水はけが良い人工芝を敷いても、下に落ちた水の逃げ場がなくなってしまいます。さらに最近は、一度にたくさん降る強い雨も増えており、普段は問題ない庭でも、大雨のときだけ水があふれるケースが増えています。
つまり、水はけが悪くなる本当の原因は、人工芝そのものではなく、その下の土が水を通しにくいことや、水を外へ逃がすための傾きや排水口が足りないことにあります。ここを正しく知っておくことが、後悔しない庭づくりの第一歩です。
人工芝の水たまりは下地や施工でも起こる
DIYで人工芝を敷いたものの、雨上がりに特定の場所だけ水が溜まってしまうというお悩みは非常に多いです。この原因の多くは、下地づくりでの「不陸(凹凸)」や「転圧不足」にあります。
土の下地を平らに見せたつもりでも、しっかりと機械で締め固め(転圧)を行っていないと、雨が降った時や人が歩いた踏圧によって、後から局所的な沈下が起きます。
お椀のように凹んだ場所(低点)ができると、そこに水が集まり、いつまでも乾かない水たまりになってしまいます。また、庭にある雨水桝や点検口の周りは、芝の切り抜きや段差の処理が甘くなりやすく、水が滞留する起点になりがちです。
人工芝の水たまりを防ぐには、芝そのものの質よりも、下地をしっかり固めてデコボコなく整え、水がきちんと流れる傾きを保つことが大切です。
人工芝の水はけ対策は人工芝選びだけでは足りない
ここまでお伝えした通り、人工芝の水はけ対策において「どのメーカーの芝を選ぶか」は一部の要素に過ぎません。雨上がりでもすぐに遊べる快適な庭にするためには、「芝(入り口)」「下地(通り道)」「雨水桝や側溝(出口)」の3つを一体で設計することが欠かせません。
メーカーの施工マニュアルを見ても、「水はけの悪い場所は、土壌改良や勾配、側溝などの排水設備を設けること」と明記されているのが一般的です。つまり、製品自体が「下地が水を処理できること」を前提に作られているのです。
ご自宅の庭で人工芝を検討する際は、カタログのスペックを比較する前に、「いまの庭の土は水を吸うか」「水が流れていく低い場所(逃げ先)はどこか」を確認してください。そこを見極めることで、ご自身の土地に必要な対策が自ずと見えてきます。

人工芝の排水・水はけが悪いままだと起こること
人工芝の水はけが悪い状態をそのまま放置していると、せっかくの庭が台無しになってしまいます。見た目の問題だけでなく、衛生面や下地の劣化など、後から取り返しがつきにくいトラブルに発展することも少なくありません。ここでは、排水不良が招く具体的な3つの悪影響と、その理由について解説します。
人工芝の水たまりが残って庭が使いにくくなる
「休日は子どもと庭で遊びたい」と思っても、水はけが悪いと雨の翌日もぬかるんで使えなくなります。
とくに近年は極端な大雨の頻度が増加しており、気象庁のデータでも過去と比べて強い雨が倍増している指標があります。これまでは問題なかった庭でも、一度低い場所(低点)に水が集まると、逃げ場がない限り水たまりが残り続けます。
人工芝の表面だけが綺麗でも、人工芝が水を含んでいれば、踏むたびに水が染み出して不快な思いをすることになります。
雨上がりにすぐ使える庭にするためには、ただ水を通すだけでなく、大雨の後でもしっかり水が引くような「水の逃げ先」を作っておくことが非常に重要です。
人工芝の雨水が乾きにくくカビや臭いが出やすくなる
庭の北側や日陰になりやすい場所では、水が滞留すると「乾かない」状態が続き、カビや嫌な臭いの原因になります。
私の現場でも、排水勾配を取らずに施工してしまい、水が溜まった結果、カビが生えてしまった失敗例をご相談いただくことがあります。
とくにペットを飼っているご家庭では、尿などの有機物が残ったまま湿気がこもると、臭いが悪化しやすいので注意が必要です。環境衛生の観点でも、湿度が75%前後続くとダニなどの衛生害虫が繁殖しやすくなるとされています。
人工芝の下が常にジメジメしていると、ゴキブリなどの虫が好む暗くて湿った環境を作ってしまうため、水を溜めない・残さない排水計画が不可欠です。
人工芝の下地の傷みや凹凸が進みやすい
水はけの悪さを放置して一番厄介なのが、人工芝の下地(路盤)そのものが傷んでしまうことです。
水が溜まりやすい場所は、土が水分を含んで柔らかくなります。そこを人が歩くことで踏圧がかかり、さらに土が沈み込んで大きな凹み(不陸)ができるという悪循環に陥ります。

