雑草がどんどん生えてくる庭を前に、「どうしたらこの状況を根本から解決できるのか」と悩んでいませんか?
特に暑い季節になると、抜いても抜いても雑草が生えてくる——そんな終わりのない戦いに、ストレスや疲労を感じている方も多いはずです。
「防草シートを敷けばいいのでは?」「除草剤って危険じゃないの?」など、ネットで調べれば色々な方法が出てきますが、どれが自分の庭に合っているのか分からない…というのが正直なところではないでしょうか。
さらに、「費用はどのくらい?」「自分でできるの?」「見た目もきれいに仕上げたい」など、解決すべきポイントは一つではありません。
間違った対策を取ってしまえば、時間もお金も無駄になり、逆に雑草が増えるケースも少なくないのが現実です。
この記事では、造園の現場で数多くの防草施工をしてきた私の経験をもとに、「見た目・効果・費用・手間」の4つの視点から、あなたの庭に本当に合った雑草対策の方法を解説します。
どんな庭にも必ず最適なアプローチがあります。雑草の悩みから解放され、手入れがラクでおしゃれな庭を手に入れるために、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を読むと以下のことがわかります:
- 雑草が“根本から生えない”庭にする具体策
- 防草シート・人工芝・固まる土など5つの対策方法
- 各方法の施工難易度・効果・費用の比較
- 見た目と実用性を両立させるポイント
- DIYか業者依頼かの判断基準と費用感

西原造園の代表で職人歴20年以上の現役の造園・庭・外構の職人。施工実績500件以上。施主様の生活背景や状況を理解し戸建ての庭のリフォームをメインに外構・造園・エクステリアプランを作成したり、特にお庭の問題を解決するのが得意。全国紙ガーデン&エクステリアの掲載歴があり、父は一級造園技能士、母は奈良新聞にも掲載された一級造園施工管理技士。仕える事と書いた仕事ではなく、志す事と書いた「志事」をするがモットー。
【方法】雑草対策の庭づくり|防草・除草法の種類と選び方をお庭のプロが分かりやすく解説
雑草対策にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。選び方を誤ると逆効果になることもあるため、自分の庭の環境やライフスタイルに合った方法を選ぶことが非常に重要です。このセクションでは、主要な雑草対策方法5つを、実際の施工現場の視点から具体的に解説します。
手作業で庭の雑草を除去・処理する方法とコツ

「結局、草を抜くのが一番お金がかからないし手っ取り早い」という声をよく耳にします。確かに、即効性があり、無料でできるのが手作業除草の魅力です。とはいえ、たいへんですよね。実は、楽に効率的に行うにはいくつかのコツがあります。
まず、雑草は“根から抜く”ことが基本です。根が残るとすぐに再生してしまうため、スコップや草抜きフォークなどの道具を活用して、根ごと取り除くことが重要です。
youtubeなどを見ていると、根っこまで取らなくていいという情報がありますが、それは雑草の生長点より下で刈ってしまえば生えてこないというものです。しかし、厄介なのは生長点がどこあるのかは目視では分かりません。反対に言うと生長点が残っていれば雑草はまた再発するという事です。
だったら、もう根っこから取ったほうが早いよね!ということで、私の現場経験上は根っこからの草取りを推奨しています。
草取りを楽にするコツは、おすすめのタイミングは雨の翌日や土が湿っている朝。根が抜けやすく、作業効率が格段に上がります。また、水をまいて土を柔らかくしたり、割りばしなどを土にさしてテコの原理で雑草を持ち上げると楽に抜けます。
また、ねじり鎌などの草刈り道具を使うと、効率的に作業が進みます。特にねじり鎌は土を削ぎながら根まで刈り取る事ができるので、おすすめの道具です。
私の現場でも、特定の場所だけ雑草が出るケース(植栽の周辺など)では、除草剤よりも手作業の方が確実に効果が出やすいと判断することがあります。特に多年草のしぶとい雑草には、労力をかけてでも根から処理する価値があります。
ただし、広範囲の庭全体を手作業で維持するのは現実的ではありません。手間と時間を考えると、手作業はあくまで部分的・短期的な対策として取り入れるのが最適です。
除草剤の種類と効果的に枯らす方法|使い方と選び方も解説

「除草剤は手軽だけど、環境や安全性が不安…」という相談も多く受けます。実際、使い方を誤ると植物やペットに悪影響を及ぼすリスクがあるため、選定と使用法には注意が必要です。
除草剤には液体タイプ・粒剤タイプ・茎葉処理型・土壌処理型などの種類があります。即効性を求めるなら液体タイプ(グリホサート系)、持続性を求めるなら粒剤タイプ(土壌処理型)がおすすめです。
私の経験では、駐車場のすき間やブロックの目地など、人が頻繁に触れない場所には粒剤型を使い、花壇まわりや植栽近くでは局所的に液体型を散布することで、安全性と効果のバランスを取っています。
また、雑草が生えてくる前や生え始めは顆粒の除草剤を使って、庭の草がボーボーで、激しく生えているときは液体の除草剤で一度枯らしてから粒剤を撒くと効果的です。
注意点としては、風の強い日に撒かない・散布後に雨が降らないタイミングを選ぶ・必要以上に多量散布しないこと。このあたりを守るだけで、植物や土壌へのダメージを最小限に抑えることができます。

防草シートの種類と選び方|施工時の注意点も解説

防草シートは、庭の雑草対策を行う上で、手間を減らしつつ長期間にわたって雑草を防ぐための非常に有効な手段です。ただし、ホームセンターの安価なシートでは数年で劣化・破れが発生するため、選び方と施工方法が肝心です。
シートには主にポリエステル系・ポリプロピレン系・高密度織布タイプなどがあり、施工現場でおすすめするのは高密度の耐候性タイプです。特に、5年~10年の耐用性が保証されたものを選ぶことで、張り替えの手間を大幅に減らせます。
私の現場では、防草シート単体での施工は基本的に行いません。上から砂利や人工芝などを敷いて紫外線による劣化を防ぎつつ、見た目も自然に仕上げるのが定番の施工スタイルです。
失敗例としてよくあるのが、シートのつなぎ目にすき間ができてそこから雑草が出てくるケース。これを防ぐには、10cm以上の重ね貼りとピン留めを15~20cm間隔で行うことが重要です。
また、壁際から雑草が生えてくることがありますが、これに関しては、防草シートを少しだけめくって、顆粒の除草剤を撒いておけば、自然にかれていきます。スギナなどにも顆粒の除草剤は効果的なのでおすすめです。

