「砂利にしたら安くなりそうだけど、後で雑草だらけになって失敗するんじゃないか?」
今、このようにお悩みではありませんか?
子育て世代の方や管理を楽にしたいとお考えの年配の方まで、「庭の砂利敷きで失敗したくない」というご相談をよくいただきます。
予算を抑えられるのが砂利の魅力ですが、「歩きにくい」「掃除が大変」「見た目が安っぽい」といった後悔の声を聞くと不安になりますよね。
実は、砂利敷きで後悔するケースのほとんどは、「敷く場所の間違い」と「下地処理の甘さ」が原因です。
逆に言えば、このポイントさえ押さえれば、砂利はコストパフォーマンスに優れた非常に賢い選択肢になります。
そこでこの記事では、西原造園の代表である私が、現場で見てきた「砂利敷きのリアルな失敗事例」と「プロが教える正しい対策」について解説します。
この記事を読むと以下のことがわかります:
- 実際に砂利敷きで後悔した7つの具体的パターンと原因
- 雑草を長期間防ぐための「防草シート」と「厚み」の正解ルール
- 砂利、コンクリート、人工芝などの費用とメンテナンス性の比較
- 場所ごとに適した舗装材の選び方(駐車場、犬走り、主庭など)
- DIYでやるべきか、プロに頼むべきかの判断基準

西原造園の代表で職人歴20年以上の現役の造園・庭・外構の職人。施工実績500件以上。施主様の生活背景や状況を理解し戸建ての庭のリフォームをメインに外構・造園・エクステリアプランを作成したり、特にお庭の問題を解決するのが得意。全国紙ガーデン&エクステリアの掲載歴があり、父は一級造園技能士、母は奈良新聞にも掲載された一級造園施工管理技士。仕える事と書いた仕事ではなく、志す事と書いた「志事」をするがモットー。
外構の砂利で後悔?庭の砂利敷きによくある7つの失敗事例とデメリット
庭や外構に砂利を採用して「失敗した」と感じるケースには、明確な共通点があります。
特に、新築時に予算調整のために安易に砂利を選んでしまった方や、DIYで庭づくりをされた方から、数年後にご相談をいただくことが多いです。
ここでは、一戸建て住宅の庭や駐車場において、実際にどのようなトラブルが起きやすいのか、代表的な7つの失敗事例をご紹介します。これらを知っておくだけでも、後の大きな後悔を防ぐことができますよ。
1. 砂利の隙間から「雑草」が生えてくるため手入れが大変になる

「砂利を敷けば雑草は生えない」と期待していたのに、実際は数ヶ月で草だらけになって後悔する……これは、共働きで庭の手入れに時間が割けないご家庭で最も多い失敗です。
原因の多くは、「防草シートを敷かなかった」か「安価なシートを使った」ことにあります。
私の現場経験でも、砂利の下に防草シートを入れずに施工された庭は、ほぼ100%の確率で土中の種や根から雑草が再生しています。また、たとえシートを敷いていても、ホームセンターなどで売られている織り目の粗い安価なものは、スギナやチガヤといった強い雑草に突き破られてしまいます。
一度砂利の隙間から雑草が生えてしまうと、根が砂利に絡みついて抜くのが非常に困難になり、結局また草むしりに追われる「徒労」に終わってしまいます。
2. 落ち葉やゴミの掃除がしにくく「庭」の景観が悪化する

落葉樹が多いお庭や、風で落ち葉が吹き溜まりやすい立地にお住まいの方にとって、砂利敷きエリアの掃除は想像以上のストレスになります。
庭木の下を「なんとなく」砂利にしてしまった結果、秋になると落ち葉が砂利の隙間に入り込み、ほうきで掃けずに困ったというご相談は後を絶ちません。ブロワーで吹き飛ばそうとしても、砂利まで一緒に飛んでしまったり、湿った葉が石に張り付いて取れなかったりと、メンテナンスが一苦労です。
放置すると、落ち葉が腐葉土化して砂利の間で土になり、そこからまた雑草が生えるという悪循環に陥ります。掃除の手間を減らしたい場所、特に樹木の真下などは、砂利ではなくバークチップや土のままにしておく方が管理しやすいのが現実です。
3. 自転車・ベビーカーが埋まって動きにくい

