固まる土の5つのメリットと4つのデメリットとは?

こんにちは。奈良の外構造園(庭)エクステリアのリフォーム専門店 にしはら造園の西原智です。

 お庭の雑草対策で、毎年草引きが大変だから、固まる土を使ってみようと考えている。

でも実際のところ、その効果やメリットデメリットはどうなんだろうか?そんな風に考えておられませんか?

そこで今回は、固まる土のメリットとデメリットをお伝えさせて頂きます

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固まる土とは

固まる土とは、土にセメント等を混ぜて、固めることにより雑草を生えてこなくする土のことです

最近では、固まる土を撒いた上に水をかけるだけで、土の質感を出しながら、雑草を抑制すると言う事から人気が出てきました。

 実際に僕達に防草工事をご依頼頂く方も、この固まる土(固まる砂)を使いたいという方が、とても多くなってきました。

この固まる土は、簡単な物だと、固まる土を撒いてジョーロで水を撒くだけなので、DIYでもホームセンターやネットショップ(ネット通販)で手に入るので、簡単に施工できちゃうというものが大半です。

 ですが、侮るなかれ、簡単に見える固まる土ですが、意外と施工が難しいんです。というのは、微妙な水加減によって、土の質感が変わってきたり、あとでムラになったり、ちゃんと固まらなかったりと、意外と難しいのです。

 バッとまいて適当に水を撒けばそれでいいだろうという、職人さんもおられるようですが、やはり仕上がりは雑になります。僕達自身、どうすればより良い仕上がりになり、お客さんが、生活しやすくるのか?日々研究をしています。

また、使いどころを間違ってしまうと、せっかくやったのに失敗してしまったと、後で後悔してしまいかねません。

次に、そんな固まる土のメリットとデメリットをご紹介いたします。

固まる土の5つのメリット

メリット1 防草効果が高い

固まる土の最大のメリットは、何といっても防草効果が抜群に高い事です。

防草シートを敷くという方法もありますが、網目が粗い安い防草シートだと、下から雑草が突き破ってくることがあります。

また、防草シートの上に砂利を撒くという方法もありますが、砂利には細かな砂が付着しています。

その細かな砂が、雨によって洗い流されシートの上に溜まります。溜まった砂に雑草の種が飛んできて雑草が生えてくるという事です。

しかし、固まる土の場合、3㎝~5㎝ほどの厚みがあれば、雑草が下から突き破ってくるというような事は、かなり起こりにくくなります(生えていた雑草の種類にもよっては突き破ってくる可能性もあります)。

また、砂利を使わないので、固まる土の上に砂が溜まって生えてくるという事も起こりません。

なので、お庭の雑草対策をするにはもってこいです。

メリット2 DIYでの施工が簡単

ご存じかもしれまんせんが、固まる土は、袋から出して簡単に均して水をまくだけなので、施工がしやすいということが特徴です。

なので、DIYでも簡単に施工ができるということがメリットの一つでもあります。

とはいえ、綺麗に施工したいとか、水たまりができないように施工したいと思われた場合、難易度が上がります。

理由、雨水マス(お庭のマンホール)に向かって傾斜をつけることを考えて施工しないといけないからです。

メリット3 落ち葉掃除がしやすい

砂利との違いは、落ち葉が落ちた時に掃除がしやすいと言う点です。

砂利だと、植木の落ち葉が落ちるとかなり掃除しにくくなります。

半面固まる土は、地面が固まっているので、箒で落ち葉を集めやすいです。また、ブロワー(風で落ち葉を吹き飛ばして集める機械)などを使うと落ち掃除のスピードが速くなるのでお勧めです。

頻繁にお庭の落ち葉掃除をされる方は固まる土の方が良いでしょう。

メリット4 見た目がキレイ

固まる土のメリットの4つ目は見た目がキレイであることです。

固まる土は、見た目が土のように見えるので、お庭の景観を崩さずに雑草対策ができます。

植木などの緑とマッチしやすいので、景観を維持しながら雑草対策をすることができます。

メリット5 種類が豊富

ひとえに固まる土と言っても様々な種類があります。

例えば、強度が高いモノや、施工方法が違うモノ、植木の周辺に撒いても大丈夫なモノだめなモノ、当然のことながら一袋当たりのお値段も違ってきます。

あなたに合った一番最適な固まる土はやはりお庭の状況や、あなたの希望によって変わってくきます。

選ばれる時は、色味や、施工の仕方、その後の歩きやすさや掃除のしやすさはどうなるのか?などを検討して選んでみてくださいね。

固まる土の種類については次の記事が参考になると思うので、見てみてくださいね。

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固まる土の4つのデメリット

デメリット1 欠けたり割れたりしやすい

デメリットとして、基本的には強度がとても弱い事です。年月が経つと部分的にヘコんできたり、空洞ができてくることがあります。そして、アプローチなどの歩くような場所に使うと、年数が経つと必ずヒビ割れてきます。