砂利で雑草を抑える方法|防草効果を高める方法と注意点

「雑草対策をしたいけれど、コンクリートのような無機質な仕上がりにはしたくない」
そんな方に選ばれるのが、砂利を使った防草対策です。自然な見た目とコストの手軽さに加えて、施工の自由度が高くDIYにも向いている方法ですが、正しい敷き方や素材選びを誤ると、草が再発するリスクもあるため注意が必要です。
砂利による雑草対策の基本は、防草シートとの併用が前提です。砂利だけでは、土に光が届いてしまい、隙間から草が再生する確率が高くなります。実際、私の施工現場でも「砂利を敷いたのに草が出てきた」という相談の多くは、防草シート未使用が大半です。
また、砂利自体にも注意点があります。実は、搬入時の砂利には細かい土が付着していることが多く、これが雑草の発芽床になるケースがあるのです。特に赤ジャミ(赤玉系)や錆砂利などは、土気を多く含み、草の温床になりやすい傾向があります。
防草シートを敷いて砂利を撒いたけど雑草が生えてきたという原因の一つがこの砂利による土気です。
私の現場では、草の再発を極力防ぎたいエリアには、砂利を洗ってから搬入するケースもあります。水で洗うことで土気を取り除き、シート上に雑草の“エサ”となる要素を残さないという考え方です。ただしこれは、相当な労力と水の消費を伴う作業なので、予算や手間と天秤にかけて判断する必要があります。
砂利を敷設する厚みは最低3cm、理想は5cm以上を確保します。薄いと歩行で防草シートが露出し、劣化が進む原因になります。砂利の粒径は13~20mm程度が歩きやすさと防草効果のバランスが良いです。
最後にもう一つ重要なのが、砂利の“沈み込み”に対する定期的な補填メンテナンスです。
砂利は物理的に消えるわけではありませんが、歩行や雨、霜柱などの影響で地面に押し込まれ、徐々に土に埋もれていく現象が起こります。とくに防草シートを敷かずに施工した場合、砂利が沈み、土が浮き出てくることで雑草の発芽条件が整ってしまうため、防草効果が大きく低下します。
砂利による雑草対策は、防草シートとの併用は必須と思っておいた方がよいでしょう。また、素材選びと下地施工の精度、そして土気の管理で効果が大きく変わります。“敷くだけ”で終わらせず、“敷く前”と“敷いた後”のケアまで設計に含めることが、防草成功のポイントです。

固まる土で雑草を防ぐ庭づくり|おしゃれと防草効果が両立する素材

「コンクリートほど味気なくなく、自然な風合いも楽しみたい」という方に人気なのが、まる土(真砂土系舗装材)です。特殊な土に水をかけるだけで施工後に固まり、景観と歩きやすさを確保しつつも雑草の抑制効果が高いのが魅力です。
現場で採用するケースとしては、玄関アプローチ・庭の通路・犬走り部分・植木の植え込みの中など「土感を残したいが草は防ぎたい」場面が多いです。私が施工したお宅でも、「和モダンの雰囲気にピッタリ」と非常に満足された例があります。
施工時のポイントは、下地の転圧と水の加減。特に水を加える量が多すぎると表面が割れやすくなるため、説明書どおりの分量と手順を守る必要があります。
デメリットとしては、完全な舗装材ではないため、自転車や車の出入りが多い場所には不向きという点。また、施工にはある程度のコツと道具が必要なので、DIY初心者には難しい場合もあります。
それでも、ナチュラルな仕上がりと高い防草効果の両立を求める方には、非常におすすめできる選択肢です。特に、他の素材と組み合わせて部分使いすることで、より魅力的な庭づくりが可能になります。

人工芝で雑草対策|防草効果と失敗しない注意点を解説

「草取りの手間をなくしたい」「見た目もきれいに保ちたい」そんな悩みを一度に解決できる方法として注目されているのが、人工芝による雑草対策です。
防草効果に加えて、管理のしやすさやデザイン性からも人気が高く、DIYにも対応できる手法として支持されています。ただし、効果を最大化するにはいくつかの“落とし穴”を避ける必要があります。
人工芝による雑草対策の成功ポイントは、“人工芝単体では防草にならない”という前提の理解です。実際の施工現場では、必ず防草シートとの併用を基本としています。
というのは、防草シートを敷かずに人工芝だけを施工すると、芝のすき間や水抜き穴から草が突き抜けてくることが非常に多く、結果的に「一見、見た目はきれいでも草が生えてる!」という状態になります。
なので、人工芝を敷くときは防草シートとセットで敷くことが大切なわけです。
そしてこの防草シートをしっかり機能させるために必要なのが、下地処理の精度です。まず地盤は、整地・転圧して凹凸をなくすこと。これが不十分だと、芝がたわんだり、水が溜まって早期劣化の原因になります。
次に選ぶ人工芝は、パイルの長さだけでなく、裏地の強度・透水性・紫外線耐性も必ず確認しましょう。安価な製品は2~3年で色褪せたり、めくれや剥離が発生しやすくなります。
私の現場では、歩行頻度・日当たり・用途(子ども・ペットの有無)などに応じて芝のスペックを変えてきました。これにより“防草+快適性+長寿命”の3つを両立さた施工が実現できています。
また、ジョイント部の処理とピンの打ち方(端部と中心で適切に固定)も、耐久性を大きく左右します。特にDIYでは、ピンの打ち漏れやズレが雑草発生・浮きの原因になるため、完璧に仕上げるのは難しいです。
人工芝は、正しく施工すれば“草取りゼロで見た目が長持ちする快適空間”を作れる強力な対策です。DIYで行う場合は、準備・資材選定・下地施工の3点を丁寧に進めることが成功の鍵です。

