| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エリア | 奈良県香芝市 |
| お悩み | 前の所有者が植えた庭木の手入れに追われ、子どものために自分で木を切ったところ、道路から家の中が見えるようになった |
| 施工内容 | 庭木の伐採・伐根、既存フェンスの撤去、ブロック塀の上に土台をつくって目隠しフェンスを設置、平板のバーベキュースペース、防草シートと人工芝 |
| 結果 | 道路からの視線が気になりにくくなり、庭木と雑草の管理から解放。子どもと裸足で出られる庭になった |
こんにちは、西原造園の西原です。今回は、奈良県香芝市のS様邸で行った、既存のブロック塀を生かした目隠しフェンスの後付けと、人工芝の庭づくりの事例をご紹介します。
中古で購入されたお家の庭には、前に住まれていた方が育てていた庭木が20本以上残っていました。夏になれば茂り、その下から雑草も出てくる。剪定をすれば、今度は切った枝の処分まで必要になります。
それだけ手をかけていても、お庭はほとんど使えていなかったんですね。お子さんが生まれたことをきっかけに、S様はご自身で庭木を一本ずつ切っていかれます。ところが木が減ると、今度は別の問題が出てきました。
朝、カーテンを開けると、家の前を通る小学生と目が合うようになったんです。ですので今回は、道路との境界にあった古いブロック塀を生かして目隠しフェンスを後付けし、あわせて庭全体を人工芝の庭へ整えました。
目隠しフェンスというと、「塀ごと作り替える大きな工事になるのでは」と思われる方もいらっしゃいます。ただ今回は、今ある塀を壊さず、その上に新しい土台をつくることでフェンスを立てました。庭木を減らしたら外からの視線が気になるようになった、という方に参考になる事例です。
【この事例はこんなお悩みの方にお勧めです】
- 庭木を減らしたら、道路や隣家からの視線が気になるようになった方
- 境界にあるのが古いブロック塀だけで、フェンスを立てられるのか分からない方
- 中古で購入した家の庭に、前の所有者が植えた庭木がたくさん残っている方
- 剪定と枝の処分に毎年追われていて、庭を使えていない方
- 子どもが安全に遊べる庭にしたいが、どこから手をつければいいか迷っている方

西原 智(西原造園 代表)
奈良県で庭リフォーム・外構工事を行う現役職人
奈良県を中心に庭リフォーム・外構工事を行う西原造園代表。
西原造園は1981年創業、奈良県内での施工実績は2000件以上。Google口コミでも多くのお客様から評価をいただいています。
これまで「雑草管理が限界になった庭」「人工芝を選んだ庭」「生垣をフェンスに変えた庭」など、個人宅の庭づくり・リフォーム工事を中心に奈良県特有の土壌・気候・生活背景を踏まえた庭の悩みを数多く解決してきた。
本記事で紹介している内容は、実際の施工現場で判断し、改善してきた事例・経験に基づくものであり、カタログや机上誌知識ではなく「現場で結果が出た方法」のみを解説している。
奈良新聞や全国紙「ガーデン&エクステリア」掲載歴あり。父は一級造園技能士、母は一級造園施工管理技士。地域に根ざし、「あとで後悔しない庭づくり」を第一に考えることを信条としている。
ご相談のきっかけ|庭木を自分で切ったら、家の中まで外から見えるようになった
S様が中古でこちらのお家を購入されたとき、庭には前に住まれていた方が育てていた植木や花が、たくさん残っていました。種類も色もそれぞれ違うものが植わっていて、大切に手入れをされてきたお庭だったそうです。

で、実際に暮らし始めると、これがなかなか大変だったといいます。夏になると木はどんどん茂りますし、その下からは雑草も生えてくる。剪定をしたらしたで、今度は大量に出た枝を処分しないといけません。
これを毎年続けるとなると、結構な負担ですよね。しかも、そこまで手をかけているのに、ご家族が庭に出る機会はほとんどありませんでした。せっかく庭があるのに、使う場所ではなく、手入れをする場所になってしまっていたんですね。
そんな中、お庭を変えようと思う大きなきっかけができました。お子さんの誕生です。
「せっかく庭があるなら、子どもと遊んだり、家族で使える場所にしたい」
そう考えたS様は、お休みの日を使って、ご自身で庭木を一本ずつ切っていかれました。
ところが、木を切ってみると今度は別の問題が出てきます。朝、パジャマ姿でカーテンを開けると、家の前を通る小学生と目が合うようになったそうなんです。

これ、ちょっと落ち着かないですよね。お子さんが遊べるように木を減らしたのに、今度は道路からの視線が気になってしまう。
境界にはデザイン入りのアイアンフェンスが付いていましたが、隙間がありますので目隠しにはなりません。特に木の葉が落ちる冬の時期は、外から家の中が見えやすい状態でした。
ご自身で動かれたからこそ、解決しないといけない問題がはっきりした。今回のご相談は、そういう段階から始まりました。
ご提案内容|古いブロック塀を生かして目隠しフェンスを後付けし、庭を家族が使える場所へ
最初にいただいたご希望は「子どもが安全に遊べる庭にしたい」というものでした。ただですね。じっくりお話を伺い、現場を確認していく中で、それだけでは終わらないことが見えてきます。