固まる土には色んなメーカーの種類ががありますが、競い合っているのはだいたいこの、割れるかどうかという事についてです。

なぜここを競うのかと言うと、もともと固まる土自体が割れやすい商品だからです。セメントと砂が混ざっている物の上から、サッと水を撒くだけなので当然割れやすいです。

ですから、いかに割れにくい商品を作るかという事にメーカーも力をいれているわけです。

また、経年劣化して割れると、端っこの方の固まっていた土がポロポロ取れてきます。端の方までちゃんと敷き詰めて、つき固めておかないと、端っこから雑草がヒュンと飛びてくることもあります。

デメリット2 水たまりが出来る可能性がある

固まる土のデメリットの2つ目は、水たまりが出来る可能性があるです。

よく聞くのは、「固まる土は水が浸透していく」というお話を耳にしたことはないでしょうか?

確かに雨水が浸透はしていって水が引いていくのは事実です。

ですが、画像をご覧いただくと分かると思うのですが、透水性はあるとはいえ、長時間雨が降ると、さすがに排水が追い付きません。

そうなると、湿気が出てカビがはえやすくなります。水が浸透していくとは言え、一瞬で水が引いていくというようなものではないのです。

DIYで施工ができるとはいえ、水勾配を考えずに、ただ固まる土を撒いて、上から水をかけるだけだと、水はけが悪くなります。

なので、水たまりを作りたくないという場合は、水はけを考えて、水勾配を必ず取る必要があります。

実際にあったお話ですが、雨水マスなどがない箇所に固まる土をまくと、数日経っても水が溜まったままなんていう状態になったなんてこともあります。

固まる土を敷く個所に雨水マスなどの排水先がない場合は次の写真のように天然のマスを作って排水先を作ると水がはけていきます。固まる土の天然の雨水マス

ちなみに、お庭の水たまりを解消する方法は次の記事が参考になります。

デメリット3 苔が生えてくる

また、撒いた当初は橙色の土の質感が出てとても美しいですが、湿気の多いところや、日陰になってしまうところに使用すると、黒い苔が生えてきて、とても見た目が悪くなってきます。

経験では、1年経つと、もう黒ずんでいるというところがあります。

デメリット4 表面の砂が浮いてくる

固まる土は、施工後に表面が砂でざらざらになります。その砂が雨で洗い流されて、道路まで出て行ってしまう事があります。

なので、御近所を気にされる場合は、道路に砂が流れていかないように対処しておく必要があります。

固まる土をDIYで施工するには?

固まる土は、水をかけるだけなのでDIYでも簡単に施工することができます。

ここでは、DIYでも簡単に施工する方法についてお伝えします。

準備するもの

  • 角スコップ
  • 水をまくホース(ジョーロはやめておいたほうが良いです。理由は後で説明します)
  • トンボ(レーキ)
  • まっすぐな木の棒・またはアルミの棒
  • 長めの左官小手

施工方法

step1 地面をすき取る

まず最初に行うのは表面の土をスコップで漉きすき取るです。なぜすき取り必要なのかというと、理由があります。

その理由とは、水勾配を取って、雨水が流れるようにするためです。固まる土は水を浸透させる機能も持ち合わせていますが、実は排水能力はそれほど高くありません。

強めの雨が降ると、浸透していくよりも先に表面に水が溜まります。また、排水先がない場合などは水たまりが数日できることもあるので、必ず排水できるように水勾配を取る必要があります。

正確な水勾配の取り方は、プロが持っている道具でないとなかなか水勾配を取ることが難しいので、DIYでされる場合は、雨水桝に向かって緩やかな傾斜を作ると考えてください。

ようするに、デコボコしている地面を平らにして水勾配を取ることが大切だということです。

そこで、使用する道具がスコップですが、スコップにも2種類あります。一つは先の尖った剣スコと呼ばれるものです。

もう一つが、先が平らな角スコというものです。

剣スコ(写真左) 角スコ(写真右)

このうちの、各スコの方を使います。(写真の左側のスコップです)