下地の締め固めが足りないと、人工芝が浮いたりシワになったりしやすくなります。いったん地面が沈みやすい状態になると、表面の人工芝だけを張り替えても、雨が降るたびにまた同じ場所へ水が溜まり、何度も同じトラブルを繰り返しやすくなります。
そうならないためにも、最初の段階で下地をしっかり固めて平らに整え、水がきちんと逃げる状態をつくっておくことが大切です。
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人工芝の水はけが悪くなる主な原因
人工芝の庭で水たまりができる原因は、大きく分けて「土の性質」「地面の傾き(勾配)」「水の逃げ先(出口)」の3つに集約されます。これらは単独で起きることもあれば、複合して深刻な水はけ不良を引き起こすこともあります。ここでは、現場の調査でよく見かける具体的な3つの原因と、そのメカニズムについて解説します。

人工芝の下地の土が粘土質で水はけが悪くなる
現場経験から言えることですが、「人工芝の下地の土が粘土質で水はけが悪くなる」ケースは非常に多いです。
土の透水性は土質によって桁違いに変わり、砂質の土に比べて粘土質の土は水をほとんど通しません 。DIYでよくある失敗が、表面だけ砂を薄く撒いてごまかしてしまうことです。
表層だけ砂にしても、下層が粘土のままだとそこで水が止まり、雨上がりには庭全体がスポンジのように水をたっぷりと含んだぬかるみ状態になってしまいます。
また、人工芝を敷く前に地面を平らにしようとして土を固めすぎると、土の中のすき間が少なくなり、かえって水がしみ込みにくくなることがあります。特に、新築の建売住宅の庭や、もともと畑だった土地のように細かい土が多い場所では、土自体が水を通しにくい層になっていないか、最初に確認することが大切です。
人工芝の勾配不足や傾斜不良で水が流れていかない
土に染み込まない雨水を処理する最大の要が、「勾配(傾斜)」です。
「人工芝の勾配不足や傾斜不良で水が流れていかない」現場では、パッと見は平らで綺麗に見えても、雨が降ると水が逃げずに広範囲で溜まってしまいます。屋外の排水は自然に低い方へ流すのが基本で、一般的には2%(1mごとに2cm下がる)といった勾配をつけて水を流す設計がされています 。
さらに深刻なのが、ベランダや既存のコンクリートの上に人工芝を敷くケースです。コンクリート面は水が全く浸透しないため、メーカーの施工マニュアルでも「必ず排水勾配を設けること」と明記されているものも多いです 。
建物の方へ水が流れる傾きになっていたり、排水口へ流れる道を接着剤でふさいでしまったりすると、水がうまく抜けず、雨漏りにつながるおそれがあります。とても危ない状態です。
雨水桝など排水の逃げ先がなく人工芝の排水が悪くなる
どんなに水はけの良い土に入れ替え、完璧な勾配を作っても、最終的な「出口」がなければ水は行き場を失います。
「雨水桝など排水の逃げ先がなく人工芝の排水が悪くなる」のは、庭の端や低い位置に水が集まったまま、外へ排出する仕組みがないためです。屋根や舗装面からの雨水は、土に比べて非常に高い割合で流れ出てきます 。
そのため、庭全体で集まった水を処理するには、雨水桝(点で集める設備)や側溝(線で集める設備)へ適切に繋ぎ込む経路設計が必須です 。
このとき、水たまりを解消したいからといって、集めた雨水を隣の敷地へそのまま流すような設計は絶対に避けてください。民法でも自然水流に対する妨害禁止などが定められており 、人工的に集めた水を他人の土地へ流し込むことは、深刻な近隣トラブルの元になります。
あなたの庭に必要な人工芝の排水対策はどれか
「うちの庭は、結局どこまで対策が必要なのか分からない」と迷われる方は多いです。人工芝の水はけ対策は、庭の症状によって優先すべき内容が変わります。
大切なのは、見た目だけで判断せず、「土の問題なのか」「勾配の問題なのか」「出口の問題なのか」を切り分けることです。ここでは、庭の状態ごとに、どの対策を優先した方がよいのかを分かりやすく整理してお伝えします。
| 庭の状態 | 主な原因 | 優先対策 | 判断の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 庭全体が乾きにくい | 土が水を吸いにくい | 下地の土質改善 | 雨後も全体が湿りやすい | 真砂土だけで断定しない |
| 同じ場所に水たまりができる | 勾配不足・低点 | 勾配調整 | 毎回同じ場所に溜まる | 隣地へ流さない |
