雑草が生えにくくなるように防草シートを敷いてみたい。そう思うものの、防草シートって雨が降ったら水はけはどうなってしまうのでしょう?
防草シートの上で水たまりができてしまうのではないか。そんなふうに心配になりますよね。
そこで今回は、防草シートの透水性についてお伝えします。
目次
防草シートの透水性の違いについて
防草シート日光の遮断により、雑草が生えにくくなるシートです。そんな防草シートの透水性はどうなっているのでしょうか?
実は、防草シートには水を透す透水性のタイプと、水を透さない不透水性のタイプがあります。透水性のタイプか不透水性のタイプかは使用する場面により異なります。
基本的には、一般的な防草シートには透水性があり、水はけができるように作られています。
道路の法面など、公共工事で使用される防草シートには不透水性の防草シートが使われたりもします。
個人宅のお庭には、不透水性の防草シートを使用して雑草対策をする事はまずありません。庭に防草シートを敷く場合は、透水性がある防草シートを使用されます。
理由は、庭は植木などが植わっていたりするため土に水分を通さないといけません。また、庭は雨水を排水する場所がないため、土に水を浸透させる自然排水という方法で、排水できるようにするためです。
織布と不織布の水はけの違い
防草シートには種類があり、大きく分けると織布と不織布の二種類があります。
それぞれの水はけについて見ていきましょう。
織布の防草シートの水はけ
織布とは織って作った布のことで、繊維を編み込んで作っています。そのため繊維と繊維の間には小さな編み目の隙間があり、この小さな編み目の隙間から日光が入り込みやすくなってしまいます。
日光防草シートの下にある土の中に隠れている種に届いてしまうと、防草シートの内側で種が発芽して成長してしまうのです。さらに、斜めからの引っ張る力がかかると、編み目の隙間はより広がってしまいます。
織布は、根で増えるような地下茎の先の尖った雑草には向いておらず、地下茎の雑草は編み目の小さな隙間から突き出してしまいます。
防草シートを敷く予定の場所にどんな雑草が生えているのかを見極めることも必要となってきます。
織布防草シートは耐久年数も短く1年~3年程で劣化してしまいますので、長期的な使用は難しく定期的に張り替えが必要となります。
その分ホームセンターなどで簡単に購入することができお値段もお手頃です。
そんな織布ですが、水はけに関して言うと、繊維を編み込んで作ってありますのでその編み目から水が透っていきます。
なので、織布の水はけは良い方で、個人宅の庭でも問題なく使用する事ができます。
ただし、織布の防草シートは一気に水が透水してしまうので、防草シートの下で水たまりができたり、土が流れて減ってしまったりします。
不織布の防草シートの水はけ
不織布とは繊維を織らずにひとつひとつの繊維を絡み合わせて、熱や化学的な方法でしっかりと接着して作られた布のことです。
織布の様な編み目はありませんので、編み目の隙間から日光が入り込むという心配はありません。仮に、防草シートの下の土の中に種が隠れていても、日光が届かないので発芽するというリスクはかなり低くなります。
不織布は、地下茎の雑草にも向いていて、先の尖った地下茎の雑草でも編み目の隙間がないので防草シートを突き破りにくいというメリットがあります。
また耐久性にも優れていますので重みや引っ張る力にも強く丈夫です。
耐久年数は10年~15年程で、使い方の工夫次第では20年以上使用できるとも言われています。また、お値段も織布に比べると高額となります。
そんな不織布の防草シートの水はけはというと、こちらも透水性があり水はけは良いです。違いは、不織布の防草シートは、織布の防草シートよりもゆっくりと水を透していきます。
ちょうど、シーツをイメージして頂くと分かり安いです。
シーツに水をかけると、シーツが湿りやがて水は浸透していきますよね。不織布の防草シートも同じで、シーツのように水を浸透させていくわけです。
不織布の防草シートはゆっくり透水していきますので、防草シートの下の土が流れにくく、土も減りにくくなっています。
庭の水はけを良くする方法
防草シートを敷くと泥羽根の心配はなくなりますが、元々水はけの悪い場所にいくら透水性のある防草シートを敷いても、水はけがよくなることはありません。
なので、元々水はけが悪い場合は、水たまりができてしまう可能性があります。その場合、庭をより水はけの良い状態にしないといけません。
そこで、簡単にできる方法をお伝えします。
防草シートの上に砂利を撒いて水はけをよくする。
防草シートの上に砂利を敷き詰めると、砂利が水を透すための層となり水はけがよくなります。
こうする事で、雨の日でも濡れずに歩く事ができます。
また、防草シートの上に砂利を撒く事で、防草シートを紫外線から保護することができ、劣化を防ぐことができます。
勾配を取る
防草シートを敷く前に、庭を整地して、水勾配を取る事で水はけを良くすることができます。
防草シートは透水性があり水はけは良い方であるとはいえ、大雨が降った場合、浸透するのが遅く、排水が間に合わなくなってしまう事もあります。
そこで、予め雨水の会所などに水が流れて行くように、地面に勾配をとると急な大雨でも排水する事ができます。
ただし、勾配はレーザーレベルなどを使って、どこからどこに向かって水を流すか、きちんと勾配になっているかどうか?を正確に計測する必要があります。
自分で勾配を取る事が困難な場合は、プロの外構・造園業者さんに依頼するとよいでしょう。
ただし、プロでも激安で防草シートを敷くというような業者さんは注意です。単価が安いと、きっちり勾配をとって排水しようと考える業者さんは少ないです。
理由は、勾配を取る作業にはとても手間がかかるからです。
激安業者は手間を省く事で値段を下げているので、細かな事までは引き受けてもらえないという事を前提に、割り切って依頼しましょう。
暗渠(あんきょ)を入れる
暗渠(あんきょ)と言うのは、穴の開いたパイプを庭の地面に埋め込む事で排水を良くするという方法です。
これにより、劇的に庭の水はけは改善されます。
会所やU字溝などの水をはかせる場所が取れない場合、暗渠をを使う事で水はけを良くすることができます。
ただし、これも正確な位置出しや、暗渠パイプの勾配に気を付けて配置しないといけません。
また、排水パイプやU字溝に暗渠パイプをつなげる事で、暗渠パイプの中を通る水をはけさせる事ができます。
庭の水はけが非常に悪く、どうにかしたいという方は暗渠を取入れる事をお勧めします。
防草シートについて、色々調べけど、結局どうすればよいのか分からな人へ
奈良県にお住いの方へ
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まとめ
いかがだったでしょうか?
今回防草シートの水はけについてお話しました。
基本的に、個人宅の庭に使われる防草シートには水はけがあります。そして、自然排水と言う形で雨水を排水します。
ですが、元々の地面の状態が水はけが良くない場合、「防草シートの上に砂利を撒く」「地面に勾配を取る」「暗渠パイプを使う」などをする事で、水はけがよくなります。
防草シートの水はけが気になるという方は是非、今回の記事を参考にしてみて下さいね。