花壇をおしゃれに雑草対策|マルチング材とウッドチップの使い方

「花壇まわりを雑草対策したい…でも見た目もおしゃれにしたい」
そんな方におすすめなのが、マルチング材やウッドチップを使った雑草対策です。これは、植栽を生かしながら雑草の発生を抑える方法で、おしゃれでナチュラルな景観づくりとも相性が良いのが特徴です。
マルチング材とは、土の表面を覆う素材全般のこと。代表的なものとして、ウッドチップ・バークチップ・竹チップ・バーク堆肥・軽石などがあり、それぞれ見た目や効果、耐久性が異なります。
現場で最も多く採用されるのはバーク堆肥とウッドチップ(樹皮や木材を細かく砕いたもの)。自然な風合いがあり、花壇の植栽との相性が良い上、雑草を抑える効果も期待できます。また、土の乾燥や温度変化も緩和され、植物の生育環境にもプラスに働きます。
ただし、ウッドチップをそのまま敷くだけでは、雑草の抑制効果は限定的です。効果を高めるには、不織布タイプの防草シートを下に敷いた上でウッドチップを厚さ5cm程度で敷くことがポイント。これにより、雑草の光合成を阻害しつつ、シートの劣化も緩和できます。ただし花壇の植え込みの中は防草シートを敷かずにマルチング剤だけで敷いた方が植え替えなどの管理が楽です。
注意点としては、経年劣化や腐食によって2~3年で交換が必要になる点。とくに湿気が多い地域では分解が早まるため、定期的な補充が必要です。また、防火対策として、乾燥期は火気を近づけない配慮も重要です。
私の現場では、特に玄関横の植栽ゾーンや小規模花壇に採用することが多く、見た目・効果・環境負荷の少なさの三拍子がそろったバランスの良い選択肢としてご提案しています。

グランドカバープランツで雑草対策|おすすめ植物と選び方

「雑草を抑えながら、お庭の緑も楽しみたい」
そんな希望に応えてくれるのが、グランドカバープランツによる雑草対策です。これは、地表を広がるように覆う植物を植えることで、雑草の生えるすき間をなくす自然な対策法です。
グランドカバーの魅力は、防草効果+景観の美しさ+土壌保護効果の三重効果があること。具体的な植物としては、以下のような種類がよく使われます:
- リッピア(ヒメイワダレソウ):日向向け・成長が早く、防草力が非常に高い
- クラピア:リッピアの改良版・耐踏圧性や繁殖力に優れる
- タイム類:香りが良く、洋風の庭と相性抜群
- セダム類(マンネングサ):乾燥に強く、ローメンテナンス向き
- アイビー・ツルニチニチソウ:日陰でも育ち、カバー力が高い
私がこれまでに多く採用したのは、リッピア(クラピア)。特にリッピアは1年で地面をほぼ完全に覆う繁殖力があり、草取りが一切不要になるケースもあるほどです。
ただし、グランドカバーにも注意点があります。完全に雑草がゼロになるわけではなく、初期の定着までにある程度の管理が必要です。また、種類によっては他の植栽を圧倒するほど繁茂するため、使う場所を選ぶ判断力も必要です。
自然な雰囲気を大切にしたい方や、環境への配慮を重視する方には、グランドカバープランツは非常に優れた雑草対策になります。植物選びに迷った場合は、日当たり・土質・使用頻度などをプロに相談してから選ぶと失敗が少なくなります。

レンガ舗装の雑草対策|防草効果を高める敷き方と注意点

「雑草を抑えたいけど、せっかくなら庭の見た目も良くしたい」――そんな方にとって、レンガ舗装は雑草対策と景観性を両立できる選択肢のひとつです。
ナチュラルな雰囲気を活かしながら、地面をしっかりカバーすることで雑草の発生を抑える効果があり、洋風ガーデンや自然調の庭にもよく馴染みます。ただし、レンガは素材の特性上、敷き方や目地の処理を間違えると草が生えやすくなるという注意点もあります。
レンガ舗装による雑草対策のメリットは大きく3つあります。
- 広範囲に地面を覆うことで日光を遮り、雑草が育ちにくい環境をつくれる
- 適切に施工すれば半永久的に防草効果が持続する
- 見た目のデザイン性が高く、庭の雰囲気づくりにも貢献できる
一方で、目地から雑草が生えてくる可能性があります。そこで、防草性を高めるためには、レンガ下層はバサモル(水気を少なくしたモルタル)+クラッシャーラン+転圧の下地構成が不可欠です。さらに、目地には固まる砂や、珪砂を充填し、雑草の発芽を物理的に抑える施工が推奨されます。
DIYでは下地処理を省いたり、土(残土)で目地を埋めるケースもありますが、これでは数ヶ月で草が顔を出すことが多く、かえって手入れが増える原因になります。特にレンガは目地幅が広くなりやすいため、すき間の処理に対する意識が防草効果を左右します。
レンガ敷きをしたのに雑草が生えてくる原因の多くは、下地が土の状態である事と、その上目地が広い、さらにレンガ敷きの横のお庭の土が流れ込んできている事が主な原因です。
下地処理を行えば、下地自体がアルカリ性の素材(クラッシャーランなど)なので、雑草が生えにくい環境となります。
見た目と機能のバランスを重視したい方にとって、レンガ舗装は“おしゃれで雑草が生えにくい庭”を実現する有力な手段です。
ただし、その効果を最大限に活かすためには、草を防ぐ構造を前提にした施工設計が重要です。DIYでも取り入れやすい方法ではありますが、防草性と美観を両立したいなら、施工経験のある専門業者に相談するのも一つの選択肢です。