小さなお子様がいるご家庭や、毎日自転車を使う方にとって、アプローチや駐輪スペースへの砂利敷きは「生活の足かせ」になりかねません。
「見た目をきれいにしたい」と砂利を厚く敷きすぎた結果、自転車のタイヤがズブズブと埋まってしまい、毎朝の出し入れが重労働になってしまった失敗例があります。特に、粒の細かい砂利や丸い玉砂利は締まりが悪く、ベビーカーの車輪も空転して前に進めなくなります。
また、自転車のスタンドを立てても砂利に沈み込んでしまい、倒れやすくなるのもよくある悩みです。頻繁に車輪が通る動線部分は、砂利ではなく平板やコンクリートなど、表面が硬く安定した舗装材を選ぶことが、日々のストレスを減らすための鉄則です。
4. 砂利が散らばって道路や隣地に流出してしまう

道路に面した駐車場や、隣家との境界付近に砂利を敷く際、「見切り(土留め)」を設置しなかったことでトラブルになるケースです。
特にDIYで施工されたお宅で見かけますが、砂利敷きエリアと道路の間に物理的な仕切りがないと、人が歩いたり車が出入りしたりするたびに、石がポロポロと外へこぼれ出します。
また、大雨の日に雨水と一緒に砂利が流され、道路の側溝を詰まらせてしまったり、お隣の敷地に侵入して気まずい思いをしたという話も聞きます。
こぼれた砂利を毎回ほうきで戻すのは大変な手間ですし、放置すればご近所迷惑にもなりかねません。砂利を採用する場合は、必ずレンガやコンクリートブロックなどで「囲い」を作り、石が敷地外へ逃げない構造にすることが不可欠です。
5. 白い砂利が土埃やコケで汚れて黒ずむ

「明るくおしゃれな庭にしたい」と、日当たりの悪い裏庭や湿気の多い犬走りに真っ白な玉砂利を採用してしまい、数年後に黒ずんでガッカリされる方がいらっしゃいます。
白玉砂利は施工直後は非常に美しいのですが、雨による泥はねや、空気中の土埃が付着しやすく、特に北側の湿った場所ではコケやカビが発生して緑や黒に変色しやすいのが弱点です。
一度汚れてしまうと、一粒ずつ洗うわけにもいかず、高圧洗浄機でも完全にはきれいになりません。
私の経験上、メンテナンスの時間があまり取れないご家庭や、汚れが気になる性格のお客様には、最初から汚れの目立ちにくい「錆砂利(茶系)」や「砕石(グレー系)」をおすすめしています。白を選ぶなら、汚れることを覚悟の上で、定期的な入れ替えも視野に入れる必要があります。
6. 子供やペットが遊びにくい・怪我のリスクがある

「庭で子供を遊ばせたい」と考えているのに、予算の関係で主庭全面に角ばった「砕石(さいせき)」を敷いてしまい、失敗したと感じるケースです。
砕石は安価で地面が締まりやすいメリットがありますが、角が尖っているため、転ぶと怪我をしやすく、裸足で歩くこともできません。これでは、せっかくの庭がお子様にとって「痛くて遊べない場所」になってしまいます。
また、ペット(特に犬)を飼っている場合も、肉球を痛める原因になったり、夏場は石が高温になって火傷のリスクがあったりと注意が必要です。
子供やペットが走り回るエリアには、クッション性のある人工芝や天然芝を選ぶか、砂利にするとしても角の丸い「玉砂利」を選ぶなど、利用する家族への安全配慮を優先すべきです。
7. 庭全面に敷いたら殺風景で「ダサい」印象になった

新築の外構工事で、コストダウンのために庭全体に安価なグレーの砂利を敷き詰めた結果、「まるで工事現場や駐車場のようになってしまった」と嘆くお客様も少なくありません。
砂利自体はシンプルで機能的な素材ですが、デザイン的な工夫なしに広範囲に敷くと、無機質で冷たい印象になりがちです。特に、植栽や飛び石などのアクセントがないと、メリハリがなく「ただ石が転がっているだけの空き地」に見えてしまうこともあります。
おしゃれに見せるためには、砂利の色を家の外観に合わせたり、一部をレンガで区切って花壇を作ったりといった「ゾーニング」が重要です。
全面砂利にする場合でも、これらの一工夫を加えるだけで、見え方は劇的に変わります。デザイン性を求めるなら、単一素材での施工は避けるのが無難です。
砂利の雑草対策で失敗しない!効果的な5つの対策と重要ポイント
「砂利は失敗する」というわけではありません。失敗の多くは「正しい施工方法」を知らずに行った結果です。実は、プロが施工する砂利敷きの庭は、何年経っても雑草が少なく、美しさを保っています。
ここでは、DIYに挑戦したい方や、業者への依頼を検討している方が知っておくべき、失敗を防ぐための5つの鉄則を解説します。これらを守るだけで、砂利敷きの寿命と快適さは格段に向上しますよ。
高品質な「防草シート」を隙間なく敷く(最重要)