| 水が集まるが逃げ先がない | 排水出口不足 | 雨水桝・側溝の検討 | 低い所に水が残る | 掃除しやすさも確認 |
| 一部だけぬかるむ・沈む | 局所的な沈下・詰まり | 部分補修の確認 | 小さく浅い水たまり | 出口がある場合に向く |
| 何度直しても再発する | 根本原因が残っている | 下地やり直し・暗渠排水検討 | 補修後も繰り返す | DIYより業者向き |
| ベランダ・バルコニー | 地面に浸透しない | 排水口への流れ確保 | コンクリート上に施工 | 接着で流れを塞がない |
土がなかなか乾かない庭なら、下地の土質改善を優先した方がよい
雨のあとに庭全体がなかなか乾かず、いつまでもぬかるみが残る庭は、もともとの土が水を吸いにくい可能性があります。こうした庭では、粘土質の土が原因になっていることが多く、表面だけを整えても改善しにくいです。
このような場合は、真砂土で表面を整える方法がよく使われます。真砂土は粘土質の土より水を通しやすいため、今の土よりは改善が期待できます。
ただし、真砂土を入れればそれだけで必ず解決するわけではありません。材料に細かい土が多く混ざっていたり、施工時に固めすぎたりすると、思ったほど水が抜けないこともあります。
そのため、庭全体が重たく湿りやすい場合は、真砂土だけに頼るのではなく、真砂土の下にクラッシャーランを入れて下地を安定させたうえで、水が流れる傾きと排水の逃げ先までセットで考えるのがおすすめです。庭全体が乾きにくい場合は、まず土そのものを疑った方がよいです。
雨のたびに同じ場所へ水たまりができる庭なら、勾配調整を優先した方がよい
雨が降るたびに毎回同じ場所へ水たまりができる庭は、地面の傾きに問題がある可能性が高いです。こうした庭では、その場所だけが周囲より少し低くなっていたり、水が流れるべき方向とは逆に傾いていたりすることがよくあります。
このような場合は、まず水がきちんと出口へ流れる傾きになっているかを確認することが大切です。見た目では平らに見えても、実際には水が流れず、その場に残ってしまう庭は少なくありません。特に、表面だけをならして整えた庭は、雨のあとに水が残りやすいです。
もし雨のたびに同じ場所へ水が溜まるなら、表面だけを直すのではなく、勾配を調整して水の流れを作る対策を優先した方が解決しやすいです。ただし、水を隣の敷地へ流す形にしてしまうとトラブルにつながるため、必ず自宅の排水桝など、水を安全に逃がせる出口へ向かって整えることが大切です。
水の逃げ先がない庭なら、雨水桝や側溝などの排水設備を考えた方がよい
庭の一部に水が集まる場所があるのに、その水を外へ逃がす先がない場合は、土を入れ替えたり傾きをつけたりするだけでは不十分です。こういう庭は、水をどこへ逃がすかまで考えないと、結局またどこかに水が溜まります。
このような場合は、雨水桝や側溝を設けて、水の出口をつくる方法が向いています。水はけの悪い庭では、無理に地面へしみ込ませるより、設備で集めて外へ逃がした方が乾きが早く、安定しやすいです。
もし、庭の隅や低い場所にいつも水が集まるなら、その場所に桝や側溝を設けるのが有効です。あわせて、将来の掃除のしやすさも考えておくことが大切です。落ち葉や泥が溜まると排水しにくくなるため、あとから開けて掃除しやすい形にしておくと、使い始めてから困りにくくなります。
一部だけぬかるむ・沈む庭なら、部分補修で済むか確認した方がよい
雨のあとにできる水たまりが小さく、特定の一か所だけに出る程度なら、部分補修で改善できる可能性があります。たとえば、雨水桝のまわりだけ少しへこんでいる場合や、落ち葉や泥が詰まって水が流れにくくなっている場合です。また、一部だけ地面が沈んでいる場合も、局所的な転圧不足が原因になっていることがあります。
このような庭なら、人工芝をいったんめくってへこんだ部分に砕石や路盤材を足し、平らに押し固めることで改善することがあります。固定ピンを打ち直して、芝の浮きを抑える方法も有効です。
ただし、部分補修で対応しやすいのは、水たまりが小さく浅く、もともと水の逃げ先がある場合に限られます。雨のたびに別の場所も沈むようなら、部分補修だけでは追いつかない可能性があります。
何度直しても再発する庭なら、下地のやり直しや暗渠排水まで検討した方がよい
過去に砂を足したり、一部だけ補修したりしても何度も同じ症状が再発するなら、表面だけの対策では限界です。こうした庭は、土の水はけそのものが悪い、勾配が足りない、水の出口がないといった原因が、根本的に残っている可能性が高いです。
