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私は奈良県葛城市で長男として生まれました。
これは、私が高校生だった頃の話です。高校に入学した頃から家計は非常に厳しく、授業料や教材費を支払うことさえ難しい状況でした。自宅のガスが止められたこともあり、次第に「この生活から抜け出したい」と強く思うようになりました。
そして、少しでも家族の助けになりたいと考え、家計を支えるために高校を中退し、働くことを決めました。
その後、家庭の経済状況は少しずつ改善していきました。しかし、私自身は将来について深く考えることもなく、ただ働くだけの日々を送っていました。
そのような生活が変わるきっかけとなったのが、結婚です。結婚を機に、「自分の人生をもっと前向きに変えたい」と考えるようになり、友人と一緒に農業を始めました。
自然の中で作物を育てる仕事に希望を感じていましたが、現実は決して甘くありませんでした。取引先から価格を下げられることが多く、思うような収入を得ることができなかったのです。
やがて子どもが生まれ、生活はさらに厳しくなりました。農業を続けながらアルバイトも掛け持ちし、何とか家族を支えようと必死に働きましたが、状況はなかなか改善しませんでした。農業の売上も低迷し、将来への不安は大きくなる一方でした。
夜も十分に眠れなくなり、不安を紛らわせるために、午後11時に寝て午前2時に起きるという不規則な生活を繰り返していました。それでも先の見通しは立たず、悩み続ける毎日を過ごしていました。
そのような私の様子を見かねて声をかけてくれたのが、妻の兄二人でした。現在の社長と、その師匠にあたる人物です。
二人から「造園業をやってみないか」と誘われました。造園の仕事に対する不安はありましたが、二人の支えもあり、挑戦してみることを決めました。この出来事が、私の人生を大きく変える転機となりました。
当初、私は造園業に対して、公園や公共施設を整備する仕事というイメージを持っていました。そのため、工場勤務のように単調な作業を繰り返す仕事ではないかと不安に感じていました。
しかし、実際に仕事を始めてみると、その印象は大きく変わりました。
私が担当したのは、個人のお客様の庭をつくる仕事でした。目の前のお客様には、「このような庭にしたい」という具体的な希望があります。その一つひとつに応えなければならないという、強い責任を感じました。
お客様の顔が見える仕事には、これまで経験したことのない緊張やプレッシャーがありました。一方で、自分の仕事が誰のために行われているのかを実感できるため、次第に大きなやりがいも感じるようになりました。
お客様と直接向き合い、その期待に応えることに、私自身も喜びを感じるようになりました。完成した庭を見て喜んでくださる姿や、いただいた感謝の言葉は、私にとって何よりの励みになりました。
その経験を重ねるうちに、「これが自分の求めていた仕事のやりがいだったのかもしれない」と思えるようになったのです。
現在、私が大切にしているのは、お客様が快適で居心地の良い庭を楽しめるようにお手伝いすることです。
庭は、単なる屋外の空間ではありません。お客様が毎日の暮らしの中で過ごす、大切な場所です。
その場所で、少しでも負担やストレスを感じることなく、心地よい時間を過ごしていただきたいと考えています。
これからも一つひとつの仕事に心を込め、お客様の暮らしに合った庭づくりに取り組んでまいります。