石やロックガーデンでおしゃれに雑草対策|防草効果と敷き方のコツ

「手間をかけずに雑草を抑えたい。でも、人工物ばかりは嫌」
そんな方におすすめなのが、自然石やロックガーデンを使った防草スタイルです。石の重さと光を遮る効果で雑草を抑えるだけでなく、自然の質感や色合いが庭の雰囲気を引き立てるため、“おしゃれに見える雑草対策”としても人気です。
この方法のポイントは、ランダムに配置する“見せる石”と、敷き詰める“抑草材としての石”を使い分けること。私の施工では、下地に防草シートを敷いた上に、天然石や溶岩石を組み合わせて配置することで、デザイン性と機能性を両立させています。
また、石と石のすき間から雑草が生えないようにするには、粒の細かい砂利や真砂土などで隙間を埋める処理が効果的です。
それでも空間が広く残る場合や、見た目のアクセントも加えたい場合には、乾燥に強いセダム系の植物を“意図的に植える”という方法もあります。
セダムはグランドカバーとしても使われる植物で、雑草を抑えると同時にロックガーデンの景観に彩りを添えてくれます。
注意点としては、敷き方が雑だと「隙間から草が出る」「石が動いてしまう」などの問題が起きやすいこと。地面の転圧と配置計画をきちんと立てることが成功のカギです。
石材の種類によっては高額になることもあるため、見せ場だけ石にして、周囲は砂利や植栽でコストを抑えるというハイブリッド構成もおすすめです。現場でも、「おしゃれにしたいけど予算が…」というお客様にはこの方法を提案しています。
ロックガーデンは、ナチュラルで乾いた雰囲気の庭づくりと相性がよく、雑草対策と景観づくりを同時に叶えたい方にぴったりの方法です。

タイルで雑草を防ぐ方法|防草効果と庭での使いどころ・敷く場所を解説

「手入れがラクな庭にしたい。でも無機質になりすぎるのはちょっと…」
そんな悩みに応えるのが、タイル舗装による雑草対策です。完全に雑草を遮断できるほどの遮光性と密閉性があり、日常的な手入れがほぼ不要になります。
特に有効なのは、テラス・アプローチ・洗濯物干しスペースなど、日常的に人がよく通る場所です。見た目もスタイリッシュで掃除がしやすく、雨の後でも泥はねがありません。私の現場でも、「雑草だけでなく実用的にお庭を使いたい」というご家庭に最適な提案として採用しています。
特に1回で洗濯物を干せるようにしたいという方にタイルデッキはお勧めです。
タイル施工の防草効果を高めるには、プロの施工が技術が必要です。というのは土の上にタイルを置くだけだと割れてしまうからです。
また、DIYでは難易度が高く、タイルの割れやすさ・排水問題なども含めて施工ノウハウが求められるため、プロに依頼するケースがほとんどです。
また、広範囲に敷くと冷たく、無機質な印象が強くなりすぎることもあるため、緑や天然素材との組み合わせでバランスを取るのがポイントです。
タイルは、機能性と美観を両立させながら、完全に雑草の悩みを絶ちたいエリアに最適です。特にメイン導線や掃除のしやすさを優先する家庭では、高い満足度が得られる対策法です。

コンクリートで雑草対策|防草効果と駐車場のすき間から生える草の対処法

「もう絶対に雑草を生やしたくない!」という声は、実際に多くの施主さまから寄せられるご相談のひとつです。防草対策の中でも“最強の手段”とも言えるのがコンクリート舗装。物理的に地面を密閉することで、最も高い雑草抑制効果を得られる方法です。
コンクリートの最大のメリットは、防草効果が圧倒的に高く、施工後の手間がほぼゼロになることです。特に駐車場やアプローチなど、使用頻度が高く雑草の管理がしにくい場所では、半永久的に雑草を封じ込めるという点で非常に有効です。
ただし、完全に隙間をなくす施工がされていない(スリットがある)場合や、亀裂が入って割れてしまった箇所からは、年数とともに草が生えてくることがあります。コンクリートを敷いたのに草が出てくるケースのほとんどは、コンクリートの十分な厚みが取れていない(ほぼモルタル)、メッシュ筋などをしいていないというミスが原因です。
また、最近特にご依頼が多いのは、スリットなど、「駐車場の隙間から生える雑草を何とかしてほしい」や「タイヤに乗る所だけがコンクリートだけど、それ以外のところから雑草が生えてくる。」というご相談です。
そのため、ご相談ではコンクリートを打つ場合は、基本的にコンクリート施工の際は全面コンクリートにすることをおすすめしています。
一見スリットは確かにおしゃれではありますが、あなたが特に臨んだものではない場合、スリットは作らずにコンクリートを打った方が良いです。管理の面ではあまり良い事がないので。
とはいえ、コンクリートは強固な反面、無機質で殺風景な印象になりやすいという声もあります。その場合は、刷毛引きやレンガや、自然石との組み合わせなどで、見た目にアクセントを加えることで、おしゃれさと実用性を両立することが可能です。
コンクリートによる雑草対策は、徹底的に草を封じたい方や、管理が難しい広いスペースに特に有効な手段です。ただし、「草が出ないようにするための設計」と「すき間への細かい配慮」を前提に考えることが、真に効果的なコンクリート施工の条件と言えるでしょう。