庭に残っている植木をなくせば、お子さんが遊べるスペースは広く取れる。でもその分、道路側から庭の中が見えやすくなってしまう。せっかく広い庭をつくっても、人目が気になって外に出づらければ意味がありません。
つまりですね。今回は、庭を広く使えるようにすることと、道路からの視線を抑えること。この2つを一緒に解決する必要がありました。
そしてもう一つ、現場には条件がありました。フェンスを立てたい場所に残っているのは、道路との境界にある古い塀だけ。フェンスの柱をきちんと固定するには、それに合った土台が必要になります。
ですので今回は、この塀を撤去するのではなく、今あるものを生かしながら、その上に新しい土台をつくる方針にしました。塀があるからフェンスを諦めるのではなく、塀があるからこそ、それを土台の一部として使うという考え方なんですね。
【今回ご提案した内容】
- 庭木をすべて撤去して、遊べる広さを確保する
残っていた庭木を根ごと撤去し、お子さんが広く遊べるスペースをつくります。 - 既存の塀を生かして目隠しフェンスを後付けする
塀を壊さず、その上に新しい土台をつくってフェンスを立て、道路側からの視線を抑えます。 - バーベキュースペースは平板で仕上げる
火を扱っても使いやすいよう、庭の一部を平板敷きにして、遊ぶ場所と分けます。 - 地面は防草シートと人工芝で仕上げる
下地から整えたうえで防草シートと人工芝を施工し、これからの草の管理を減らします。
フェンスの高さは、図面と3Dのパースで見え方を確認しながら決めていきました。実物を見ないと高さの感覚はつかみにくいものですが、S様は最終的に、当初の案より少し高くする形を選ばれています。
施工内容|ブロック塀に目隠しフェンスを後付けし、子どもが遊べる人工芝の庭へ
ここからは、実際の工事の流れをご紹介します。庭木の撤去から始まり、フェンスの土台づくり、そして地面の仕上げへと進んでいきました。
庭木を根ごと撤去して、子どもが遊べる広さを取り戻す
まず取り掛かったのは、庭に残っている植木の伐採と抜根です。枝や幹を切って、そのあと、地面に残った根を、ミニユンボで一つずつ掘り起こしていきます。

こうして並べてみると、結構な量ですよね。S様もお子さんのために、お休みのたびにご自身で木を切ってこられたわけですから、ここまでの作業はかなり大変だったと思います。

庭木は、地上に出ている部分を切るだけでは終わりません。根が残っていると地面を平らに整えられず、人工芝のような仕上げに進めないんですね。ご自身で切るところまではできても、抜根から先は機械が必要になります。
そして植木を取っていくと、庭の見え方が一気に変わってきます。
かなり広くなりましたよね。これなら、お子さんが遊べるスペースもしっかり取れそうです。
柱が立たない古い塀の上に、フェンスの土台をつくる
さて次は、S様が気にされていた道路側からの視線です。まずは、もともと付いていたアイアンフェンスを撤去しました。
そしてここに新しい目隠しフェンスを立てたいところなんですが。ここで問題が出てきました。
フェンスを立てたい場所には、もともとの塀が残っています。じゃあ、この塀の上にそのまま柱を立てればいいのかというと、そうはいかないんですね。フェンスの柱をきちんと固定するためには、それに合わせた土台が必要だからです。
さて、どうするか。そこで今回は、塀を撤去するのではなく、今ある塀を生かしながら、その上に新しい土台をつくっていきました。
まず、既存の塀の天端に穴をあけて、アンカー筋を打ち込んでいきます。



塀と新しい土台を、この鉄筋でつないでいくわけなんですね。ここが不十分だと、上に積んだものが塀と一体になりません。
そしてその上に、化粧ブロックを積んでいきます。ブロックの中には鉄筋を通し、モルタルを充填してしっかり固めていきます。


この化粧ブロック、フェンスを支える構造であると同時に、道路から見える面でもあります。土台としての役割と、外構としての見た目を兼ねている部分なんですよ。
こうして土台ができたところで、ようやくフェンスの柱を立てることができます。柱を立てて、フェンス本体を取り付けていきました。

これで、そのままではフェンスを立てられなかった問題も解決。道路側からの視線も抑えられるようになりました。
ここで一つ、同じようなお悩みの方にお伝えしておきたいことがあります。境界に古い塀があること自体は、フェンスを諦める理由にはなりません。ただし、どんな塀でも同じ方法が使えるわけではなく、塀の状態を見たうえでの判断が必要になります。
見えない下地を整えて、遊べる人工芝とバーベキューの場所に分ける
続いては、ご家族でバーベキューを楽しむためのスペースです。
平板を敷く場所を掘り下げて、出てきた土を運び出します。そこへ砕石を入れて、プレートでしっかり転圧。