このような場合は、一度人工芝を剥がして、下地からやり直すことを検討した方がよいです。必要であれば、砕石層を設けて下地を安定させ、勾配と排水経路をあらためて作り直すことが、結果的には再発防止につながります。
さらに、庭全体が常にジメジメしていて、ここまでお伝えした「土の改善」「勾配づくり」「排水の出口づくり」をしても解決しない場合は、最後の手段として暗渠排水を検討します。
暗渠排水は、地中に砕石や透水管を入れて、土の中にたまり続ける水を集めて外へ逃がす方法です。表面の水たまりだけでなく、地面の中に残る水まで処理しやすいのが特徴です。

ただし、これは気軽に行う工事ではありません。パイプを埋めれば済むわけではなく、水が流れる傾きや、集めた水をどこへ流すかまで含めて、きちんと計画する必要があります。
しかも深く掘る工事になるため、建物の基礎や周囲の構造物に影響するおそれもあります。そのため、暗渠排水は最初に選ぶ対策ではなく、ほかの方法では改善しないときに検討する本格的な対策と考えてください。庭がいつも湿っていて、通常の排水対策では追いつかない場合は、DIYではなく専門業者に相談するのが安全です。
ベランダの人工芝は庭とは別で考えた方がよい
マンションや戸建てのバルコニーでは、人工芝の水はけ対策は庭とは別で考える必要があります。コンクリートや防水層の上は水が地面にしみ込まないため、雨漏りやあふれを防ぐには、水を確実に排水口へ流すことが最優先になります。
このような場所では、床の傾きを変えないことと、排水口へ向かう水の流れをふさがないことが大切です。人工芝を全面接着してしまうと、水抜き穴や排水口への流れを妨げてしまうことがあります。
そのため、ベランダやバルコニーに人工芝を敷く場合は、庭と同じ感覚で施工せず、排水口まわりの水の流れをきちんと確保できる方法を選ぶことが大切です。特に接着施工をする場合は、メーカーの施工条件を守って進めてください。
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DIYで自分で直せるケースと業者に任せるケース
人工芝の排水不良を直す際、「どこまで自分でできるか」は費用と手間に直結します。表面的な補修で済むならDIYも可能ですが、根本的な解決には大掛かりな土木作業が必要になることも多いです。ここでは、私の現場経験を踏まえ、DIYで対応できる範囲と、プロに任せるべき確実な線引きについて解説します。
| ケース | 症状の範囲 | 主な対応 | DIY向き | 業者向き |
|---|---|---|---|---|
| 小さく浅い水たまり | 一か所のみ | 芝をめくって補修 | ○ | - |
| 桝まわりの軽いへこみ・詰まり | 局所的 | 砕石や土の補充・清掃 | ○ | - |
| 表面の軽い段差・芝の浮き | 軽微 | ピン打ち直し・押し固め | ○ | - |
| 広い範囲で水が溜まる | 複数・広範囲 | 勾配調整・下地補修 | - | ○ |
| 何度も再発する | 継続的 | 下地から見直し | - | ○ |
| 水の出口がない | 構造的 | 雨水桝・側溝の新設検討 | - | ○ |
水たまりが小さく浅い庭なら、DIYで対応しやすい
雨のあとにできる水たまりが小さく、特定の一か所だけに出る程度なら、DIYで改善できる可能性があります。たとえば、雨水桝のまわりだけ少しへこんでいる場合や、落ち葉や泥が詰まって水が流れにくくなっている場合です。
このような庭なら、人工芝をいったんめくってへこんだ部分に砕石や土を足し、平らに押し固めることで改善することがあります。固定ピンを打ち直して、芝の浮きを抑える方法も有効です。
ただし、自分で対応しやすいのは、もともと水の逃げ先があり、水たまりも広がっていない場合に限られます。表面だけの軽い不具合なら、DIYでも十分対応しやすいです。
水たまりが広い庭や何度も再発する庭なら、業者に任せた方がよい
雨が降るたびに広い範囲で水が溜まる庭や、直してもすぐ再発する庭は、DIYではなく業者に任せた方がよいです。このタイプは、表面だけの問題ではなく、勾配不足や下地の弱さが原因になっていることが多いからです。
こうした庭では、土をどれだけ削るか、どこへ向かって傾きをつくるかを正確に考えたうえで、機械を使ってしっかり固める必要があります。