「砂利の下に何を敷くか」が、その後の10年を左右します。雑草対策において最も重要なのは、砂利そのものではなく、その下の「防草シート」です。
DIYでよくある失敗が、ホームセンターで安く売られている「織布(しょくふ)」タイプのシートを使ってしまうことです。これは繊維の隙間が広がりやすく、スギナなどの強い雑草がいとも簡単に突き抜けてしまいます。私の現場では、デュポン社の「ザバーン」など、繊維が絡み合った高密度の「不織布(ふしょくふ)」タイプを強く推奨しています。
多少値段が高くても、耐久性の高いシートを選び、継ぎ目を10cm以上重ねて専用テープやピンで隙間なく固定すること。これが、将来の草むしり地獄から解放されるための最大の防御策です。
雑草を防ぐための適切な「砂利の厚み(3〜5cm)」を守る

砂利をケチって薄く敷いてしまうと、すぐに下の防草シートが露出して劣化したり、飛んできた雑草の種がシートの上で発芽しやすくなったりします。
雑草を防ぎ、かつ歩きやすくするための理想的な厚みは「3cm〜5cm」です。これは、大人の指が第2関節くらいまで埋まる深さが目安です。
具体的には、1平方メートルあたり約60kg〜80kgの砂利が必要になります。ホームセンターの20kg入り袋で換算すると、1平米につき「3〜4袋」も必要になる計算です。
「思ったより量が必要だな」と感じるかもしれませんが、この厚みを確保することで、日光が完全に遮断され、防草効果が最大限に発揮されます。逆に厚すぎても歩きにくくなるので、この範囲を守るのがプロのコツです。
砂利がこぼれないよう「見切り材(土留め)」を設置する

砂利敷きのエリアと、そうでない場所(コンクリートや土の部分)の境界には、必ず「見切り(土留め)」を設置しましょう。
これがないと、先ほどの失敗例でも触れたように、砂利が散乱して掃除の手間が増えるだけでなく、砂利の層が薄くなって防草シートが見えてしまう原因にもなります。見切り材には、レンガやピンコロ石、コンクリートブロックのほか、DIYでも施工しやすい樹脂製のエッジ材などがあります。
境界をしっかり区切ることで、砂利がしっかりと枠内に留まり、見た目も「きちんとした庭」という印象に仕上がります。費用はかかりますが、日々の掃除ストレスを減らすための必要経費と考えましょう。
汚れが目立ちにくく「おしゃれ」な種類・色の砂利や砕石を選ぶ

砂利の色選びは、単なる好みだけでなく、メンテナンス性も考慮して決めましょう。
先述した通り、真っ白な玉砂利は汚れが目立ちやすいため、掃除があまりできない場所には不向きです。実用的でおすすめなのは、「錆(さび)砂利」と呼ばれる茶色やベージュ系の砂利や、グレー系の砕石です。これらは自然の土や泥の色に近いため、多少汚れても気になりません。
また、最近のモダンな住宅には、少し大きめの「割栗石(わりぐりいし)」を植栽周りにアクセントとして使うのも人気です。家の外壁の色や雰囲気に合わせつつ、「汚れにくさ」という視点も持って選ぶと、長く愛せる庭になりますよ。
DIY施工の失敗を防ぐ「整地」と「転圧」の徹底