【費用・依頼】雑草対策の費用比較|DIYと業者依頼の選び方と注意点
雑草対策を進めるうえで多くの方が気になるのが、「いくらかかるのか?」「自分でやるべきか、業者に頼むべきか?」という費用面の判断です。このセクションでは、DIYと業者依頼の費用感や特徴を比較し、賢い選び方のヒントをお届けします。
DIYで行う庭の雑草対策費用と必要な道具とは?
自分で雑草対策をする場合のメリットは、やはり初期費用を大幅に抑えられる点にあります。しかし、その分、手間と精度が仕上がりに直結するため、正しい知識と準備が欠かせません。
まず、代表的なDIY対策とその費用感をざっくり紹介すると、以下のようになります(10㎡前後の施工を想定):
- 防草シート:中品質で1本約7,000~20,000円
- 砂利:1㎡あたり2~3袋で約3,000~6,000円
- 固まる土:1㎡あたり約3,000~5,000円
- 人工芝(中品質):1本約8,000~12,000円
- 手作業除草道具:草取りフォーク、スコップ、軍手などで1,000~3,000円
実際の現場でDIYサポートをした経験から言うと、総額は5,000円~30,000円程度で収まることが多いです。ただし、一度に広範囲を施工しようとすると手間と体力が想像以上になるため、部分的な施工から始めるのが現実的です。
また、施工品質によっては半年〜1年で雑草が再発生するケースも多く、結果的に再施工でコストがかさむ場合も。特に防草シートは安物を選ぶとすぐに破れ、やり直しになるため、費用を抑えるにしても“安物買いの銭失い”にならないよう注意が必要です。
専門業者に依頼する庭の除草作業|メリットとデメリットを比較
業者に依頼する場合の最大のメリットは、精度と持続効果の高さです。現場での施工経験をもとに判断・対策してくれるため、雑草の種類・発生源・日照条件・水はけまで含めた総合的な防草設計が可能になります。(ただし雑草対策の知識があまりない業者さんもいるので注意が必要です)
例えば、私の現場でも「雑草が多いから全部コンクリートにしたい」というご相談があった際、実際に確認すると勾配がとれず、コンクリートだと水たまりができてしまう恐れがあったため、コンクリート平板を使う事で雑草対策にもなりながら、見た目も水はけ問題も改善したという事例がありました。
業者に依頼する主なメリットは以下の通りです:
- 施工精度が高く、効果が長持ちする
- 現場状況に合わせた最適な素材・工法が選べる
- 時間や手間を一切かけずに済む
一方で、デメリットも存在します:
- 費用が割高になる
- 一部の業者では見た目やデザインに配慮しない施工もある
- 営業的な提案で過剰な施工や不要な工事を勧められるリスク
- 雑草対策に対する知識が浅い・もしくは甘い業者もいる
そのため、業者に依頼する場合は、施工事例の写真・使用資材の明記・費用明細の透明性はもちろん、雑草対策に関する知敷が具体的にあるかどうか?を重視するのがポイントです。「草が生えない=防草シートを敷いとけばいいでしょ」と安易に考え、ただ防草シートを敷くだけの業者も少なくありません。こういった業者さんにあたってしまうと、施工が甘く雑草が生えてきて、再工事しないといけなくなる可能性があるので、知識があるかどうかはチェックしておきましょう。
雑草対策を業者に依頼する場合の費用相場と見積もりのコツ
業者に依頼した場合の費用相場は、対策内容と施工面積、下地処理の有無で大きく変動します。目安としては以下のとおりです(10㎡あたり:下処理は別途):
- 除草作業(手作業+薬剤):10,000円~25,000円
- 防草シート+砂利敷き:9,000円~20,000円
- 人工芝+防草シート:10,000円~28,000円
- 固まる土施工:6,000円~10,000円
- コンクリート舗装:7,000円~13,000円
見積もりを取る際のコツは、「価格の比較がしやすいかどうか」ではなく、何がどこまで含まれているかの“内訳の明確さ”があるかどうかが重要です。
一見「一式」「面積ごとの単価表記」は比較がラクに思えますが、整地費・残土処分・防草シート施工・縁取りなどが別途になっているケースも多く、あとから追加費用が発生するリスクがあります。
金額だけで判断するのではなく、各項目の明細が明記されているか・疑問点に丁寧に答えてくれるかといった業者の姿勢そのものも、大きな判断材料になります。
さらに、私の経験上、初回相談時に“雑草対策+見た目や動線も改善したい”という意向を伝えると、全体最適の提案をしてくれる業者が多い傾向にあります。反対に、「とにかく草が生えなければいい」とだけ伝えると、景観を無視した味気ない施工になる可能性もあるので要注意です。
複数社から見積もりを取ることも重要ですが、価格だけでなく、提案力・施工品質・アフター対応まで含めて比較することが、後悔しない業者選びのカギになります。
【実践のコツ】雑草対策を失敗しないためのポイントと実践方法
雑草対策は「やれば終わり」ではなく、庭の環境や雑草の種類に応じて、適切な方法とタイミングを見極めることが重要です。このセクションでは、よくある失敗の原因や、複数の方法をどう組み合わせるか、さらに環境に配慮した選び方など、実践に役立つコツを具体的に解説します。
雑草の種類別対策ガイド|草の特徴に応じた効果的な駆除方法とは?

「除草してもすぐにまた生えてくる…」と感じている方は、雑草の種類ごとに異なる対策が必要だという点を見落としている可能性があります。雑草は大きく分けて、「一年草」と「多年草」、「地下茎型」の3タイプに分類できます。
一年草(オヒシバ、スズメノカタビラなど)は、種から発芽して1年以内に枯れる雑草で、発芽前に防草シートを敷いたり、土壌処理型(顆粒)の除草剤を使うと効果的です。
多年草(タンポポ、カタバミなど)は、根が残る限り翌年以降も繰り返し再生するタイプで、根ごと除去するか、グリホサート系除草剤のような茎葉処理型(液体)が有効です。
さらにやっかいなのが、地下茎型(チガヤ、スギナ、ドクダミなど)。地下茎が地中で広がるため、一部だけを除去しても再生しやすい厄介な雑草です。このタイプには、固まる土やコンクリートなどの物理的封鎖をセットで行うのが効果的です。
私の施工経験でも、スギナやチガヤが大量に繁殖していた現場では、どれだけ雑草対策を行っても壁際などから生えてくるほどしつこいですこの場合は、生えてきた個所に顆粒の除草剤を撒くと効果的です。防草シートをちょろっとめくって除草剤を撒いく。すると数か月生えてこなくなり、これを1年.2年程度繰り返すとスギナがほとんど生えてこなくなったという経験があります。
雑草対策をしたのにスギナやチガヤに悩まされている方は、除草剤を有効活用することをお勧めします。
雑草対策はいつが最適?除草・防草のタイミングで効果が変わる