見た目だけ平らにしても、下地が弱いままだと、また沈んで同じ状態になりやすいです。水たまりが広い、何か所もある、何度直しても繰り返すといった場合は、最初から業者に相談した方が結果的に無駄がありません。
水の出口がない庭なら、DIYではなくプロに相談した方がよい
庭の中に水が溜まる場所があるのに、その水を外へ逃がす先がない場合は、DIYではなくプロに相談した方がよいです。なぜなら、これは単なる補修ではなく、排水設備そのものを考える工事になるからです。
たとえば、建物まわりの通路や駐車場の横などで、水が集まっても流れていく先がない場合は、雨水桝や側溝を新しくつくる必要が出てきます。
こうした工事は、ただ穴を掘ればよいわけではなく、水が流れる傾きや配管のつなぎ方まで考えて進めなければいけません。しかも、排水の向きを間違えると、隣地へ水が流れて近隣トラブルになるおそれもあります。出口がない庭は、最初から専門業者に任せるのが安全です。

人工芝の排水・水はけでよくある質問
ここからは、私が日頃お客様からよくご相談いただく「人工芝の排水・水はけでよくある質問」に、造園のプロの視点から直接お答えします。商品選びの迷いや、虫やカビへの不安など、カタログには載っていない現場のリアルな判断基準を簡潔にまとめています。
水はけの良いおすすめの人工芝はありますか?
「水はけが良い」という言葉だけで商品を選ぶより、下地と出口が整っている前提で選ぶことが重要です。景観用の人工芝には裏面に透水穴が空いているものが多いですが、接着剤の塗り方で穴を塞いでしまうと意味がありません。施工場所(土かコンクリートか)に合った正しい手順書があるメーカーの製品を選ぶのが一番のおすすめです。
人工芝は水を通す透水性がありますか?
はい、一般的な景観用人工芝には約10cm間隔で透水穴が設けられており、材料自体には水を通す性能があります。しかし、「人工芝が水を通す=水はけが良い」わけではありません。穴を通った水を下の土が吸い込めるか、あるいは横へ流す勾配があるかによって、実際の水はけは決まります。
人工芝のデメリットはゴキブリですか?
ゴキブリは夜行性で暗くて狭い場所を好むため、人工芝そのものが原因というよりは、排水不良で湿気がこもり、落ち葉やゴミが溜まった環境がリスクになります。水たまりができず、風通しが良く早く乾くような正しい勾配設計と日々の清掃を行えば、過度に心配する必要はありません。
人工芝の水はけを良くするにはどうしたらいいですか?
まずは水が溜まる原因である「低点(不陸)」を無くし、次に出口へ向かう「勾配」を作ります。それでも水が引かない場合は、雨水桝や側溝などの「出口」を新設するか、下地の土を砕石などに改良する必要があります。表面の芝を替えるだけでは解決しないことがほとんどです。
防草シートを敷くと人工芝の水はけは悪くなりますか?
透水性の防草シート(透水係数5.01×10^-2cm/sなど)であれば、シート自体は水をしっかり通します。ただし、長年使っているうちに細かい泥や砂で目詰まりを起こすと、透水性が落ちて水が溜まる原因になることがあります。非透水タイプのシートは絶対に避けてください。
人工芝に水抜き穴があれば必ず水はけは良いですか?
水抜き穴はあくまで「水の入り口」に過ぎません。その下にある土が粘土質で水を吸わなかったり、水の逃げ道となる勾配がなかったりすると、穴の下で水が滞留して水たまりになります。穴の有無よりも、下地が水を受け止められるかどうかが本質です。
DIYでも人工芝の排水対策までできますか?
表面の落ち葉掃除や、ピンを打ち直して軽い段差を直す程度ならDIYでも可能です。しかし、全体的な不陸修正や、確実な排水勾配の作成、側溝の設置といった本格的な土木作業は、重機による転圧や配管の専門知識が必要になるため、プロに任せることをおすすめします。
人工芝をコンクリートの上に敷くと水はけはどうなりますか?
コンクリートは水を一切浸透させないため、必ず排水口(ドレン)に向かって流れる排水勾配が必要です。また、水性接着剤を使用する場合は、乾燥前に雨に濡れると溶けてしまうため天候管理が難しく、水抜き穴を塞がないような慎重なボンド塗布が求められます。
人工芝について調べたけど、どうしたらいいか分からなくなった人へ
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
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