もしDIYで砂利敷きを行うなら、最も力を入れるべきは、砂利を敷く前の「整地(せいち)」と「転圧(てんあつ)」です。
元々生えていた雑草を根こそぎ抜き取るのはもちろんですが、その後の地面を平らにならし、体重をかけて踏み固める作業が非常に重要です。地面がデコボコで柔らかいままだと、雨が降った時に水たまりができたり、歩くたびに砂利が沈んで防草シートが引っ張られ、破れる原因になります。
プロは「転圧機(プレート)」という機械を使いますが、DIYなら足で踏み固めるか、レンガなどで叩いて固めるだけでも違います。また、家の基礎から外側に向かって緩やかに傾斜(水勾配)をつけておくと、水はけが良くなり、より快適な庭になります。
後悔だけじゃない!庭や外構に砂利を採用する3つのメリット
ここまで失敗のリスクをお話ししましたが、私自身は砂利敷きを「非常に優秀な外構素材」だと考えています。適材適所で使えば、これほどコストパフォーマンスが良く、機能的な素材はありません。
特に、予算を抑えつつ防犯性や清潔さを保ちたい場所には最適です。ここでは、砂利のメリットを再確認し、具体的に「家のどこに敷くのが正解なのか」をプロの視点で判定します。
外構費用をコンクリートの数分の一に抑えられる

砂利の最大のメリットは、何と言ってもその圧倒的な安さです。
例えば、駐車場や庭を土間コンクリートにする場合、1平方メートルあたり約1万円前後の費用がかかりますが、砂利敷き(防草シート込み)なら、業者に依頼してもその3分の1〜半分程度の費用で済みます。DIYならさらに安く、材料費だけで施工可能です。
特に、敷地が広く、全てをコンクリートやタイルにすると予算が数百万円オーバーしてしまうような場合、メインの場所だけにお金をかけ、残りの広い面積を砂利にすることで、全体の質を落とさずに大幅なコストダウンが可能になります。
歩くと音が鳴るため「防犯対策」になる

砂利は、踏むと「ジャリジャリ」という音が鳴るため、天然の防犯センサーとしての役割を果たします。
特に「防犯砂利」として売られているものは大きな音が鳴るように作られていますが、通常の単粒砕石などでもある程度の音はします。泥棒は音を嫌うため、人目につきにくい家の裏手や、窓の下などに砂利を敷いておくことは、非常に効果的な防犯対策になります。
私の施工経験でも、セキュリティを気にされるお客様には、勝手口や建物の周囲(犬走り)への砂利敷きを積極的にご提案しており、安心感につながると好評です。
水はけが良く、雨の日の泥はね防止になる

土のままの庭だと、雨が降るとぬかるんで靴が汚れたり、雨粒の跳ね返りで家の基礎や外壁が泥だらけになったりします。
砂利を敷くことで、雨水がスムーズに地中に浸透しやすくなり、表面に水たまりができにくくなります(※下地の土質にもよります)。また、砂利がクッションとなって泥はねを抑えてくれるため、建物をきれいに保つことができます。
特に、近年増えている集中豪雨などの際も、全面コンクリートにするより砂利の方が雨水を地面に戻せるため、敷地内の排水負担を減らす効果も期待できます。
庭や外構の砂利が「おすすめの場所」と「避けるべき場所」

砂利の特性を活かせる場所と、デメリットが目立つ場所をまとめました。プランニングの参考にしてください。
- おすすめの場所(◎)
- 犬走り(家の周囲・通路): 人があまり通らず、防犯と雑草対策がメインになるため最適。
- 勝手口まわり: 見た目より機能性重視の場所。泥はね防止にもなる。
- 植栽の足元: マルチング材として使うと乾燥を防ぎ、見た目も引き締まる。
- 避けるべき場所(×)
- メインの駐車場: タイヤの跡(轍)ができやすく、散らかりやすい。
- 自転車置き場: スタンドが埋まり転倒しやすい。
- 落ち葉の多い樹木の下: 掃除が困難になるため。
- 条件付きでOKの場所(△)
- 主庭(子供の遊び場など): 全面砂利は避け、人工芝やウッドデッキと組み合わせる。または、通路部分に飛び石を置いて歩きやすくする工夫があればOK。
【費用比較】砂利・コンクリート・人工芝、結局どれがおすすめ?
「砂利が安いのは分かったけど、他の素材と比べてどれくらい違うの?」と迷われている方のために、代表的な舗装材の費用と特徴を比較しました。初期費用だけでなく、将来かかるメンテナンスの手間やコストも考慮して選ぶのがポイントです。予算と相談しながら、場所ごとに使い分ける「ハイブリッド外構」もおすすめですよ。
舗装材別の費用相場とメンテナンス性の一覧表
| 舗装材の種類 | 費用相場(工事費込・目安) | 耐用年数 | メンテナンス性 | おすすめの場所 |
| 砂利敷き (防草シート込) | 約3,000円〜6,000円 / ㎡ | 半永久 (シートは約10年) | 中 (草取り・落ち葉掃除が必要) | 犬走り、家の裏、植栽周り |
| 土間コンクリート | 約8,000円〜12,000円 / ㎡ | 20年以上 | 楽 (ほぼ不要・汚れ洗浄程度) | 駐車場、駐輪場 |
| 人工芝 (高品質タイプ) | 約8,000円〜15,000円 / ㎡ | 約7年〜10年 | 中〜楽 (ゴミ拾い・ブラッシング) | 主庭、子供の遊び場 |
| 固まる土 | 約3,000円〜6,000円 / ㎡ | 3年〜5年 | 難 (ひび割れ・コケ発生あり) | 人が歩かない植栽帯 |
| タイル・平板 | 約12,000円〜20,000円 / ㎡ | 20年以上 | 楽 (水洗い程度) | 玄関アプローチ、テラス |
※費用は面積や現場状況により変動します。
土間コンクリート(メンテナンスフリー・駐車場向け)