「草が生えたから除草剤を撒く」というやり方では、タイミングを外して効果が薄れてしまうことがよくあります。雑草対策は“いつやるか”が非常に重要です。
除草作業のベストタイミングは、春先(3・4月~5月)と秋口(9~10月)です。
春(3〜5月):発生前に叩く“予防的除草”のタイミング
春(3〜5月)は、多くの雑草が芽を出し始めるタイミングです。この時期に除草を行えば、雑草が成長して種をつける前に駆除できるため、繁殖を未然に防げます。
この時期のタイミングで対処すれば、その年の再発をかなり抑えることが可能です。また、発芽直後は根の張りも浅いため、地表の軽い作業だけでも効果的に抑草できるのが春除草の強みです。
秋(9〜10月):冬越しの芽を減らす“抑制除草”のタイミング
一方、秋は成長期を終えた草が種をつけたり、地下茎で越冬準備を始める時期です。ここで除草を行うことで、“翌春の発生量を減らす”抑制効果が得られます。
特に多年草や宿根草系の雑草には効果的で、放っておくと来年さらに増える草を未然に食い止めることができます。
地下茎型の雑草には、秋に根に栄養を蓄える時期に除草剤を使うと、高い効果が期待できます。逆に真夏は植物の活動が旺盛な分、除草しても再生スピードが早く、労力の割に効果が薄くなることもあります。
私の現場では、「今すぐなんとかしたい!」という要望を受けた場合、ただ草刈りをするだけなく、土を一気に鋤取り、土の中に含まれた種ごと撤去します。これにより、結果として長持ちしやすい施工が可能になるため、非常に高い満足度をいただいています。
とはいえ、管理を楽にするには季節や雑草の状態を見極めて、タイミングを制することが防草成功の近道です。

雑草対策は組み合わせがカギ|複数の防草方法をどう使い分ける?

ここまでさまざまな雑草対策を紹介してきましたが、「結局どれが一番いいんだろう?」と感じたのではないでしょうか。
実は、雑草対策は“防草効果の強さ”もさることながら「その場所をどう使いたいか」に合わせて選ぶことも重要です。
たとえば、人がよく歩くアプローチなら耐久性と掃除のしやすさを優先してタイルやコンクリート。子どもが遊ぶスペースなら柔らかくて安全な人工芝。植物を植える場所は、根に優しいウッドチップやマルチング材が適しています。
そして、普段はあまり立ち入らない建物際や裏庭には、できるだけ手間のかからない砂利+防草シートなど。
このように、“防草効果”という視点だけでなく、「どう使うか」「何を重視するか」から逆算して対策を選ぶことが、本当に長く快適な庭づくりにつながるのです。
私がご相談を受ける中でも、「全部コンクリートにしたけど、見た目が無機質すぎて後悔した」「砂利にしたけど、歩行導線に不向きだった」といった声を多く聞いてきました。防草法の選び方ひとつで、庭の使いやすさも満足度も大きく変わってきます。
雑草を抑えるのは“目的”ではなく、“暮らしやすい庭にするための手段”。だからこそ、1つの方法にこだわらず、エリアごとに適した対策を組み合わせる“設計の視点”が大切なのです。
自然にやさしい雑草対策の選び方|ペット・子どもがいても安心な方法とは?
「除草剤を使いたくない」「子どもやペットが庭で遊ぶから、安全性が心配」
こうした声を現場でも多くいただきます。自然や健康に配慮した防草方法は、素材や施工の選び方次第で十分に実現可能です。
まず避けたいのは、除草剤の大量散布ですよね。中にはペットが舐めることで体調を崩すリスクのある成分も含まれているため、使用は最小限に、かつ人や動物が触れにくい場所に限定するのが理想です。
そのうえで、安全性の高い方法としておすすめなのが:
- クラピア・リッピアなどのグランドカバー植物
- 固まる土や真砂土系舗装材(自然土ベース)
- 人工芝
私の現場では、小さなお子さんが裸足で遊ぶ庭や、犬が走り回るスペースでは防草シート+人工芝を推奨しています。これにより、見た目も柔らかく、安全性も高い庭が実現できます。
また、固まる土の舗装は、ペットのウンチやおしっこの処理が楽という事もあげれらます。とはいえおしっこに関してはしみこんでいくので注意が必要です・
環境と安全に配慮した雑草対策は、「防草効果が低いのでは」と思われがちですが、適切に組み合わせれば十分な効果を発揮し、かつ見た目も柔らかく仕上げることが可能です。信頼できる素材を選び、“安全・安心・効果”を同時に叶える設計を目指しましょう。

【日常管理】庭の雑草を増やさない維持管理テクニック
どれほど丁寧に雑草対策をしても、日々の管理が不十分だと再び雑草は増えてしまうものです。特に季節の変わり目や施工後2〜3年経過したタイミングでは、維持管理の差が結果に大きく表れます。このセクションでは、雑草を“発生させない”ための日常的な工夫と管理方法を具体的に紹介します。
庭の雑草の手入れ方法|日常のメンテナンスで雑草を増やさない工夫