その理由は、剣スコだと地面を平らにすることができないからです。なので、地面を平らにするために角スコを使って、土をすき取っていきます。

step2 整地をする

これもstep1と同様、水勾配を取るために地面を平らに均します。

整地をしておくことで、固まる土の厚みを均等にすることができます。半面、地面がデコボコしていると、薄いところや厚いところなどが出てきます。

薄いところは当然割れてきます。また深く掘りすぎて厚みが増えれば、固まる土を撒く量が増えるので、無駄に買いに行かないといけなくなります。

なので、固まる土の厚みが均等になるように、地面をトンボやレーキなどで慣らします。

step3 固まる土を撒く

次に固まる土を地面に撒きます。この時に重要なのは、袋から一気にドサッと撒かずに、一袋当たり、2~3個ほどの山を作るように巻きます。

その理由は、一気に袋からドサッと出すと、後で均一にならすのが大変だからです。

ドサッと撒いたところだけ分厚くなるということもあるのので、固まる土を撒くときは、2~3山できるように地面に撒くと次の工程が楽になります。

step4 固まる土を均す

次に重要なのは、固まる土を均すことです。

固まる土を綺麗に慣らすには、まずまっすぐな木かアルミの棒を使います。60cm~1mほどの長さがあればよいでしょう。

この棒を使って先ほど作った固まる土の山を伸ばしていけば平らにすることができます。

そして、木の棒で慣らした後に、左官小手で固まる土を押して空気を出して圧縮していきます。こうすることで比較的強度が増します。

左官小手で固まる土を押した後、表面をサッと左官小手でならします。この時に小手の跡が残りますが、次の水をかける工程の時にほとんど消えるので、この時点で小手の跡を消そうとしなくても大丈夫です。

step5 固まる土に水をかける

左官小手で慣らし終わったら、次に水をかけます。

水をかけるときは、ジョウロではなく、ホースを使うとより楽ですし、仕上がりがきれいになります。

というのは、ホースの場合だと、途中で水がなくなったり、水の量が足りなかったり、水の粒が大きくて表面が荒れる、などの理由があるからです。

そこで、ホースだと、先っちょの散水ノズルで水の量を調整できますし、いちいち水を汲みに行く必要もありません。遠くの方まで水を送ることもできます。

基本的にジョーロをお勧めしている場合は、手軽で簡単に見えるからです。実際は、ホースの散水ノズルを使う方が圧倒的に楽で簡単です。

散水ノズルの、水の出し方は、ジョウロと霧を使います。シャワーだと水の量が多く、表面が荒い流されてしまい、仕上がりが荒れてしまいます。

やり方としては、まずジョウロにして、サッと固まる土が湿るぐらい撒きます。次に、霧モードに変えてたっぷり湿らせます。

霧にすることで、表面が洗い流されずきれいな仕上がりになります。仕上がりを綺麗にするために、重要なのは、霧モードにして撒くことです。

ただ、最初から霧モードで水を撒くと非常に時間がかかってしまいます。なので、先にジョウロでサッと湿らせるわけです。

以上が、固まる土の水のまき方です。※散水ノズルがジェットになってないか確認してから撒いてくださいね。

step6 固まる土に再び水をかける

3~4時間ほどたったら再びホースで水をまきます。散水ノズルは霧モードでまくとよいでしょう。これは、強度を増すためです。

施工時の注意点

施工時の注意点としては、翌日が晴れるときにやるとよいでしょう。翌日が雨だと、まだ乾ききっていないので、表面が荒れたりします。なので、翌日は晴れの時にしましょう。

また、固まる土の施工範囲が広範囲に及び、1日で追われそうにない場合は、固まる土の際から10センチ手前までstep6を行います。

固まる土の10センチ際まで絵具でいうグラデーションのようにさせておいて、翌日またstep3から繰り返していくと、ある程度ムラなく施工することが可能です。

固まる土は駐車場に使えるか?

固まる土を駐車場に使えるかどうか?端的に言うと、固まる土を駐車スペースや車道には強度的に向いていません。

どれだけ、硬い!と言っても、まずヒビ割れてきますコンクリートにはかなわないわけです。プロは割れる可能性のあるものをお客さんに提供する事はありません。

また、駐車場はほとんど毎日車の出入りがありますよね。そのため、タイヤで表面が削れていき、クレーターのように凹凸ができる可能性がとても高いです。

また、削れた固まる土が砂状になり、雨で流れていき掃除をする事がとても大変な状態になります。

お隣の家の前まで流れて行ったりもするので、ご近所づきあいを大切にされている方なら、気になってしかたがないことでしょう。

そんなことから固まる土を駐車場に使う事はあまりおすすめしません。

お勧めは、歩いたり、車の出し入れが無いところに使う事がお勧めです。上から圧力がかからない、放っておける場所に使う事はとても有効です。

例えば、お庭の植木の周りなどがそうです。ですが、植木の周りに使ってよい物と、使ってはいけない物があるので、使えるかどうか良く調べてから利用して下さい。

固まる土を駐車場に使うメリットとデメリットは下記の記事を参考にして下さい。

固まる土について、色々調べけど、結局どうすればよいのか分からな人へ

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まとめ

このように、固まる土は防草効果は抜群に高いです。

しかし、使いどころを間違って、毎日歩くアプローチや、ガレージなどに使うと、必ず割れてきます。

そうなると、アプローチを新しくやり変えたり、ガレージをコンクリートに変えたりなどの、違う対策を取らないといけなくなって、結果的に費用が高くついてきます。

使いどころを間違えてしまうと後で後悔してしまうので、十分にご注意ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

西原造園の代表で職人歴10年の現役の造園・庭・外構の職人。施工実績300件以上。施主様の生活背景や状況を理解し外構・造園・エクステリアプランを作成するのが得意。父は一級造園技能士、母は一級造園施工管理技士。仕える事と書いた仕事ではなく、志す事と書いた「志事」をするがモットー。