初期費用は最も高くなりますが、耐久性と手入れの楽さは最強です。一度施工すれば数十年はメンテナンスフリーで、草むしりの手間もゼロ。表面が平らなので掃除も掃くだけで済みます。
特に、重量がかかる駐車場や、毎日自転車を出し入れする駐輪スペースには、予算を割いてでもコンクリートを採用することを強くおすすめします。砂利のようにタイヤで掘れるストレスから解放されます。
人工芝(子供の遊び場・景観重視)

費用はコンクリートと同等か少し安いくらいですが、緑のある明るい庭になるのが魅力です。クッション性があるため、お子様が転んでも痛くなく、プール遊びなどにも最適です。
ただし、寿命は7〜10年程度で、経年劣化で芝が寝てきたり変色したりするため、将来的な張り替えコストを考慮しておく必要があります。「庭で遊びたいけれど、土や虫は嫌」というご家庭に向いています。
タイル・インターロッキング(おしゃれ・アプローチ向け)

デザイン性が高く、家の顔である玄関アプローチやテラスに最適です。砂利と違って歩きやすく、ベビーカーもスムーズに通れます。
費用は高額ですが、面積の狭いアプローチ部分だけなら、全体の予算への影響はそこまで大きくありません。「ここは見せ場」というポイントに絞って採用すると、外構全体のグレードが上がります。DIYは難易度が高いため、プロへの依頼が必須です。
固まる土(自然な見た目・DIY向け)

水をかけるだけで固まる手軽さが人気で、ホームセンターでも購入できます。見た目が自然な土の色なので、和風の庭などによくなじみます。
しかし、耐久性は低く、数年で表面がポロポロと剥がれたり、ひび割れたりしやすいのがデメリットです。また、湿気がこもりやすくコケが生えることもあります。人が頻繁に歩く場所や駐車場には不向きで、植木の周りなど限定的な使用に留めるのが無難です。
庭の砂利敷きはDIYできる?外構工事のプロに頼むべき?
「費用を浮かせたいから自分でやろう」と考える方も多いですが、砂利敷きは想像以上に重労働です。私が見てきた中でも、途中で挫折して相談に来られるケースが少なくありません。DIYでできる範囲と、プロに任せるべきラインを見極めることが、結果的に安くきれいに仕上げるコツです。
DIYで砂利敷きをする場合の費用目安と労力

DIYなら、かかる費用は材料代(砂利・防草シート・ピンなど)だけです。安価な砂利を使えば、1平方メートルあたり約1,000円〜2,000円程度で済むこともあり、コストメリットは抜群です。
しかし、その代償として「強烈な肉体労働」が待っています。例えば、10平方メートル(約3坪)の広さに砂利を敷くだけでも、約600kg〜800kg(20kg袋で30〜40袋)もの石を運び込む必要があります。
さらに、元の土を削って処分する「残土処理」や、地面を平らにする作業も自分で行わなければなりません。体力と時間に自信があり、腰痛などの心配がない方でないと、かなり厳しい作業になります。
外構業者に依頼する場合の費用相場とメリット