雑草対策をしても、時間が経つと「また草が出てきた…。」という事もよくあります。ただ、それは防草方法が間違っていたのではなく、“ほんの少しのほったらかし”が草の再発を招いてしまうケースが多いのです。
正直なところ、どれだけプロが雑草対策を行ても草をゼロにすることは難しいものです。ただ、“増やさない”ための工夫を日常の中に取り入れることで、劇的に管理が楽になります。
たとえば、壁際から生えてくるスギナなどは、法てとくと繁殖してしまうので、年に1回か2回除草剤を撒いておくだけでも大きな差が出ます。
草取りを頑張るのではなく、“草が育ちにくい状態”をキープすることを目指すことで、劇的に管理が楽になります。毎日手入れする必要はありません。2か月に1回でも、後から大量の草に悩まされる手間を大幅に減らすことができます。
雑草の発生を予防するための工夫|防草・抑草の基本を知ろう
「雑草を抜いてもキリがない…」という状況を根本から改善するには、雑草が育ちにくい環境そのものを整えることが大切です。いわば、“雑草の生存条件”を断ち切ることで、草がそもそも生えにくくなります。
雑草が発芽・成長するために必要なのは、主に以下の3要素です:
- 光(太陽光)
- 水分(雨・湿気)
- 土壌(露出した地面や有機物)
この3要素を断つように設計・管理することで、自然に草が生えにくい状態をキープできます。たとえば、防草シートや人工芝は「光」と「土壌」を遮断しますし、コンクリートは「水分」まで制限します。
また、余った土や腐葉土を庭の隅にまとめて放置するのもNG。そこから雑草の種が飛散し、他のエリアに拡がってしまうケースもあるため、使わない土は袋詰めして処分するか、草の出ない場所に保管するのが安全です。
加えて、除草剤の使用を最小限にとどめたい方は、“抑草”という視点を持つことが重要です。たとえば、グランドカバー植物で光を遮ったり、ウッドチップで地面を覆う工夫など、雑草の発芽環境そのものをコントロールする意識がポイントになります。
維持管理のコツは、“見えないところまで気を配ること”ではなく、“雑草が育ちにくい構造をつくること”です。構造を工夫すれば、日々の手間を最小限に抑えつつ、美しい庭を長く保つことができます。
【Q&A】雑草対策の疑問を解消|庭の防草に関するQ&A集
雑草対策を検討・実践する中で、多くの方が抱える疑問や不安は共通しています。このセクションでは、現場で実際によく受ける質問をピックアップし、プロの視点からわかりやすく解説します。基本から応用まで、あなたの悩みにしっかり答えます。
- 防草シートの上に雑草が生えるのはなぜ?完全に防げないの?
防草シートは光と土の遮断によって雑草を抑制する仕組みですが、表面に土が堆積し、その上に種が飛んで根付くケースがあります。また、シートの継ぎ目やピンの隙間から突き抜ける雑草もあるため、下地の処理と定期清掃が重要です。完全にゼロにするのは難しくても、施工精度とメンテナンスで発生量を大幅に抑えることは可能です。
- 雑草対策をしても、隣の空き地や道路から草の種が飛んできませんか?
はい、そのリスクは常にあります。雨・風や鳥、動物などが種を運んでくるため、外部からの侵入を完全に防ぐのは不可能です。そのため、庭の“土の露出面”を極力減らすことが最も効果的な対策となります。定着を防ぐためにも、早期発見・即除草の習慣づけが結果的に手間を減らします。
- 雑草の上にそのまま砂利を敷いても大丈夫?
NGです。草を残したまま砂利を敷くと、その下で腐敗・再生・拡散の温床になります。また、草が再生して砂利の隙間から突き抜けてくるため、施工しても見た目がすぐに悪くなります。必ず事前に草を除去し、可能であれば防草シートを併用することが基本です。
- 除草剤は環境や健康への影響があると聞きました。安全な使い方は?
正しく使えば大きなリスクは抑えられます。主成分(例:グリホサート)は土中で分解されるタイプが多く、選び方と使用方法に注意すれば比較的安全といわれています。ポイントは以下の通り:
- 必要な箇所にのみ使用する(全面散布は避ける)
- 風のない日、朝夕など気温が安定している時間帯に撒く
- 散布後しばらくはペットや子どもを近づけない
それでも不安が残る場合は、天然系除草剤や物理的な防草対策(シート・固まる土など)を優先しましょう。
- 業者に依頼した後でも草が生えてきた…これって失敗?
一概に“失敗”とは言い切れません。雑草対策は自然を相手にする作業である以上、完全にゼロにするのは現実的に難しいのです。ただし、砂利をよけたら、防草シートの貼り方が適当だったなどはよくあるため、保証対応や再施工の相談をしてみるとよいでしょう。
- DIYでできる雑草対策って、初心者でもできますか?
はい、内容と規模によりますが、部分的な対策(小面積の防草シート+砂利敷きなど)は十分可能です。ただし、防草効果を長持ちさせるには“整地・転圧・設置方法・隙間処理”など、初歩的だけど重要な手順を省略しないことが重要です。
私のアドバイスとしては、まず1㎡だけ試してから、必要な道具・手間・コツを把握してから全体に広げるのが賢い進め方です。無理に広範囲を一気にやろうとせず、分割して少しずつ改善する方が失敗が少ないです。
【実例紹介】雑草対策と庭リフォームの成功事例
雑草対策を施した庭が、どのように変化し、どれほど手入れが楽になったのか——このセクションでは、実際に施工したお客様の事例をもとに、防草対策がもたらす具体的な効果や工夫を紹介します。見た目・メンテナンス性・コストなどのバランスをどう取るかの参考にしてください。
雑草だらけの庭をリフォーム|防草シート+砂利でスッキリ空間に 奈良県奈良市F様邸

施工前は、膝丈ほどまで草が伸び、子どもが庭に出たがらなくなったというご相談から始まりました。草を抜いても数週間で元通り。夏場は蚊も多く、虫嫌いのご家族にとっては“庭=使えない空間”になっていたのです。
この現場では、全面の草を除去し、転圧・整地をしっかり行ったうえで、防草シートを敷設し、上に3cm以上の厚みで砂利を敷き詰める方法を採用しました。遮光率95%以上の高密度シートを使い、シートの端部・継ぎ目・ピンの位置にも徹底的に配慮しました。
施工後は、見た目がスッキリし、歩く音も心地よい空間に変化。お客様からは「ゴミ出しや洗濯物干しのたびに気分が上がるようになった」「週末の草取りがゼロになって助かった」とのお声をいただきました。
維持コストもほぼゼロで、雑草の再発は2年経ってもほぼ皆無。見た目と実用性の両立を狙うなら、防草シート+砂利敷きは鉄板の組み合わせです。

芝生が雑草だらけでリフォーム|防草シートと砂利で草の管理をゼロに 奈良県奈良市T様邸

ご相談いただいたのは、「芝生の管理が大変」「草もどんどん生えてくる」「水はけが悪くて靴が汚れる」とお悩みだったT様邸のお庭です。これまで長年にわたりご自身で芝の手入れを続けてこられましたが、管理の限界を感じてのご依頼でした。
今回は、天然芝をすべて撤去し、雑草の発生と水たまりの両方を改善する防草設計を実施。地面の高さを調整しながら転圧・整地をしっかり行い、水はけを意識した緩やかな勾配を確保。さらに、防草シートを敷設したうえで、砂利を厚めに敷き詰めて仕上げました。
施工後は、雑草がほとんど生えなくなり、「草引きのストレスがゼロになった」「洗濯物を干すときも足元が気にならなくなった」と、生活面での満足度も非常に高くなりました。
芝生=美しい庭というイメージを持たれる方も多いですが、管理や水はけの課題がある場合は、素材を見直すことで実用性と快適性を大きく高めることができます。