下地が締まったら、高さを見ながら平板を一枚ずつ並べていきます。際の部分はモルタルで仕上げました。

ここ、全部が同じ色ではないんですね。グレーを基調にしながら、色の違う平板を入れてラインをつくっています。こうやって少し変化をつけるだけでも、庭の雰囲気はずいぶん変わりますよね。

そして残った部分を、人工芝の庭にしていきます。まずは、ミニユンボで地面を鋤き取るところから。

人工芝の仕上がりを左右するのは、敷く作業そのものよりも、その下の下地なんです。 一般的にも、表面の土をそのまま残して上からかぶせるより、一度取り除いてから作り直すほうが、あとの手入れは楽になると言われています。
鋤き取ったあとは真砂土を入れて、レベルを見ながら平らに均していきます。散水しながらプレートで転圧し、しっかり締め固めました。


この作業が足りないと、人工芝の上を歩いたときに地面がデコボコしたり、波打ったりしてしまいます。完成すると見えなくなる部分ですが、長く使ううえではとても大事なところなんですね。
下地が整ったら、境目に見切りレンガを据えて、その上に防草シートを敷いていきます。

人工芝を敷けば草が出なくなる、というわけではありません。下地と防草シートを組み合わせることで、これからの草の管理を減らしやすい状態にしていきます。
そしてその上から、人工芝を庭の形に合わせてカット。ウッドデッキ、立水栓、会所マス、室外機など、庭に残したものの形に合わせて一つずつ切り込んで、きれいに納めていきます。
こうした細かい加工を丁寧に行うことで、仕上がりの自然さが変わってきます。同じ考え方で、家の横の北側通路も整えました。
施工後の変化|朝カーテンを開けても人目が気にならず、裸足で出られる庭に
こうして、S様邸のお庭が新しく生まれ変わりました。

植木でいっぱいだったお庭は、かなりすっきりしましたよね。人工芝を広く取ったことで、お子さんが遊べるスペースもしっかり確保できています。

そして道路側に目隠しフェンスを付けたことで、以前気になっていた外からの視線も、気になりにくくなったそうです。高さを詰めていったことで、向かいの公園の景色は残る仕上がりになりました。
管理の面でも変化があります。これまで毎年必要だった剪定と、切った枝の処分。その下から出てくる雑草の手入れ。庭木がなくなったことで、この作業そのものがなくなりました。

完成してからは、朝ごはんをお庭で食べたり、人工芝の上におもちゃを出して遊んだり。お子さんと庭に出る機会が、以前よりぐんと増えたそうなんです。しかも、裸足でそのまま出られます。
公園へ行く機会も以前より減って、ご家族でお庭にいる時間が増えたとのことでした。これ、かなり大きな変化ですよね。
以前は、手入れをするために出ていたお庭が、今ではご家族が普段から使う場所になっています。
お客様の声|想像していたより広く、裸足で出られるのが想像以上に楽

工事後にお話を伺ったところ、まず出てきたのは庭の広さについてでした。
植木がなくなれば広くなるだろうとは思っていたけれど、実際に見ると想像していたよりも広かった。テントを広げたり、プールを出したりもできそうだと、完成してから気づかれたそうです。

「ここは裸足でいるので、想像以上に楽です」
そう話してくださいました。スリッパも置いてはいるけれど、結局そのまま出てしまう。お家の延長のように使えている、ということだと思います。
目隠しフェンスについては、高さを決めるところが一番の心配だったそうです。今回は図面と3Dのパースで見え方を確認しながら進めて、最終的に当初の案より少し高くしました。
その結果、以前のように目が合うことはなくなり、それでいて高すぎないので、向かいの公園の景色はきれいに見えている。ちょうどいい高さに仕上がったと話されていました。

また、近所の方から「きれいになったね」と声をかけられたそうです。家の中から外を見たときの印象も変わったとのことでした。
打ち合わせについても、一つ挙げてくださったことがあります。平板という仕上げ方は、ご自身では思いつかなかったそうなんですね。コンクリートか人工芝か、という二択で考えておられたところに、別の選択肢が加わった形になりました。
奈良県内で目隠しフェンスの後付けや庭リフォームをご検討中の方へ
- 庭木を減らしたら、外からの視線が気になるようになった
- 境界にあるのが古い塀だけで、フェンスを立てられるのか分からない
- 子どもが遊べるように庭を作り直したいが、どこから手をつければいいか分からない
こうしたお悩みは、今回のS様のように、いくつかが同時に起きていることが少なくありません。視線の問題だけを解決しても、庭の使いにくさが残ることもあります。
西原造園では、まず現場の状況を確認したうえで、困っていること、今の庭の状態、これからどう使いたいかを一緒に整理していきます。塀の状態やフェンスの高さのように、実際に見てみないと判断できないことも多いためです。
香芝市をはじめ奈良県内で、目隠しフェンスの後付けや、庭木を減らしたあとのお庭づくりをお考えでしたら、まずはお気軽にご相談ください。無料の現場診断で、今のお庭に合う方法をご一緒に考えます。