業者に依頼する場合、費用は1平方メートルあたり約3,000円〜6,000円程度が相場です(使用する砂利や現場状況による)。
プロに頼む最大のメリットは、「下地処理の確実さ」です。重機や転圧機を使って地面を均一に締め固め、水勾配もしっかり計算して施工するため、後の水たまりや雑草トラブルが激減します。
また、大量の残土処分や資材の搬入もすべて任せられるため、お客様の負担はゼロです。「長持ちする安心感」を買うという意味では、決して高い投資ではありません。
プロに任せたほうが結果的に安くなるケースとは

次のようなケースでは、無理にDIYするよりプロに任せた方がトータルでお得になることが多いです。
- 施工面積が広い(20㎡以上〜): 手作業では限界があり、時間的コストや身体的負担が大きすぎるため。
- 残土が大量に出る: 削った土の処分は個人では難しく、処分業者を呼ぶと割高になるため、工事とセットで頼む方がスムーズ。
- 駐車場として使う: タイヤの重みに耐えられる路盤作り(砕石転圧など)は、専用の機械がないと不可能で、DIYだとすぐに轍ができてやり直しになるため。
「失敗してやり直す費用」が一番高くつきます。不安な場合は、まず見積もりを取って比較してみることをおすすめします。
庭の砂利敷きと雑草対策に関するよくある質問(FAQ)
最後に、お客様から現場でよく聞かれる質問にお答えします。疑問を解消して、納得のいく選択をしてください。
庭に砂利を敷くデメリットは?
主なデメリットは「掃除のしにくさ」「歩きにくさ」「施工不良による雑草リスク」の3点です。
落ち葉が入り込むと取り除くのが大変ですし、ハイヒールやベビーカーでの移動は困難になります。ただし、これらは「敷く場所」さえ間違えなければ回避できます。人が歩く場所や木の下を避け、犬走りなどのデッドスペースに活用するのが正解です。
庭に砂利を敷く前に何をするべきですか?
最も重要なのは、今ある雑草を「根こそぎ抜くこと」と、地面を「平らに踏み固めること(整地)」です。
雑草の根が残っていると、防草シートを突き破って再生してしまいます。また、地面がデコボコだとシートに隙間ができたり、水たまりの原因になります。この下準備にどれだけ時間をかけられるかが、成功の9割を決めると言っても過言ではありません。
庭に「草が生えない砂利」を敷く効果とは?
ホームセンターなどで「防草砂利」を見かけますが、これは通常の砂利よりも粒が細かく、固まりやすい性質を持ったものが多いです。
もちろん一定の効果はありますが、砂利単体で完璧に雑草を防ぐことは難しいのが現実です。結局、重要なのは「日光を遮断すること」なので、防草砂利であっても通常の砂利であっても、下に高品質な防草シートを敷くことが必須条件です。
砂利から草が生えないようにするにはどうしたらいいですか?
答えはシンプルで、「高密度な防草シート(不織布タイプ)」を隙間なく敷き、その上に「十分な厚み(3〜5cm)」の砂利を載せること。これに尽きます。
さらに、シートの端(際)を接着剤や専用テープでしっかり塞ぎ、種が入り込む隙間をなくせば完璧です。これで、メンテナンスの手間は劇的に減ります。
まとめ:砂利外構は「場所選び」と「下地処理」で失敗を防げる
庭や外構の砂利敷きは、「安っぽい」「失敗する」といったイメージを持たれがちですが、実は**「適材適所」**で使えば、これほど優秀な素材はありません。
重要なのは、以下の2点を守ることです。
- 場所選び(ゾーニング): 駐車場やアプローチなど「歩く・使う」場所はコンクリートや平板にし、犬走りや家の裏など「守る」場所に砂利を使う。
- 下地処理: 高品質な防草シートと適切な厚み(3〜5cm)を確保し、雑草を物理的にシャットアウトする。
この基本さえ押さえれば、予算を抑えつつ、防犯性が高く雑草の悩みもない快適な庭が手に入ります。
まずは、ご自宅の敷地で「どこを砂利にできるか」をメジャーで測ってみることから始めてみてください。もし「自分では判断が難しい」「重労働は避けたい」と感じたら、一度お近くの外構専門業者に現地調査を依頼してみてはいかがでしょうか。プロの知恵を借りることで、予算内で理想以上の庭ができることも多いですよ。
あなたの庭づくりが、後悔のない素晴らしいものになることを応援しています。
庭の砂利敷について、色々調べけど、結局どうすればよいのか分からな人へ
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。
毎月5名限定なので、今すぐ次のボタンをクリックして詳細を確認してみてください。
今月はあと5名
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