雑草対策で手入れがラクに!おしゃれにガーデニングが楽しめるようになった事例 奈良県大和郡山市T様邸

「足腰がつらくなってきて草引きが大変…でも庭に出るのは好きなんです」とお悩みだったT様。雑草の手入れ負担が大きく、庭に出るのも億劫になりがちだったとのことでした。ガーデニングを楽しみたくても、雑草処理が先に立ってしまい本来の楽しみを味わえない──そんな状態の改善をご希望でした。
この現場では、枕木を使って高低差を活かした花壇スペースを設計し、庭全体をゾーンごとに整理。動線となる部分には固まる土で舗装を施し、雑草が生えにくく、足元の安定感もあるつくりに仕上げました。花壇の内部には草の発生を抑えるための防草シートを敷設し、その上から植物に適した土を充填。草引きが不要なベース設計を徹底しました。
植栽には、背の低い草花や多年草を中心に構成し、季節の変化とともに表情が楽しめるおしゃれなガーデニングスペースを演出。枕木のナチュラルな風合いが植栽を引き立て、庭全体の印象も柔らかくまとまりました。
T様からは「雑草のことを気にせず、毎朝水やりするのが楽しみになった」「草取りをしなくていいのが本当にラク」といった声をいただきました。防草機能とデザイン性の両立を実現した今回のリフォームは、「雑草対策=無機質」ではなく、“楽しめる庭”をつくるという発想が成功のカギでした。

【選び方】あなたの庭に最適な雑草対策を選ぶチェックポイント
雑草対策には多くの選択肢がありますが、「どれが自分の庭に最適なのか?」という判断は意外と難しいものです。このセクションでは、庭の条件や目的に応じて、最適な対策を選ぶための具体的な判断軸を解説します。
庭の条件に合わせた雑草対策の選び方|広さ・日当たり・使用目的で比較する
雑草対策は「どの方法が一番効くか」ではなく、庭の条件に合っているかどうかが大切です。広さ・日当たり・使い方に応じて選ぶことで、無駄なコストや管理の手間を減らせます。
■ 庭の広さで選ぶ
- 狭い庭(〜10㎡):人工芝や砂利+防草シートで管理しやすく。ポイントを絞った施工が有効。
- 広い庭(30㎡〜):全体施工はコストがかかるため、固まる土・グランドカバーなどを組み合わせて分散設計を。
■ 日当たりで選ぶ
- 日当たりが良い場所:雑草が育ちやすいため、防草シートや人工芝など“遮光性”のある対策が有効。
- 日陰の場所:湿気に強い草やコケが出やすい。シートが長持ちしやすく、ツルニチニチソウなどのグランドカバーも選択肢に。
■ 使用目的で選ぶ
- 歩く場所:固まる土・タイルなど“歩きやすさ重視”で。
- 遊ぶ場所:人工芝や芝生など、安全性やクッション性のある素材。
- 見せる場所・植栽:ウッドチップ・ロックガーデン・低木など、自然な見た目と調和する対策を。
条件を整理すれば、無理なく続けられる防草設計ができます。「使いやすさ」「見た目」「手間」のバランスを意識することが選び方のポイントです。
雑草対策は手間で選ぶのが正解|メンテナンス頻度別におすすめ方法を比較
防草対策で見落とされがちなのが、「その後、どれくらい手間がかかるか?」という視点です。初期施工だけでなく、維持管理のしやすさこそが満足度を左右します。
ここでは、メンテナンスの手間別におすすめの方法を整理します:
◎ ほぼ手間ゼロで済む方法(年間草取り1回以下)
- コンクリート舗装(※費用・無機質感は要考慮)
- 防草シート+人工芝(高耐久タイプ)
- 防草シート+砂利+端部モルタル処理
→ とにかく草取りゼロを目指したい方に最適。施工精度が重要。
◯ 年1〜2回の簡単な手入れで済む方法
- 固まる土+自然石舗装
- グランドカバー植物+マルチング材
- レンガ+透水性目地材施工
→ 手入れはするけど、毎月は無理…という方に現実的。
△ 定期的なメンテナンスが必要な方法
- 天然芝(週1~2回の芝刈りと肥料管理)
- ウッドチップ単体(年1~2回の補充が必要)
→ 見た目優先・自然派志向向け。管理時間が確保できる方向け。
私の現場では、「楽したいけど自然な見た目がいい」という要望に対し、主動線には防草素材+砂利、副エリアにはクラピアやタイムを配置するなど、用途と管理手間のバランスで分ける提案をしています。
大事なのは、“草取りがストレスになる頻度”を自分で把握し、そのラインに合う対策を選ぶことです。
雑草対策の選び方|おしゃれ重視・コスト重視の目的別おすすめ方法
雑草対策は「効果」だけでなく、見た目や費用のバランスも大切な判断材料です。目的別に最適な方法を整理すると、選びやすくなります。
【おしゃれ重視】
- 人工芝(ナチュラルタイプ):見た目◎、手間少、やや高コスト
- ロックガーデン+多肉植物系グランドカバー:デザイン性が高く管理も楽
- 固まる土+天然石やレンガのアクセント:和洋どちらのスタイルにも対応
→ 特に外構全体の印象にこだわる場合は、防草とデザインを両立させた配置設計がカギ。
【コスト重視】
- 防草シート+砂利(中粒サイズ):施工しやすく、費用対効果が高い
- 不織布+ウッドチップ:自然素材で安価、部分的な補修も可能
- DIY施工+部分的な除草剤使用:広い庭でも初期費用を抑えやすい
→ コスト重視の場合は、初期投資と再施工の手間を天秤にかけて判断することが大切。
私の施工事例でも、限られた予算の中で「おしゃれさは外観部分に集中、奥のエリアは砂利でローコスト防草」というバランス設計を提案し、高評価を得たケースが多くあります。
何を優先するかを明確にし、その目的に合わせて部分ごとに手法を変えるのが最適な選び方です。雑草対策は“庭全体を同じ素材で統一する必要はない”という柔軟な発想が、賢い選択に繋がります。
雑草対策の庭作りをしたいけど、どうすればいいのか分からない人へ
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。
毎月5名限定なので、今すぐ次のボタンをクリックして詳細を確認してみてください。
今月はあと5名
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